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ⅩⅩⅧ
「ゆきちゃんは僕の神様なんだ。
暗い、暗い箱の中に閉じ籠っていた僕を連れ出してくれた。
ゆきちゃんの為だったら何でもしたい、幸せにしたい。
多分、僕の一目惚れなんだよ。」
廉士さんはホッとしたような、苦いようなどちらとも取れる表情をした。
「なんだ、みゆのこと大好きじゃん。
みゆはさ、綺麗だろ?それで辛い目に遭ってきたんだ。
人が傍によると無意識に距離をとる。
唯一、それがないのは俺ら身内と詩晴だけなんだ。
お前が東京に戻ったって聞いたとき、みゆは推薦で決まっていた大学を蹴ってまで東京に、お前に会いに来たんだよ。」
知らなかった。
僕はゆきちゃんの隠していた事実に驚いた。
出会ったときからいつも傍にいたけど、寝ているときだけは近寄らせてくれなかった。
だかそれもしばらく一緒にいるうちに無くなった。
大学を蹴ったことは軽くゆきちゃんから聞いてはいたが、僕に会いに来る為だったとは思わなかった。
僕は嬉しいのと、罪悪感とで泣きたくなった。
その様子を察してか、廉士さんは席を立って台所に向かった。
しばらくして帰って来たゆきちゃんが目を腫らしてる僕を見て、廉士さんに何か言っていた。
廉士さんが助けを求めるようにこちらを向くが、僕の為に怒るゆきちゃんが可愛くてそれに気が付かなかった。




