間話―聖霊と龍―
精霊と聖霊、龍は元は一つの存在だった。
それぞれ精霊が変化した存在。
1つの精霊が多くの人々の信仰を得ると皆の為の聖霊となり、
1つの精霊が1人の人間との愛を育むと1人の為の龍となる。
ドラゴンは一人の人間の為、聖霊は多くの人間の為に力を使う。
ドラゴンとつがいになる人間は龍騎士と呼ばれた。
つがいの事を【デュオ】と呼ぶ。
ドラゴンライドはドラゴンと共に戦う時、加護の力で凄まじい能力を発揮する。
その誰もが優しく、常に公平な人間だった。
自身とドラゴンの強大な力に溺れることなく、自分を律する事の出来る偉大な戦士だった。
その時代、聖霊や【デュオ】は魔物や魔族から人間を守る、守り神と呼ばれる存在でもあった。
聖霊は街や村の民を守り、【デュオ】は戦場で戦い、国を守った。
魔族と人の幾度かの果てしない戦争のあと、一部の人間が魔族と共謀しドラゴンライド達を罠にかけ、一人残らず殺した。
自分の半身を失い、悲しみと怒りに狂ったドラゴン達は、ドラゴンライド達を罠にかけた者達を殺し、その国を跡形も無く破壊し尽くした。
半身を失った龍達は自身を呪い、この世の全てを呪い、未来永劫に続く呪いを世界中に振り撒いた。
怒りと悲しみに呪われたドラゴンは人と魔族の両方を滅ぼす存在となるが、
ドラゴン達はいつしか姿を消し、以降、新たにドラゴンとドラゴンライドが誕生する事は無かった。
聖霊やドラゴンは肉体と魂を持った魔力生命体であり、
人の祈りやその意識によって力を得る事で悠久の時を生きる存在。
聖霊は人々の信仰を得て、時にはその呪われたドラゴン達から人々を守った。
現存する龍達は、この世の全てが己に恐怖するその意識を喰らい生き永らえている。
今回は間話となります。
最初の段階で出来上がっていた内容ですが、どのタイミングで入れるかを迷っていました。
間話になりましたが、やっとこの話を入れられる所まで辿り着きました。




