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湯けむり温泉郷【12】試合開始のゴング

 俺を凝視した二人の表情には歴然とした差があった。ラヴェイドの目には怯えに似た拒絶の色が浮かび上り、リュオンの目には怯えはあるが興味が先立ち、どのような方法で念話に割り込んだのかを知りたい様子が伺える。それに、ラヴェイドが起爆呪を中断した事による安堵感がリュオンの表情を軽くしていた。


――――なぜ知っている!? 蘭々が洩らしたのか!


 ラヴェイドの思考が流れて来た。

 それを俺は念話で返す。


――――自分の娘を疑うのはよくないな。蘭々は何も言ってない。だいたいだな、やる事がセコいというか、姑息というか、お前がやってる事は全くカッコ良くない。せっかく容姿がいいのに不細工極まりないぜ。


 俺はラヴェイドだけでなく、リュオンとアレンにも聞こえるように調節して念話を飛ばす。もちろんアリスの能力を借りての事だが、彼らにはその仕組みが分からないから、俺に高度な念話能力があると思っていることだろう。指向性の念話に割り込まれた上に心まで読まれたラヴェイドは、驚愕を通り越しブルルと身震いした。


――――なあラヴェイド、俺は知ってるんだぜ?お前たち魔王は直接召喚者に手を下す事は出来ないんだってなあ?なぜわざわざこんな大掛かりな罠を仕掛けたり、幻術や薬で縛ったりとまどろっこしい方法を取るのか不思議だったが、その理由がやっと分かった。


――――誰に聞いた?魔王になる時の盟約の内容は魔王しか知らぬ筈だ。蛇か羊にでも聞いたか! いや、はじめから知っていたという感じではなかったが。


――――ああ。知ったのはつい先程だよ。ゆかりから聞いた。


――――なんだと?デタラメを言うな。あの娘はもうこの世には存在せぬ。残留思念も3日と持たず消えた筈だ。


――――どうやら何も知らないらしいな。

ゆかりは今も存在しているぜ。確かに肉体は召喚の贄となり消えてしまったが、精神体(アストラル)となって俺の中で生きているんだ。だから俺は彼女の知識と能力を引き継いでいて、会おうと思えばいつでも会えるし、その力も使えるのさ。残留思念じゃないから消える事もない。


――――ばかな!? そんな話は聞いた事がない。


――――試してみるか?だが俺はゆかりほど甘くはないから、あの時のように再生してはやらんぞ?


 ラヴェイドの表情にあからさまな恐怖が走る。

冷や汗を流し、今にも膝を折ってしまいそうな程に足が震え、湯の水面を揺らしながら息を荒くする。その突然の様子に驚いた二人の息子は、両側から父親を支えようと近寄って手を伸ばすが、プライドの高いラヴェイドはそれを赦さず払い除けた。


「我に触るな!!」


――――安心しろラヴェイド。今の部分は息子達には伝えていない。お前の威厳はいまのところ保たれているぞ。


 俺は先程から嘘と真実を巧みに織り混ぜて念話を続けている。これはアリスの立てた作戦だ。本来念話は心に直結している為に動揺などを悟られやすく、嘘を言えばそれと分かりやすい為に交渉などには向かない方法だ。逆に、念話での内容は真実と受けとられ易く、報告する時や作戦を伝える時には便利である。


 俺は麗々やアリスから聞いた事を、全てゆかりからの情報のように思わせるよう話を進めている。


 ラヴェイドがゆかりにちょっかいを出して逆鱗に触れ、細切れの肉片にされた後に再生されたのは当人達しか知らぬ事だが、アリスが教えてくれた。本当に意外なのだが、ラヴェイドは日記を付ける習慣があるのだそうだ。もちろんそれは人目につかぬ場所に厳重に保管され、日記をつけるのも禁書庫という封鎖空間にて行われる為にその存在を知る者は居ないはずなのだが、アリスにその常識は全く通用しない。


 アリスの固有能力である巫女眼(シャーマンアイ)は千里眼と未来視と過去見と鑑定眼と感知眼の五つの能力を合わせ持つ超知覚能力だ。全知全能とは程遠いらしいが、現存する知覚能力の中では間違いなく最強クラスのスキルと言える。


 ゆかりとの間でしか知らぬはずの内容を伝えられたラヴェイドは、俺がゆかりの能力を使えると言った事を完全に信じぬまでも、全てを否定する事はできないはずだ。これでお膳立ては整ったわけだ。


