ゆいごん
わたしは次のページをめくった。だが、なにも書かれてなかった。
なにかを探すかのように、何枚も何枚も、ページをめくった。
すると、なにかが書かれたページが見えてきた。
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遺言
“蝶へ 今君がこの日記を読んでいるころには、俺は、星になっているかもしれない。
もしそうなら、許してほしい。
でも、これだけは伝えたい。
蝶と会えたことを俺は誇りに思うよ。
はじめて蝶を見たとき、俺は胸が締め付けられる思いをした。
見学初日に入部します! って言ってくれた時には
神様がくれたプレゼントじゃないか? と思った。
それから今日に至るまで楽しい時間を過ごさせてもらったよ。
ありがとう。
もっと話たかったし、もっと曲を吹きたかったよ。
本当は、声で伝えたいんだけど、きっとそんな状況じゃないんだろうね。
蝶なら俺の……、いや、みんなの希望になれる!
だから、これからもがんばってほしい。これからきっと上達するから
あきらめないでほしい。
遠くからだけど、見守っているよ。
もし、2回目のブルームーンを見られないで、星になってしまったら、
次のページに一緒に見る予定だった場所を書いておくね。
そこで、蝶の音を聴かせてくれ。 キミが良ければ。 ゆう”
「7月7日 PM9時 スカイツリーの展望デッキ」




