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俺、マジ鬼畜

 惨めな気持ちになって自分を卑下するというのは、意外と気持ちいい。
 俺は底辺だ。育ちも卑しくて学もない。彼女は金持ちの令嬢だから遊びでは付き合えても、結婚は出来ない。給料も安いし、油まみれ。将来なんてきっと今と変わらない。いや年を取った分、今よりもっと惨めだろう。
 自分自身をそうやって嘲笑うと、可哀想な自分に酔え、堕落していくことも肯定できるような心持ちになる。

 でもそれはもう、やめよう。
 俺は歯を食い縛って笑う。
 俺は、俺だから。
 いま高校の頃の担任に「変わりたいか?」と訊かれたら、俺は即答するだろう、「変わりたい」と。
 金持ちになりたいとか、優秀になりたいとか、そんな風に変わりたいんじゃなくて、自分を誇れるような人間に、俺は変わりたい。
 それにいじけていたら牧子に合わせる顔もなくなるからな。


 学校一の素行の悪さで知られる佐々木透馬は品行方正な同級生、安曇牧子のせいで学級委員にさせられてしまう。

 それからというものなぜか安曇に付き纏われる透馬。近寄らせないように色々と鬼畜な態度に出るものの、安曇は気にした様子もなく透馬の生活に踏み入れてくる。
 はじめは突き放していた透馬も、安曇の優しさや心の美しさに
次第に惹かれていき──

 誰かを愛したくなり、誰かを守りたくなる。恋をするのが怖くなっても、一途に人を想い続けたくなる。

そんな不器用で馬鹿な男と世間知らずなお嬢様の恋の物語。

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