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裸の付き合い


 四日目の夜。

 本日は朝の騒動の他には、クリス達の担当方面以外の場所に数回魔物の襲撃があったが、特に問題なく各方面の冒険者が対処し騎士団が出張る事も無く終わった。


 今日が終われば明日の昼頃にはアルレッシオ聖王国首都リネージュに着くとあって、心なしか冒険者や騎士団の面々の表情も明るい。


 定番になりつつあるアリストやグレア、アーシャを含めたいつもの面子で夕食を取った後、ルンルンとフランシスカを伴って隣のテントに入っていくミルに一抹の不安を残して見送った後、クリスもアルトを伴ってテントに引き上げたのだが……。


「いい加減頭を上げたらどうだ?」


 就寝前の憩いのひと時、のはずがテントの中にクリスの困惑気味の声が響く。


 目の前のアルトが、テントに入ってすぐに土下座をし始めたまま、一向に頭を上げようとしないからだ。


「……」

「……はぁ。お前頑固すぎんだろ」


 彼が本日やらかした暴走の謝罪にと、この態勢をとって小一時間、クリスがどんな言葉を掛けても決して頭を上げる事無く、ただひたすらに地面に額を擦り付け続けていた。


 途中、タマモが説得に加わるも頑としてこれを曲げず、イラっとしたタマモが頭に上ってタシタシと頭を叩いても微動だにしない、恐るべき頑固さである。


「お前馬車の中でもずっと正座してただろうに。御者してる最中までしてたの知ってるぞ。もう謝罪は十分貰ったから頭を上げろっての」

「……そうはいきません。これは僕としてのケジメであるのです」

「そりゃミルの方にするべきじゃねぇの? 勝手に勝負の景品にされたのアイツなんだし」

「それは勿論しますが、まずは直接ご迷惑かけてしまった貴方にしなければなりません」

「だから俺は許したってのに」

「貴方に許されたとしても、僕が自分を許せません」

「どうしろってんだよ」


 万事この調子のアルトに呆れを隠そうともしないクリス、見かねたタマモが助けに入るも。


『のう少年。謝罪と反省は大事だじゃが、それに相手が迷惑している様では本末転倒も甚だしいぞ。いい加減諦めて、謝罪の受け入れを受け入れるがよかろ』

「受け入れています。受け入れてなお僕が自分を罰したいのです。ですので、お二方は先に休んで頂いて構いません。僕の事はお構いなく」

「『構うわっ!』」


 タマモがまたもアルトの頭を肉球でタシタシ叩くが、やはり動かざる事山の如し。


『はぁ、のう父上、妾だんだんと面倒臭くなってきたのじゃ。いっそ本人の気がすむまでこのままで良いのではないかの』

「お前、この狭いテントで土下座って寝てる真横じゃねぇか。気になって寝れねぇよ」

『そうは言ってもコレじゃからのう。ううむ……父上の故郷では何かこう、良い感じに男同士が分かりあえる儀式のようなものはないのかえ?』

「儀式ねぇ。拳での語り合いはもうやったしなぁ。盃を交わすってのもあるが、酒がねぇし……あとは、風呂?」


 タマモの問いに、首を傾げながら答えるクリス。


『風呂とな? それで分かり合えるのかえ?』

「裸の付き合いって言ってな。風呂場では武器も防具も無い裸一貫であるからこそ、腹を割って話せるって伝統なんだ」


 男の友情と言えば肉体言語である。拳がダメなら裸の付き合いだ、と結論付けた。

 この男、インテリな見た目の癖に体育会系である。


『じゃが風呂など明日になって町に着かねば入れぬぞ。今は早急にコレの対処が必要なのではないかの』

「そうだな……取り合えずは濡れタオルで背中を拭き合うくらいすればいいんじゃねぇか? 今日はまだ体拭いてないし丁度いいだろ」


 そう言うとタオルと桶を取り出し、桶に水を入れてタオルを浸けるクリス。


「流石にただの水じゃ寒いな。タマモ、頼む」

『お安い御用じゃ』


 クリスが桶を差し出すと、タマモが一声コンと鳴く。

 するとたちまち桶に張った水から湯気が立ち上り始めた。


「うむ、ちょっと熱めなのがまたいいな。流石タマモだ」

『妾は火の精霊獣であるからして、物質の温度を上げる事に長けておる。まだレベルが低くて冷ますのは苦手じゃがな』


 実はタマモが召喚されてから、薪に火をつけるのはもっぱらタマモの仕事になっていた。

 他にも鍋のお湯をすぐに沸かしたり、食べ物の保温をしたり、冷えるテントの中をちょっと温めたりと大活躍だ。どう考えても精霊獣の無駄遣いである。


「ほれアルト、脱げ」

「えぇ!? いや、しかし……」

「何だ恥ずかしいのか。思春期ってやつかね? そういやそういう年頃か。んじゃ俺から脱ぐか」


 そう言うと装備を解除し下着(インナー)姿になるクリス。アルトの意見を完全に無視しているのは、今まで話を聞かなかったアルトへの意趣返しだろうか。地味にイライラしていたようだ。

