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Loveless-love
光のシャワーみたいに
キラキラ降り注ぐ
街を焼いて 人を殺して
僕は無感動に 画面越し
遠い街が死ぬのを見てる
それは
どこか遠い街のハナシで
ひょっとしたら
存在さえしない場所で
もしかしたら悪い夢で
…悲鳴も炎も全部 嘘で…
だったら 良かった のに
あんなに澄んだ空を
爆撃機が切り裂いて
たくさんの笑顔が消えた
僕達は肩を寄せ合い
嘘みたいに壊れた世界を
指をくわえて 見てる
ここは
物が溢れてて 穏やかで
とても静かで戦場ではなく
ここには
当たり前の様に
平和が転がっているけど
それは僕が
正しいからではなく
それは君が
特別だからではなく
それはあの街の人達が
間違ってるからではなく
それは操縦桿を握る人が
全面的に悪い訳ではなく
僕等には金で買える平和が
彼等には押し付けの悪意が
用意されてただけの話…
僕達は今日も愛し合い
彼等は今日も殺し合って
街の人は必死に逃げ惑い
兵士は自分を殺して
泣きながら銃を構えている
僕は画面越しに嘆くだけ
きっと誰にも皆
心から愛している人がいる
なのにどうして こんなに
哀しい想いが支配するの?
"愛"が存在するのに
"愛"は存在しているのに