「俺からの提案があるんだが、聞く気があるか?」


 俺は肉声で語りかける。もう念話は必要ない。


「な、なんだ?言ってみろ」


 ゆかりとの悪夢のような記憶が甦ったのか、ラヴェイドは動揺を隠す事が出来ない様子だ。肉片にされた記憶がどんなものか分からないが、仮想アレンとの訓練で何度も死んでいる俺には少しだがその気持ちが理解できた。俺の場合は仮想現実世界の事で生き返る前提での事だったが、ラヴェイドの場合は現実での記憶だ。相当な恐怖であったろうし、トラウマになっていても不思議はない。


 ここ異世界では『存在力』という力は全ての基本になる重要な力だ。肉体を失ったとしても、存在力が維持されている間であれば肉体を再生すれば甦る事は可能なのだそうだ。魔王ほどになると、死して2日後であっても生き返る事が出来るらしい。


 ならば、ゆかりも生き返る事が出来るのでは?とアリスに聞いてみたが、召喚は『存在力』そのものを贄にするのだそうで、肉体を再生しても魂は消滅してしまっているので、甦りは普通に考えれば絶対に不可能だという話だった。しかし、未来の俺はゆかりを生き返えらせている。この世界のどこかに必ず方法はある。


 まずはこの場を乗り切り生還するのが最優先だ。魂爆丸など使われたら一貫の終わりだったが、俺の嘘はラヴェイドには気付かれていない・・・はずだった。


「俺と試合をしよう。」


「試合だと?」


「ああ、試合だ。負けた方が勝った方のいう事を何でもひとつ聞く。シンプルで分かりやすいだろう?」


「何を言っている!? 我はきさまには・・・」


「お前の事情は分かっているさ。何も魔王本人と試合をすると言っている訳じゃない。お前の横に立ってる二人はただのお飾りか?」


「なるほど、そういう事か!」


 魔王は盟約により直接召喚者を攻撃する事が出来ない。ならば、魔王でない誰かが代わりに戦うなら問題にはならないだろうと俺は言っているのだ。それが魔王本人の命令だとしても、試合という形なら召喚者を傷つけても罪にはならない。


 ラヴェイドにも、俺の意図はすぐに理解できたようだ。


「選ばせてやるよ。魔法戦か肉弾戦か好きな方を選ぶといい。俺はどちらでも構わないぜ?」


「ほう、随分と強気な発言だな。後悔するぞ」


 そう言いいながらラヴェイドは俺のニヤけた顔をじっくりと観察している。奴の頭の中には様々な可能性が浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返している事だろう。俺が纏う妖気にも気付いているはずだし、妖気を纏うならば妖術系の攻撃呪文も使えると考えておかしくない。事実その疑念はラヴェイドをかなり迷わせていた。


―――――ここを離れる直前まで奴には妖気がなかった。それがどういう訳か、今はかなりの量を感じる。しかし、魔力は今のところ微力にしか感じない。奴が本当にイヴの魔力を継承していたとしたら魔法戦で勝てる者などおらんが、そんな事は嘘に決まっている。リュオンは魔法戦ならば我よりも強い。まぎれもなく天才的な才能の持ち主であり、我国の最大戦力の一人だ。個人戦でリュオンに勝てる者などいない。


 だが、ここは安全策を取るべきだろうな。イヴは肉弾戦は素人だった。奴が神脚を使った事を考慮すると、体術にもある程度の自信があるのかも知れんが、それでも魔法戦を選ぶよりは勝てる可能性は高い。猿王に何かを教わっていたとしても一日で何が出来ようか? 迷う事は無い。考えてみれば、恐れる必要も何もないではないか!


「アレン、話は聞いていたな? 肉弾戦だ!」


「父上、オレにやらせてくれるんですか!」


「お前は長兄アレン。その意味が分かるな?」


「もちろんです。期待に見事、応えて見せましょうぞ!」


 アレンは試合が出来ると聞いてめちゃめちゃに嬉しそうだ。彼が発言すると一気に場の雰囲気が変わる。爽やかな風が吹き、周りの避難した女性からも緊張感と悲壮感が和らいでいくのが分かった。


―――――ほう?これがリアル・アレンか?


 飛んだり跳ねたりして瞬く間に戦闘準備を調えていくアレン。練られた気がみるみるうちに膨れ上がり、筋肉の表面にうっすらと汗が浮かび上がる。


――――こいつはスゲエ。直に見るとまた一段と凄みがある。アリスが入れ込むのも無理はないか。


 アレンが準備運動に入ると、それを見つめる女性陣からの熱い視線が集中する。場の雰囲気を和ませたばかりか、女性達からの人気を一度にかっ拐って行ってしまうとは想像以上の強敵だ。


 と、そこにアリスの思考が俺に届く。

念話ではない。共振術による思考リンクだ。


――――ちょっと、ちょっと!変な事を言わないでよね!私が入れ込むってどういう意味なの?確かに兄としては慕っているけど、それ以上の気持ちは全くないわ。誤解してるなら訂正しておくから!