 思わず顔を上げたアルトが止める間もなく上の肌着も脱ぎ去り、見事な肉体美が露になった。


「―――ッ」


 精悍さと鋭さと美しさを兼ね備える完璧な(かんばせ)に、男の黄金比とも言うべき逆三角形と長い手足。

 地味な神官服で、幼いながら完成された容姿を持つミルの隣に立ってなお見劣りしない圧倒的存在感を放つ相手が、目の前で半裸になっているのだ。その素性を類推できる立場に居るアルトとしては、まるで神が脱ぎ始めたに等しい。


 上げていた顔を慌てて下げるアルト。

 こうして親しく旅を続けているが、目の前の相手が超常の存在である事を改めて実感した。



――― そう、あの下履き(パンツ)を押し上げる圧倒的存在感は正に神威であった!



「よし、こっちは準備オッケーだ。テントの中をタマモが暖かくしてくれて本当に助かるな。ほら次はアルトの番だぞ。脱げないってんなら無理やり脱がすからな」

「そ、それは流石に―――ッ」


 慌てて上げた視線が、“目の前に立つクリスのモッコリ”越しに優しい瞳とぶつかり、またも目を逸らす事になる。

 土下座の態勢が完全にあだになっていた。


 そんなアルトを見たクリスは、またも思春期的に恥ずかしがっていると勘違いする。


「まぁ俺も昔は銭湯とか温泉とか嫌いだったんだがな。ミ……ある幼馴染の男と銭湯行ったり旅行したりしてるうちに、だんだんといいモンに思えてきた。騙されたと思って一回背中の拭きっこと行こうぜ」


 しゃがみ込んでアルトの肩をポンと叩くクリス。その瞳はどこまでも優しい。


「わわわ、分かりました。脱ぎます。脱ぎますから、まず立ってください!」


 肩を叩かれ、上げかけた視線にまたも飛び込んで来た眼前の“モッコリ”。ソレから慌てて視線を逸らし、アルトはとうとう観念して、服に手を掛けた。起ち上がったアルトからタマモが飛び降り、二人が見える位置に移動する。


 狭いテントの中、パンツ一丁の男二人が向かい合った。


『ほほう。父上にしてもアルトにしても美男子じゃからこれは役得じゃの。して、裸の付き合いと言うとったが下履きは脱がぬのか?』

「そーいやお前って一応性別はメスなんだっけ? 人間に欲情すんの?」

『妾は今、絶賛全裸なのじゃが、父上達は妾に欲情するかの?』

「しねぇな」

『そういうことじゃ』


 なるほどと頷くクリス、そこには確かな説得力があった。アルトはまだ恥ずかしそうだが。


「よし、じゃぁパンツも脱ぐか。言い出したのは俺だしな」

「あちょまっ」



 ――― ブルボン!



「ヒェッ」


 問答無用のクリスから飛び出す神威に情けない声が出るアルト。勝てる気がしない。


「ほれ。お前も脱げ」

「いや流石にそこまでは……」

「男同士で何を恥ずかしがることがある。お前だって銭湯くらい行くだろ」

「行きますけど、しかし」

『ええい女々しい男じゃの、とっとと脱がぬか!』


 タマモが苛立たし気にそう言うと、アルトの尻にリアルに火が付いた。


「うわっ!? アチッアチッ!!!」


 突然の着火に慌ててパンツを脱いで火を消すアルト。赤くなった尻が痛々しい。


「お前酷いな。下級治癒(レッサーヒール)

『とっとと父上の言う事を聞かぬからじゃ。妾もその方が楽しゲフンゲフン』

「……お前本当に人間に欲情しないんだよな?」

『せぬとも。感覚としては美術品や工芸品を愛でるに近いの。美男子の全裸などそうそう見れるものではないのだからして、しかも二人も。ジュルリ』

「……これは早まったか?」


 そう言いつつも前を隠しもせず堂々とするクリス。彼としては、確かにコレは自分の肉体なのだが、同時にアバターを見られているような奇妙な感覚だった。全裸の着ぐるみを着ている感覚に近いかもしれない。


