第二章：具現化、そして共同生活のはじまり
「突然現れたラーメン擬人化少女との共同生活」
家系ラーメンを愛するあまり、俺の前に ラーメンの化身 が現れた――。
……って、そんなことが現実に起こるわけがない。
そう思っていた。昨夜までは。
ある日、家系ラーメンを食べながら「ずっとお前と一緒にいたい……」と呟いた俺。
次の日の朝、目が覚めると 知らない少女が台所でラーメンを作っていた。
「おはよう、ご主人♡」
この一言から始まる、アラサー社会人とラーメン擬人化少女の奇妙な同居生活。
「朝ごはんは家系ラーメン！」 「毎日ラーメンは無理だ！」 「じゃあラーメンに合うおかずを作るね♡」 「それもラーメンじゃねぇか！！」
……そんな ラーメン中心のすれ違い と ほのぼの（？）共同生活 を描く物語。
この章では、 ラーメン愛 がもたらした奇跡と、
ラーメンを愛する者同士がどのようにして理解し合っていくのか を描いていきます。
果たして俺は ラーメン漬けの生活 に耐えられるのか！？
そして、メンちゃんとの関係はどうなっていくのか……！？
どうぞ、お楽しみに。
爽やかな朝気分はとても良い。
そして目が覚めた瞬間、俺は思った。
「……何か、すごくいい匂いがする」
それは、昨夜ラーメン屋で感じたものとまったく同じ、濃厚な豚骨醤油の香り。
夢でも見ているのかと思いながら、寝ぼけた頭を振って起き上がる。
すると、台所に誰かがいた。
「おはよう、ご主人様♡」
そこには、金色のツヤツヤした髪をツインテールに結び、赤いリボンをつけた女の子が、ラーメン用のズンドウをかき混ぜながら立っていた。
しかも、ラーメンの湯気をたなびかせながら。
……いや、どう考えてもおかしい。
「お、お前誰だ！？ ってか、なんで俺の家にいるんだ！？」
俺は一気に目が覚めた。
「私？ メンちゃんだよ♪ ご主人が愛してくれたラーメンだよっ♡」
「は？」
目の前の光景が理解できない。
だが、確かに彼女は昨夜のラーメンを妄想していた少女の姿ににそっくりだった。
いや、そっくりというか、ラーメンが擬人化したような存在そのものだ。
「いや、ちょっと待て。俺、昨日普通にラーメン食ってただけなんだけど？」
「違うよ、ご主人様はラーメンに恋してたの！ だから、私は生まれたんだ♡」
「……何を言ってるんだ……？」
俺は頭を抱えながら、とりあえず現実逃避するためにリビングへ向かった。
すると、食卓には 完璧な家系ラーメンが用意されていた。
読んでいただき、ありがとうございました！
第2章では、突然現れた ラーメン擬人化少女・メンちゃん との 共同生活のドタバタ を描きました。
想像してみてください。
もしあなたの 愛する食べ物が擬人化 して、毎日世話を焼いてきたら……？
最初は 「いやいや、ありえないだろ！」 と思いながらも、
気づけば 一緒にいることが当たり前になっていく。
そんな 不思議な関係 を表現してみました。
ただ、ラーメン愛は素晴らしいですが、毎日ラーメンだけ食べていたら健康的にヤバいですよね？（笑）
なので、ラーメンを愛しつつも どうやってバランスをとるか というテーマを、
メンちゃんとのすれ違いを通して描きました。
しかし、この物語は まだ終わりません。
メンちゃんの存在は、ただのラーメンだけに縛られたものなのか？
それとも、もっと広がりを持つものなのか？
次の章では 「ラーメン愛の進化」 がテーマになってきます！
メンちゃんは 家系ラーメンだけでなく、もっと広い麺の世界へと羽ばたくのか！？
ラーメンは人生。
人生はラーメン。
これからも 俺たちの麺ライフは続いていく。
次章もお楽しみに！