 アリスの思考は聡明でクリアでいつも分かりやすい。しかし、今のはなぜかドタドタと慌ただしく不鮮明だった。


――――だってさ。俺がアレンを殺しそうになった時はただ事じゃない様子だったぜ?俺は何度も死んじゃってるのに、結局あの後も危険だからっていくつか技を封印したじゃないか。


――――あなた、もしかして妬いてるの?


――――なっ!!


――――安心しなさい。私はあなた一筋だし、死ぬまで浮気もしないから。言葉にしないと分からないなら言ってあげるけど?


 クスクスと笑うアリスの思考が届く。

全くとんでもない娘だ。見た目は年端もない少女だが、俺が完全に手玉にとられている。アリスの気持ちなど言葉にされなくても分かっている。あれ程の献身を見せられて気づかない訳がない。


 未来の事は知ることで変化してしまう可能性があるからと、ゆかりの復活の事と未来で一緒に生活していること以外は何も教えてくれなかったが、想像しなくても彼女との未来はわかりきっていた。


 仮想現実世界での数週間に及ぶ彼女と二人きりの生活で、それは確信した。もちろん手を出したりはしていないが、俺の腕の中で安心しきった寝顔をみせるアリスにゆかりの幼少の頃を重ね、俺の心は暖かな感情で満たされた。


 知れば知るほどアリスはゆかりと似ていた。

容姿がではなく、雰囲気が驚く程にそっくりだ。本当の姉妹だと言われても何の不思議もないほどに。アリスとでなければ、あの死の繰り返しの特訓に精神はボロボロになり、とても今を迎える事は出来なかったと思う。


――――感謝しているよ。キミが居てくれて本当に良かった。


――――何フラグ立ててるの?兄さんはもうウォーミングアップを済ませたわ。分かる?あの充実した闘気が?


――――ああ、分かる。凄まじいな。大気が震えてやがるぜ!


――――こちらも行くわよ。さあチャクラを回しなさい。気道は私が確保するから、全力全開で妖力を昇華させて!


――――了解した。特訓の成果を見せてやる!!




 いきなりだった。


「ドン!」と音を立てて俺の闘気が爆発的に膨れ上がり、立ちこめた蒸気のカーテンを一瞬で吹き飛ばした。目を見張り驚くラヴェイドとリュオン。しかしアレンは違った。口元に浮かんでいた笑みが消え、完全なる戦闘モードに切り替わる。


――――これが人間に可能だとは驚きだ。妖気を扱うのははじめてだろうに、完全にコントロールしている。現界して4日目でこのレベルとは、全く恐ろしい男だ。


「驚いているようだなラヴェイド。今さら魔法戦に変更とか言わないよな?」


 ラヴェイドに向かって言ったのだが、答えたのはアレンだった。


「心配は無用!男に二言はない」


「そ、そうだ。今更変えたりはせん。審判だが・・・」


 遅れて答えたラヴェイドが試合の審判について口にしようとした矢先、はっきりと強い口調で凛々が割り込んだ。


「この試合、私が仕切る。この凛々が審判を勤めるが双方異存はないか!」


 これは打ち合わせ通りだ。

ラヴェイドに審判をさせて、不正なジャッジでもされたらたまったモノではない。俺は事前に彼女に審判を頼んでいたのだった。


「両者ルールを確認せよ。これは肉弾戦である」


 凛々はノリノリだ。審判を頼んだ時に目を輝かせ「アタシなんかでいいのか?マジかよ!こんな大試合を間近で見れるなんて超ラッキーじゃん!!」と大層喜んで二つ返事で受けてくれた。


「俺は飛べない。空中戦は無しでもいいか?」


「ああ構わない。オレも地上戦の方が得意だ」


「後、俺はこの試合で妖魔術を使うつもりはない。はっきりと明言する」


「いいだろう。ならばオレも使わないでやる。純粋に技と技のぶつかり合いと行こうじゃないか」


「男と男の真剣勝負。小細工は無しで行こう!」


「おうよ!望むところだ!」


 俺とアレンの間で短く試合のルールが交わされる。条件が出揃うと、凛々が最終的な確認と共に注意事項を述べようとするが、俺が言葉を挟んだ。


「試合とは関係ないんだが、リュオンという者に言っておきたい事がある。今いいか?」急に名指しされ驚くリュオンだが、アレンに目で確認を求めた後に口を開いた。


「私がリュオンだ。何の用だ?」


「後4分27秒で俺を迎えにヨムルとメリーサが来る。試合を中断されたくないから結界を強化して到着を遅らせて欲しいんだが、術式の制御房に行けばそれが出来るんじゃないか?」