 一方の正真正銘全裸のアルト。舐めるようなタマモの視線に恥ずかし気に前を隠した。それがまたタマモを興奮させる事になるとは本人も思いもしないだろう。


『タマらん! タマモだけに!』

「まさかお前が腐女子だったとは」

『扶助師? 支援職かの?』

「生産型腐女子はある意味支援職と言えなくも……やめようこの話題は妹の事を思い出すわ」

「クリスさんには妹君がいるのですか?」

「高校に入って道を踏み外したのが一人なぁ。大分語られたが俺には理解できない世界だった……」

『何となく妾はその妹君と語り合える気がするのじゃ』


 下の妹の事を思い出しゲッソリするクリスに、同士を見つけ目を輝かせるタマモ。しかしそのせっかく見つけた同志は次元の彼方である。


 一方のアルト。外道に落ちた天人様とかシャレにならないのでは? と真面目な顔で真剣に悩む。

 そのキリっとした顔はイケメンであるが、如何せん全裸で前かがみに前を隠しながらでは全く様にならなかった。


「よし、じゃぁ背中拭いてやる」

「あ、いえそこは僕から拭かせてください。こういうのは目下の者からやるのが筋でしょう」

「そんな事気にすんな。俺が言い出した事なんだから俺から拭いてやるよ」

「いやいや、そんな訳にはいきません。物には順序と言う物が」

「だから気にすんなって」

「いやいや……」

「いやいや……」

『鬱陶しいわ!』

「「アチッ!? おわっ!」」


 痺れを切らしたタマモが二人の尻に火をつけ、驚いた二人が同時に前に出たせいでもつれる様に倒れこんだ。

 上になったクリスはアルトを潰さないように彼の顔の両横に手をつき、何とか体を支える事に成功した。

 そのタイミングで、テントの入り口に影が。



「タマモ! お前何すん―――」

「クリス、明日の訓練の事で相談が―――」



 クリスが文句を言おうと口を開いたと同時、テントの入り口が開き、顔を出すミル。


 アルトを組み敷いた体制のまま、クリスとミルの視線がぶつかった。


 途中で言葉を切ったミルの視線が徐々に下がり、視線がクリスに組み伏せられた形のアルトを見る。


 組み伏せられたアルトは、火で炙られ火傷した尻で(したた)かに尻もちを付く事になり、痛みに涙目だ。



「ご、ごめん! でもそういう事はちゃんと同意の上でしたほうがいいよ!」

「いや、ちげーし! と言うかせめて勘違いするなら相手が女としてるときにしろ! 戻って来い!」



 顔を真っ赤にして慌てて逃げるミルを追いかけようとして、全裸である事を思い出して断念し、大声でそういうクリス。言い訳が微妙にズレているあたり、彼もかなり慌てていた。


 と、走り去ったと思われたミルの足音が止まり、戻ってきた。

 自分の言葉が通じたとほっとしたクリスが仁王立ちで待ち構え、アルトが尻の痛みとミルに見られた事に丸くなってしくしくと泣くテントに、ミルが再びひょっこりと顔を出す。


「……男同士でも避妊はしないとダメだよ!」


 その惨状をチラリと確認したミルは、今度こそそう言い残すと走り去った。


「しねぇよ!」

『しないのかの!? 大胆じゃな!』

「ちげぇ! 避妊じゃねぇよ!!」


 しくしく泣くアルト。興奮するタマモ。絶叫するクリス。


 今日も彼らは賑やかだった。




■◇■◇■◇■




「早かったですね、あちらのテントの様子はどうでしたか?」

「んー、仲良くヤってたよ」


 クリスに相談があると出て行ったミルが思いのほか早く帰ってきたのに驚き聞くフランシスカにミルが答る。


「そうですか、良かった」


 朝ほどでは無いが、昼を過ぎてもアルトが気落ちしていたため心配していたが、どうやらクリスとは仲直りできたらしいと、フランシスカはほっと胸を撫でおろした。

 ミルは言葉に含ませた微妙なニュアンスを受け取って貰えず残念に思うが、苦笑してフランシスカの頭を撫でる。

 ミルは勿論、先ほどのクリスとアルトの惨状に勘違いなどしていなかった。面白そうだから茶化したがクリスが巨乳好きのノーマルな性癖である事を誰よりも知っているミルには、勘違いする要素が無かったのである。


 それはさて置き、ミルはハテナ顔のフランシスカを改めて見る。


 彼女は今眼鏡を外しているが、ここのところずっと日中に活動し太陽に慣れたのか多少目元が穏やかになり、栄養価の高い食事と心労の無い心穏やかな日々に少しだけだが肉付きも良くなっているように見える。そしてミルの献身的なブラッシングで落ち着いた黒髪と合わさり、クール系の美少女に見えなくもない。それでもまだ大抵の人間は見つめられると睨まれていると感じるだろうが、それでも人殺しの目と言われていた過去を考えれば、数日でかなりの進歩だった。


