……儂、一番偉い神様だったよね? 創造神様 side
今回短いです。
なのでもう1話投稿しています。
これはまた難儀な事になっておるな……
息子に怒られ見た娘の幾つもの転生人生は、余りにも不憫なものだった。
珍しく肩入れしているらしい息子からしたら許せないだろう。
生命の輝きを燃やしてまで守った相手の記憶にすら残らないなど、儂から見ても悲劇的すぎる。
本来あの娘の宿命は、初期の段階で達成出来るはずだった。
予想外の様々な要因が重なり絡まり、今あの娘はほぼ呪われてるいる状態だ。
完全ではなくほぼなのは、あの娘のひたむきさと理のなかで最大限の力を行使した息子のおかげだろう。
そうでなければ間違いなく闇落ちしたか、魂ごと消滅していた。
しかし、今のあの娘に絡み付いているものを無理に剥がすと魂が大きく損傷し消滅しかねない。
本当に難儀な事になっておる……
隣で瞳に冷気をのせて、微笑みながら無言の圧をかけてくる息子。
早急に策を講じねば困った事になりそうだ。
……こやつは数多い息子の中でもずば抜けて聡明な上、儂に容赦がない。
それにさすがの儂でもこの状況を静観しようとは思わない。
元はと言えば儂のせいでもある。
何かこの絡み付いたものを緩め、息子の力の制限を解除できる良い方法は無いものか。
………………。
!!!
あの娘の最後の人生に『乙女ゲーム』なるものがあり、主人公は『異世界転生』をしていた。
異世界とやらを創り、其処にあの娘を転生させれば理を変える事ができる。
宿命を外してやる事は難しいが、その他の助力は最大限してやれるだろう。
これなら息子も力をほぼ全力で使えるはずだ。
にこやかに思い付いた策を息子に提案すると、瞳の冷気をおさめてくれた。
表情には出さず胸を撫で下ろす。
忘れていた儂が悪いのはわかっているが、
……儂、一番偉い神様だったよね?
食い付いた息子は、あれもこれもと追加案を出してくる。
儂も負けじと追加オプションを考える。
その結果、あの娘の能力や異世界の世界観が何やら大変な事になってきた。
まあ久しぶりの息子の願いだし、などと自分に言い訳しつつ、
……結構楽しいかも?
と思った事は内緒である。
創造神様は(超絶イケメン)神様をかなり気に入っています。
あれこれ構うせいであまり寄り付かないので久々(神様時間単位)の対面でした。
にもかかわらずオコな息子。
焦った創造神様はかなりハチャメチャな助力をします。
その一つが魔法の全属性持ちです。
一葉が転生した異世界でも全属性持ちは超レアです。
一葉、頑張って(再)!




