6月5日 (日) 初めてのカラオケ……
岡田さんとその友達とカラオケに。
夜は岡田さんところで晩ご飯の予定。日曜は岡田さん家に世話になりまくりのような気が……
岡田さん達とはカラオケ店で待ち合わせているので、そのまま向かう。
「おはよう」
店内のフロント前で落ち合い声をかけた。
吉村さんがちょうどフロントで店員とやりとりしてるようで、岡田さんと渡辺さん、高橋さんが話をしていた。
「おはよ」「おっはー」「おはようございます」
部屋も決まったみたいなんで、そのまま部屋の方へ移動した。
「カラオケ初めてなんだって?」
「うん、山田達とはボードゲームやってるだけし、小学校時代からの友達とは映画に行ったりだから、カラオケは行ったことがない」
「そうなんだ。で、何歌う予定?」
「アニソンかな。歌えそうなのピックアップしてきてるから」
「何々?」
「CHEMISTRYとかKANA-BOONとか?あと、アニソンらしい曲も適当に選んでるよ」
「意外にアニソン、有名な人が歌ってるんだ……」
「いきものがかりや女性アーティストのなんかもあるよ」
「へぇ、そうなんだ。ちょっと調べてみるわ」
皆がデンモクで曲を入れて歌い始めた。
僕は始めてでデンモクも使い慣れていないし、歌えそうなピックアップしてきたけどどれにするか迷ってなかなか曲を選ぶ事が出来なかった。
先に話していたメジャーなアーティストのアニメタイアップ曲を入れたり、純粋なアニソンのデュエット曲を岡田さんと適当に歌ったり、超古い秋元康作曲のロボットアニメのオープニングを歌ったりで自分も楽しんだ。
4人で4時間ほど歌い、そろそろお開きとなった。
「初めての割にはそんなに下手じゃないじゃん、十分十分」
「でもフルにちゃん歌えない曲が多いけどね」
「また期末の後とかにでもこようよ。慣れれば歌えるようになるって」
そのままカラオケ店の前で吉村さん達と別れて、岡田さんの家まで一緒に送って行った。
夕飯をごちそうしてくれると言うことなので……
「ただいま」「お邪魔します」
「お帰り、服部くんいらっしゃい。
夕飯までまだ時間があるから居間の方でお話してましょう」
「それならお茶請けに買ってきたので、これどうぞ」
みたらし団子を買っておいたのでそれを出した。
「あら、悪いわね。」
「いえ、自分が食べたかったので」
「甘い物好きなの?」
「好きですね。洋菓子も和菓子も」
そのまま話し込んでいると岡田さんのお父さんが帰ってきたので夕飯の話になった。
実は僕の手料理が食べたいらしい……これではごちそうになりに来たとは言えないと思うんだけど。
「えっ?僕の手料理ですか?何でもいいんですか?カレーは最近だといつ食べました?」
「1週間以上前かな」
「ならカレーでもいいですね?いつもどんなカレーですか?」
「普通のカレーよ」
「じゃあ、ちょっと違うキーマカレーにしてみましょうか」
***【第1話 とある日曜日の午後】へ***
キーマカレーは満足していただけたようで、とりあえずよかった。
カレーはもう一つ大きく違わないけど鶏手羽を使ったカレーもあるんで、その内披露することもありそうだ。
その後は岡田さんの両親も交えてお茶を飲みつつ雑談タイム。
和やかに話をしていた所、岡田さんのお父さんが急に問いかけてきた。
「服部くんは夏休みはどうしてる?」
何だろう?心配させてしまうようなことでもあったかな?
例年通りで普段通り宿題が終わったらゴロゴロして友達と遊ぶ予定があれば出かけるくらいか。
それでも今年は岡田さんと遊ぶ予定が入ると思うけど。
「今のところ特に予定がないですね。お盆に祖父母のところに行くくらいですけど。
岡田さんと遊ぶ予定はまだ決めてないし……」
「まだまだ先だもんね。
旅行に行くとかはさすがにお父さんたちが許さないだろうから、プールに行ったりどこか近いとこに出かけたりがせいぜいじゃない?」
「宿題もあるからね。どこかで時間取る必要があったりする?」
「え?宿題……一緒に片づけてくれると助かります。お願いします」
「ははは、じゃあ、平日は毎日来ようか?
そういうことなので、今のところ平日に一緒に宿題を片づけるぐらいしか予定はないですね。
何かあるんですか?」
これで夏休み中平日は毎日宿題の片付けと言う大義名分で、岡田さんとお家デートとなることになった。
問題は岡田さんのお父さんが何か用があるのかだけど。
「ちょっとアルバイトを頼めないかなと思ってるんだが、パソコンの方を頼みたいと思ってる。
1日3時間ぐらいで終われば早く上がっていい。週3日ほどで裏手にある事務所で」
「岡田さんはどう思う?遊ぶ時間が削られるかもしれないけど」
「家に来てくれるんでしょ?それなら出かけなくても、そばに居られるんだから良いと思うよ?お家デート」
「それなら受けさせていただきます。
ただ、朝バイトしてるんで、8時頃から岡田さんと宿題、10時くらいからという感じでもいいですか?」
「ああ、大丈夫だよ。
金額のことは聞かなくてもいいのかい?」
「最低賃金でも岡田さんと毎日のように会えるならいいですよ、はは」
とか言ったら岡田さんが真っ赤になってた。
岡田さんのお母さんも「あらあら」とか言ってほほえましいという感じで見ていた。
でも……僕にとっての爆弾発言が飛び出して……
「ここに『岡田さん』は3人居るのよね。そこにお父さんとかお母さんとか付けるのも長くなるし、下の名前で呼んでもらった方がいいと思うのだけど」
「ええ?『京子さん』って呼ぶんですか?」
岡田さんが顔を赤らめながら首を傾げて「嫌?」って聞いてきた。
そりゃそんなわけないでしょう?
でもね、まだ2週間ほどしか経っていないのにいきなり下の名前で呼ぶなんて、やっぱりハードルが高いよね?
「私達のことも『お父さん、お母さん』だけで呼んでくれてもいいよ?」
「いやぁ、それは流石に早すぎません?」
一応、岡田さんの家の中でのみ下の名前で呼ぶことになった。
2025/09/02
現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。
「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」
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