「フランの心は綺麗ですね。貴女はそのままでいてください」

「ミルさんに言われても嫌味にしか聞こえませんよ。アタシはオークに汚されましたし」

「膜が無事ならセーフ、セーフだから! 何なら私が隅々まで綺麗に」

「いえ結構です」


 フランシスカの生足を舐めるように見つめなら言うミルに、即答するフランシスカ。

 中身がネトゲ廃人で陰キャムッツリスケベな男子大学生のミルに比べれば大抵の少女の心はミネラルウォーターレベルで純粋になるだろう。


 ちなみに今、フランシスカは大きめのワイシャツ一枚である。寝巻と称してミルが半ば無理やり着させた。

 こんな事もあろうかとクリスの服を拝借しておいて正解だったと自画自賛するミル。スレンダーなフランシスカに彼シャツスタイルは良く似合っていた。特に存在を主張するポッチが素晴らしい。


「と、ところで、なぜズボンを穿いてはいけないんでしょうか?」

「様式美です」


 女の子座りのまま裾を引っ張り足を隠そうとするフランシスカに真顔でそう答えるミル。下を穿くなんてとんでもない!

 その恥ずかし気な様子がまたミルの劣情をそそるのだが、フランシスカがそれに気付くことは無い。


「朝にも言いましたが、フランシスカは少し痩せすぎです。大抵の男性は少しふくよかな方が好みなものですからね」


 ミルの中身はロリコンなので、どちらかと言えば貧乳の方が好きではあるのだが、世間一般の男はそうだろうとクリスを思い浮かべて言う。あのおっぱい星人ならば間違いなく貧乳と巨乳ならば巨乳を選ぶだろう。ちなみにミルはロリ巨乳もイケる派である。だから体の割に大きい自分でも大丈夫だ。おかずに出来ます。


「いくらなんでもそう簡単に体型は変わりませんよ」


 そう苦笑を返すフランシスカに、手をワキワキしながら近づくミル。顔だけは微笑む美少女であるので、ギャップがいっそう不気味である。


「そうだ、私の故郷では胸は人に揉まれると大きくなるという学説があります。ここはひとつ、フランの為に私が一肌脱ぎましょう!」


 断言しよう。ただ胸を揉みたいだけである。


「いえ、アタシは胸が大きくなっても邪魔なだけなので、必要ありません。むしろミルさんの方が大きくなりたいのでは? クリスさんはどっちが好きなんですか?」

「え、クリスは巨乳派ですけど……」


 ミルは思わず自分の胸を見下ろし、両手で大きさを確かめた。


 ミルの小さな手からは、はみ出すくらいの大きさは、ある。だが、ミル自身の体が小さくアンダーバストが細いのでカップで言えばDかFになるのだろう。が、服を着た上から見た場合、世間一般では大きいとみなされないだろう。小さなボディを選択した弊害である。


 ……クリスはもっと大きいほうが好きだろうか?


「って、何でたっつんの事なんて考えてるの! 別にあいつの事なんてどうでもいいし!」


 ハッと我に返ったミル。頬に手を当てブンブンと首を振ってクリスの顔を頭から追い出した。

 この体は自分が好きで作ったのだから、クリスの意見など聞く必要はない! と強く思い直すが、思わず素の口調になるくらいには動揺している。


「旦那さんなんだから、どうでもいいなんてことありませんよ。何なら私に手伝わせてください」


 それを、クリスの好みと自分の体が合わない事を気にしての発言と受け取ったフランシスカ。

 座る己の目の前で、ミルが首を振るたびに揺れる二つの膨らみを両手で優しく包み込む。


「んぁ!? ちょ、ちょっと待ってフラン。別に私もこのままでいいから―――」


 自分が揉む側のつもりで目の前まで迫り、クリスの顔を頭から追い出すのに忙しかったミルは、突然の胸への刺激に腰砕けになって座り込んだ。


「わぁ、すごいフカフカです。それに見た目より大きいですね」

「んっ。た、たんまフラン、待って!」


 優しく己の両胸を揉みしだくフランシスカの手を掴み、必死に止めようとするが、腕に力が入らない。


「これは、癖になる感触です。私のはこんなに揉める程無いですし、これを何時でも揉めるクリスさんが羨ましくなりますね」

「ッ、じ、自由に揉ませて何か、無い、からっ」

「あら、そうなんですか。ミルさんがもう少し大人になるのを待ってらっしゃるんですね。クリスさんのこと見直しました。これはアタシも頑張って、ミルさんの胸を大きくしてクリスさんにも喜んでもらわないと!」

「べ、別に、ぅんッ、喜ばさなくていいからっ! あんっ、な、何でこんなに力入らないのぉ―――」


 全身の力が入らず、布団に仰向けで倒れこんだミルは、それはもう日頃の感謝を入念に込めに込めたフランシスカのマッサージを受けたのだった。



「も、もうこれ以上はっ! アッ、アッ、ア゛ッー!」



 こちらもやっぱり、今日も賑やかだった。







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