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なぜか異世界に幼女で転生してしまった私は、優秀な親の子供だったのですが!!(実質完結済み)  作者: ルシェ


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幸福の教会

 暖かい日差しが教会を包み込むと朝が来たと実感する。


「皆!朝だよ!」


 私は部屋にいる他の子達を起こして回る。


「ロラン!キュウカ!皆を起こしてあげて!」


 私は一つ下の子供達の名前を呼んで協力し皆を起こしていく。

 ようやく全員起こし終わると、次はシスターの手伝いだ。


「シスター!お料理手伝いに来ました!」


 私が厨房に足を運ぶと容姿端麗な彼女がそこにいた。

 彼女の名前はアルエッタ、ここのシスターを務めている。

 まだ幼い私が言うのもなんだが、金髪で青い瞳を持つ彼女は美しいと思える。

 そんな彼女が私に気がつくと、笑顔を向けてきた。


「ヤヨイさん!、そこのボウルに卵を割って入れて下さい、全員分の卵焼きを作りますので」


「わかりました!卵焼きですね!」


 私もエプロンを装着して手伝う。

 ここは幸福の教会。

 捨て子だった子達を、町に住んでいる人達の寄付金で育てる施設。

 まだ赤子だった私もこの施設に預けられたそうだ。

 私の横で皆の食事を用意している彼女は、私よりも早くに捨てられ、ここにお世話になっている人で歳は14歳である。

 この協教会に預けられた子供達の中では年長クラスであり、皆からシスターと呼ばれ信頼されている。


「シスター!混ぜるところまで終わりました!」


「ヤヨイさん、ありがとうございます、そのまま火で卵を固めて下さい!」


 そう言いながらフライパンを渡してきたのでそれを受け取って行動に移す。


「了解!」


 今は朝の6時半、7時半までに朝食の準備をしなくてはいけないので結構大変だ。

 昔はもうちょっと人がいたのだが、皆小学校を出ると出ていくものがほとんどなのでシスターの様な人は珍しい。

 本来ならば王国から選出されて出てくるシスターにこの手の仕事を任せるはずなのだが、なぜかアルエッタはここに留まり皆の育児をし続けていた。

 私はそんなシスターの負荷を少しでも減らそうとこうして手伝う時がある。

 その時に見せてくれる彼女の表情は、優しくって暖かい。

 その顔を見ていると今日も頑張ろうって思えてくるのだ。

 なんとか朝食を作り終えた私とシスターは汗を拭く間もなく食堂に運び込む。

 私たちも入れて12人分の食事を作るのは一苦労だ。

 大きめの食器具を王国から貰ってはいるが、それでも彼女だけでは心もとない。

 決して彼女の腕を疑っているわけではないが、なんせ人数が人数なので大変だろうと言いたい。

 私たちは大きなテーブルを囲みこの言葉を言ってご飯を食べる。


「天に召します我らが神よ...、今日も一日よろしくお願いします...」


 その言葉を言ってから「いただきます」なのだ。

 この言葉から私たちの一日が始まる。

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