 これには流石のアレンも驚いて目を剥いた。


 一番驚いたのはリュオンだ。

感知不能の結界の中を進む二人の魔王達が今どういう状態にあるかを知る事は、製造者のリュオンであってもかなりの高難度作業を要する。それを1秒単位で正確に言い当てるなど信じられぬ事だった。


 しかも制御房が存在し、そこに行けば結界強化が可能である事をなぜこの者は知っているのか?少なくともここにいる面子でそれを知る者が一人も居ない以上、何か未知の知覚能力を持っているとしか思えない。それに、自分を助ける為に駆け付けようとしている蛇王と夢魔王が、試合の邪魔になるから到着を遅らせて欲しいなど、いったいどこからその自信が沸いて来るのか理解不能だった。


 敵の陣地の中、たった独りで不安ではないのか?女衆は闘う意思がないようだが、それでもこの屋敷には300人以上の警備兵が駐屯している。何も知らぬならまだしも、知って尚このように振る舞える豪胆さを持つ者は、彼が知る限り目の前の男がはじめてだった。


「それは事実か、リュオン?」


 ラヴェイドが確認をすると、リュオンは感知を終了してそれが正しい事を告げた。


「お前はすぐに制御房に向かえ。試合が終わるまではなんとしても結界をもたせるのだ!アレンならば5分も掛からず勝負を決めるだろうが、念の為に10分はもたせろ!」


「分かりました。全力を尽くします。」


 そう言うとリュオンは姿を消した。


 事は計画通りに運んでいる。

リュオンをこの場から遠ざけたのにも訳があった。


 俺とアリスのリンクを覚らせぬ為だ。アレンには申し訳ないが、俺はズルをする予定でいる。男同士の真剣勝負だと言いながらアリスのチート能力を借りて試合を有利に運ぶつもりだ。これが正式な試合なら、俺は確実に反則負けになるが、誰も傷つかず事を収めるにはこの方法しか思いつかない。


――――すまんなアレン。今日のところは勝たせて貰うが、お前には必ず再戦を申し込む。その時はズルしたりなんかしないからよ。ここは皆のためピエロになってもらうぞ!


 二人は中央の岩場に対峙したまま開始の合図を待った。凛々の「はじめ!」の声と同時にアレンが動く。


 俺は腰を軽く落とした左半身の構えから、初撃の拳打に対し片手裏四方投げから体を返し霞落としを決める。


 そのまま手首を折ろうと体重を前にしたところ、背中を地面に落とされながらもオーバーヘッドキックの体勢でアレンが蹴りを放ち、首筋を狙って唸りを上げて襲いくる。その蹴りを手首を極めたままクルリと回転して躱し、蹴りの勢いを利用して捻りながら投げのモーションに入る。


 端から見れば二人の男が絡まったままクルクル回転しているようにしか見えぬだろうが、しかし、アレンは体芯を崩され、俺はアレンの動きを完全に誘導しながら円の動きで投げを放ち、硬い地面に受身の取れぬ状態まで捻ったアレンの巨体を豪快に叩きつけた。アレン蹴りが凄まじい速度であった為に、投げの威力は地響きをあげる程に凄まじいものとなる。


 たった2秒足らずの間に、3つの連続技と返し技の応酬が成された訳だが、それを視覚で捕らえることが出来たのはアレンとラヴェイドだけだろう。凛々には試合開始の声と同時に両者が重なり、次の瞬間地面に仰向けに倒れる兄の姿が映っただけで、何が起こったのか理解できなかった。


――――すっ、スゲエ!!

全く見えなかったけど、アレン兄さんの巨体が宙を舞ったぞ!兄さんの闘気は弱まってないが、これはポイントだろうな。


「ポイント。アダム!!」


 凛々が手を上げ、ポイントを告げる。

しかしポイントなど何点入れてもあまり意味がない。

引き分けに終わった時に考慮されるだけの事で、武術大会の公式ルールは基本的に時間無制限だ。相手が負けを認めるか、気絶または絶命して続行不能になるまで続けられる。両者の力が拮抗し勝敗が着かぬと審判陣が判断した時、取ったポイントの多い方が勝利するルールだ。


 凛々のコールに周りから奇声が上がる。

試合続行の腕を交差したポーズは、ポイントと叫ぶと同時に出されている。凛々も肉弾戦闘は素人ではない。兄のダメージが深刻でない事は見てすぐに分かっていた。


 再び超スピードの攻防が交わされる。


「なんだこれは!? いったい何が起こっているというのだ!あり得ん!こんな闘い方ができるアダムなど存在する筈がない!!」


 ラヴェイドが驚きながら唸るように絞り出した声は、誰の耳にも届いていなかった。周囲は割れんばかりの声援に包まれ、この超ハイレベルな闘いに、早くもここにいる全員が興奮の渦に巻き込まれていたのだ。




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