表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お家デート?いえ、彼女の家で僕は料理を作ってます、なぜか  作者: EPO
第3章 彼女が風邪をひき、母親に彼女がいるのがばれた

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/242

6月12日 (日) 岡田さんが風邪をひいた……1

 梅雨にはまだ少しだけ早いけど、梅雨の走りという事で雨の多い週だった。

 降ったり止んだりで自転車通学の自分たちにとっては制服が濡れたりで大変だった。

 それでも放課後に岡田さんと一緒に帰って家まで送り、お茶に呼ばれてから帰るというルーティーンが確立されていた。

 (お茶だけでなく夕飯をごちそうになることも有)


 そんな月曜から金曜が過ぎ、週末どうするかという話になった。

 土曜は岡田さんが吉村さん達と遊ぶと言うことらしく、僕は山田達との予定がない今週の土曜は家でゲームでもしていようかと言うことになっていた。

 日曜は、出かけるかお家デートと言うことで朝家に行ったときに考えよう、と言うことになった。




 また雨になった土曜、岡田さんの様子が微妙におかしいので、吉村さん達に岡田さんのことを気をつけてもらうように伝えて帰宅した。

 そうしたら夜に吉村さんからチャットアプリで連絡があった。


『吉村さん:すまん。』

『吉村さん:無理させないようにはしてたんだけど、具合が悪いって送って行った』

『吉村さん:風邪みたいで、熱出して寝てるみたい』

『渡辺さん:ごめんね?』

『高橋さん:ごめんなさい』

『服部 :朝から調子悪そうだったから。仕方が無いよ』


 という事で岡田さんの家の方に電話をして容態を聞いてみた。

 やっぱり風邪らしくちょっと熱が出てるそうだ。今は眠っていると言うことで電話に出れないと言われた。

 元々岡田さんの家に行く予定だったので、お見舞いに行く許可をもらって電話を切った。


『服部 :明日お見舞いに行ってきます』


 とチャットアプリで吉村さん達に連絡して、明日のためにちょっと準備をして寝ることにした。

 それまでに吉村さん達からチャットアプリで返事が来てた。


『吉村さん:悪いな、京子のことよろしく』

『渡辺さん:変なことしないようにねwww よろしく』

『高橋さん:何かあったら連絡下さい。よろしくお願いします。』




 さて、朝岡田さんの家に行く途中スーパーで食材を購入した。

 どれだけ食欲があるか分からないけど、消化が良くて栄養があるものを、そして身体が温まるものを作ろう。


「いらっしゃい、服部くん」

「おはようございます、お邪魔します」

「まだ、寝てるのよ?」

「そうですね。お昼はおかゆで、夕飯は手羽先を使った出汁かけご飯を予定してますけどいいですか?」

「ありがとうね。」


 まずはおかゆの準備として炊飯器に米を研いでセットしておく。

 あとでトッピングとしておかゆにかけるものを準備する。

 少し京子さんの顔をのぞいてから戻り、岡田さんのお母さんとしばらく話している。


 炊飯器がおかゆが出来たとアラームを鳴らした頃、トッピングを準備する。京子さん向けにはおかかに。

 花かつおを醤油やめんつゆ、砂糖等で甘辛くし、身体が温まるショウガを少し入れて炒る。

 「美味しんぼ」では葛粉でとろみを付けた餡をかけて食べるという話があったけど、風邪ということを考えれば葛根湯の原料でもある葛粉を使ったものの方が良かっただろうか……

 沖縄が舞台の「あそびにいくヨ!」だと、風邪を引いた主人公に曾祖母が鰹節たっぷりの「かちゅー湯」を出してたけど、鰹節に血流改善効果があるようなので風邪に効くらしい。多分大丈夫。


