……説明足りなさすぎですっっ!!
後で読み返して若干手直ししているので改稿多いです。
ごめんなさい。
ふわりと意識が覚醒する。
天使様が言っていた様に昏睡状態でベッドに寝ているらしい。
本当にさっくりした説明だったのでいまいち状況がわからない。
だからいきなりのご対面は避けたいのですが……
とりあえず目を閉じたまま周りの様子ををうかがう事にします。
……すぐ傍に複数の人の気配があり、両手は誰かに優しく包み込む様に握られていた。
時々交わされる会話は私を気遣ってか小さめの声で、聞き取りにくかったけれど『早く目覚めて欲しい』という想いは伝わってくる。
だから、その優しさに勇気をもらって、ゆっくりと目を開けてみました。
「っっっ!!!」
視界いっぱいに映るキラキラしいお顔の皆様が涙で潤んだ瞳を見開いた。
……つい最近もこんな事あったよね?
などと全く関係ない既視感に現実逃避してみます。
「「「「リフレシア(おねえちゃま)!!」」」」
銀髪を後ろに撫で付けた紫紺の瞳の美丈夫に、蜂蜜色の髪を緩やかに纏めたアクアマリンの瞳の可憐な美女。
角度によって金にも銀にも見えるサラサラ髪とサファイアの瞳の少年と同じ髪に美丈夫と同じ紫紺の瞳の幼児。
皆様のお顔のパーツも完全配置でして……つまりかなりの美形様なのです。
目を開けたのはいいけれど、魂がお散歩を要求してます…
此処でも顔面偏差値高いんですけどっ!
「お、おはよう?」
言うべき言葉が見付からず、とりあえず挨拶してみました。
「「「「!おはよう、リフレシア(おねえちゃま)」」」」
喜色満面の笑顔で見事に揃ったお返事を頂きました。
でもお返事の後はピタリと口をつぐみ、四対の美しい瞳に『期待』の二文字をのせ、私が話すのを待っています。
だけど情報不足の私は、墓穴を掘りそうで当たり障りのない会話が思い付きません。
焦れば焦るほど考えられなくなり、またもや絶賛混乱中に陥った私は日本人の必殺技『愛想笑い』を発動したのです。
……日本人?
前世の記憶がある?
なんで〜!?
……神様、説明足りなさすぎですっっ!!
……転生まで長らくお待たせ致しました。
ちなみに一葉もとい、リフレシアは神様と居た時と同じくフカフカお布団の中でのスタート(?)です。