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#00:理不尽な世界とクズな僕。

今これとは関係なしにバカ長い短編書いてまして、投稿が遅れてしまいました。

他のもぼちぼち更新していこうと思いますので、よろしくお願いします。


僕は、地面に倒れていた。


「どうした、最近へばるの早いぞ?」


岩本が僕を見下して笑みを浮かべる。

僕は反応せず、ただ無感情に空を見つめた。


空を見ていると、自然と思い出す。

綺麗な空の色をした瞳の、あの娘を。

元気かな。

今、どこでーーー


「シカトしてんじゃねぇぞぉっ!!」


思いっ切り顔面を殴られた。

けれど痛みは無い。

痛みを報告する機能は完全に麻痺して、僕はただ受けた衝撃の分反応するだけの物になっていた。


「がっ……」

「いい反応じゃねぇか、でも足りないなぁ」


岩本は僕の露出したお腹を思い切り殴った。

肺の中の空気が抜ける様な感覚。

それと同時に呼吸が止まる。


「ほらっ、もっと、見せてっ、くれよぉっ!」


何度も殴られて、僕のお腹は赤黒く変色し始める。

どこかまずい場所が傷ついたのか、口から鉄の味がした。


今度は何か、金属が光る。

それは僕のお腹に向けて垂直に降りてくる。


どすっ、という鈍い感触。


何かが刺さったんだと、僕は理解する。

何度も上下しては、僕のお腹が血と、内臓のぐちゃぐちゃを外に吐き出す。


僕は、その後も岩本の暴力を全て受け入れた。

血が出て、体を汚されて、尊厳を踏み躪られても。

逃げる資格も、嫌だという資格も、僕には無いのだから。

あの日、あの時、水麗の隣にいることが出来なかった、僕が全部悪いんだから。


「……いいこと思いついたぜ、朱莉ぃ」


岩本はニヤリと笑って、近くに捨てられた僕の破けた制服を拾い上げた。

それを細く持って、僕の首に巻きつける。

そしてゆっくりと、力を込めた。


「……ん“う“ぅあ“あ“ぁ……」


ゆっくりと、空気と一緒に意識が出ていく。

それでも、僕の体はもはや、それを危険だと認識しなかった。

これで、岩本が満たされるなら。

水麗が、幸せになるならーーー


「づうっ…?なっ、何すんだよォ“っ“!?」


岩本が、突然悲鳴を上げる。

その拍子に僕の体は岩本の手から落ち、僕は頭を強打した。

朦朧とする意識の中で僕は何かを見た。


「ころーー、ーろしてーーーしねーー」

「やめーっー、ーしー、っーたくないーー」


水れいがいる。

なんで?

どうして、こんなば所に?


ナイフが見える。

それは、目の前でなんどもじょうげする。


やがて、しかいが静かになる。

みれいはこっちにきて、僕に被さった。


「…なんでぇ……わたしっ、ほんとばかだった…やだ…やだよぉ……」


ぼくをだきしめて、みれいはないてた。

なんでだろう?

ぼくがしねば、きっとみれいはシアワセになれるのに。


「ごめん…ごめんねぇ…謝るからぁ…死なないでよぉ……」


からだがゆれる。

みれいをはっきりとにんしきすれど、いしきはもうきえかかっている。


「あれ…?あかり、からだ…やだ、やだっ、消えちゃう、だめだめだめっ」


バキッ、とそんな音がする。

からだがこなごなになるみたいなかんかく。


「待ってぇ…あぁ…わたしの体も……痛いっ、痛いよぉ………ご、めんねぇ……」


みレイのキレイなこえが、ぼくのミミにとどいて。

ぼくのいしきはやみにきえた。


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