 出来上がったのでおかゆをよそって、京子さんのところへ持っていく。

 薄ら目を開けているようなので起きているようだった。

 中に入るとびっくりして起き上がってた。まぁそうだよね、風邪引いてるのに彼氏とは家に来るわけもないだろうと思ってたんだと思う。


「大丈夫?お昼持ってきたけど」

「何でいるの?」

「一応朝こっちに来るって約束だったし、風邪引いてるって吉村さん達から連絡があったから見舞いに。

 ついでにご飯も作らせていただきました」

「えーーーー、悪いよ。それに風邪移しちゃうかもしれないし」

「学校休むほどの風邪はめったにひかないから大丈夫だよ」

「むーーーーー」


 手に持っているトレーを京子さんの前に置いた。

 おかゆとトッピングのおかか、口に合うといいんだけど。


「おかゆ自体は味を付けてないから、横にあるおかかをかけて食べてみて。甘辛くしてあるから。

 ちなみに鰹節は風邪に効くらしいよ」

「へぇー、甘辛いおかかかぁ……うん、おいしいね。ただの塩味よりはいいね」

「おいしいなら良かった。おかかはショウガも入ってるから体が温まるよ。そのまま食べててね。

 下でお父さんたちのお昼のおかず準備しなきゃ。こっちも食べたらまた戻ってくるよ」

「ん」




岡田さんSide

 服部くんが部屋を出て、ドアがぱたんと閉まった。


 な、なんで服部くんがいるの?

 パジャマのままだし髪も整えていないから爆発してるかもしれなくて恥ずかしいんだけど。


 今日ここでどうするか決めようって話はしたけど、昨日の夜に調子が悪くて電話していないからそのまま中止になると思ってたんだけど……

 スマホを確認すると、チャットアプリに吉村さん達の書き込みがある。心配しているのが分かるけど、なぜか服部くんの書き込みも。

 これか!

 これで心配してきたんだ……うれしいけど恥ずかしい。

 でも、もう見られてしまったんだしあきらめよう。具合いが悪いのは分かってくれているのだから、そんなの気にしてないと思うし。


 あーーー、でも、このおかゆはおいしいわ。トッピングのおかかが特に美味しい。

 甘辛くてショウガがピリッと効いてて、鰹節の味もしっかりしてて。ただの塩味のおかゆよりは全然いい。本格的な中華がゆは食べたことがないからそれとは比べようがないけど。


 調子が悪くて寝てるんだけど、こういうのなら幸せかな……




 僕はキッチンに移動して元気な人向けには普通におかずを準備して、ごはんの代わりにおかゆで食べてもらった。

 おかかの残りもあったのでそれを出しておいた。


「このおかかいいね。ショウガが効いてて体が体が温まる」

「鰹節の出汁も染みておかゆがおいしいわ。消化にいいと言ってもあんまりおかゆって好きじゃなかったのよね」

「おいしかったのなら良かったです。他にもキノコを細かく刻んで混ぜてご飯にかけてもいと思いますよ。」

「晩御飯も作ってくれるんだっけ?」


 もう晩御飯に期待されているらしい。


「はい。手羽先を使ったご飯にぶっかける料理です」

「おいしい?」

「おいしいと思いますよ?風邪ひいたりしてなくても時々作りますし、蕎麦やそうめんにかけたりして食べたりもしてますから」

「おお、楽しみにしてるよ」


 下準備として、沸かしたお湯を使って乾燥スライス椎茸を戻しておく。

 業務スーパーで売られていて、既にスライスされていて便利なのでよく使っている。

 ただ、結構大きい椎茸も混ざっているのでいくらか小さくしておく。


 下準備もしたので京子さんのところへ戻る。


「ただいま、食べ終わった?」

「うん。だいぶ食欲が戻ってるみたい」

「じゃあ、晩御飯も期待してて。手羽先使うんだけどそのまま食べられる?細かくした方がいい?」

「そのまま食べられると思うけど、細かくしてくれると嬉しいな」

「じゃあ、京子さんの分だけそうしとく」


 まだ夕飯の準備まで時間があるので何か映画でも見てみましょうか。

 持ってきた小型のパソコンを持ち出して、映画でも見れるようにテレビにつないだ。


「適当に映画とか持ってきたけど何か見たいのある?」

「この間見た映画の同じ監督の作品てある?あるならその中で新しいのを」

「じゃあ、これでも見ますか」


 そのままゆっくり二人で映画を見て過ごした。

 映画が終わるころ、食材と一緒に買ってきたちょっといいプリンを持ってきて一緒に食べた。

 京子さんがおいしそうに食べているのを見ると買ってきたかいがあるかな。


### 続く ###


2025/09/02

現在次世代の話を連載中です。興味がある方はご覧いただければ幸いです。

「 遊園地デート?いえ、心霊スポットで私は除霊師みたいなことをしています。なぜか?」

https://ncode.syosetu.com/n0014kk/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