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世界観設定資料

■ 炭骨(たんこつ)


この世界の人類が持つ特殊な骨。

人間だけではなく、森人、小人、巨人にも存在する。

単純な骨格であると同時に、霊子を扱う人体の重要な部分でもあり、その状態は健康や魔術の使用能力にも関係する。

学校などで行われる健康診断にも「炭骨検査」が存在する。

成霊体は通常の人間とは異なる炭骨状態を持つため、検査を受ければ成霊体であることを隠し通すことは難しい。


■ 発火


霊子を扱う人間に起こり得る危険な現象。

炭骨が過剰に活性化し、身体の内部から熱を持ち始め、限界を超えることで発火へ至る。また、感情の高ぶりや魔術の酷使などによって危険性が増す。



■ 四種の人類


人間・森人・小人・巨人の四種に分かれている。

いずれも同じ社会の中で生活しているが、それぞれ身体的特徴や得意とする技術が異なる。


人間:帝都でも数多く暮らしている人類。人間と他種族が交配した場合、かならず他種族の子が生まれる。人間と小人であれば、小人が。人間と森人であれば、森人。他種族は同じ種族同士での受胎率が極めて低く、種を存続させるために古来より人間を交配相手として活用してきた歴史がある。


森人:長い耳を持つ種族。ルーン文字を刻む能力を持ち、礼装技術と深く関係している。血統至上主義の没落種族。


小人:小柄な種族。鍛冶や加工技術、とりわけ宝物の製作に深く関わる。鉱石を掌で加工できる特異な力を持つ。血の気の多いモグラ種族。


巨人:人間を大きく上回る体格を持つ種族。非常に頑強な肉体を持つ。世界大戦にて多大なる功績と戦死者を出した絶滅危惧種。食費が馬鹿にならない。


●●:遥●●に存●した最も●し●●●。輝く●を●●。●●●族の●略によ●●滅した。



■ 太陽


かつて世界を照らしていた何か。

太陽が失われたことで地上は急激に寒冷化し、空は厚い雲と暗闇に覆われ、人類が無防備に生存できる土地はほとんど失われた。

現在、人類が「日光」と呼んでいるものの大部分は、残された資源と技術によって人工的に再現されている。

透が映像の中で見ていた青い海や青空は、太陽が存在していた時代の記録であり、現在では日常の風景ではない。


■ 帝都


極東に築かれた巨大な砦都市であり、帝和の中枢。

太陽を失った地上で人類が生存するため、光、熱、防壁、交通などを人工的に維持している。

都市は中心へ近づくほど明るく、暖かく、豊かになり、外側へ向かうほど光量と生活水準が低下していく。

つまり帝都においては、単純な金銭だけでなく、〝どれほど光を得られる場所で暮らしているか〟そのものが階級の一部になっている。


■ 辺居(へんきょ)


帝都最外縁部に存在する居住地域。

帝都中心部から遠いため十分な光や暖房が届かず、壊れた建物、廃材、修理された生活用品などを利用して人々が暮らしている。

警察や行政による保護も十分とは言い難く、魔獣被害を受けても迅速な救援を期待できない地域でもある。

一方で、辺居には辺居なりの共同体と生活が存在しており、単なる無法地帯ではない。


■ 秘傘(ひがさ)


人工的な日光を得るために使用される携帯器具。

見た目は傘に近く、展開すると内側から柔らかな光を放つ。

太陽のない世界では、人類にとって光を浴びることそのものが健康維持に関係するため、単なる照明器具ではなく生活必需品に近い。


■ 日色金(ひいろがね)


太陽の残骸。

現在の人類文明を支えている重要な資源。

光や熱を生み出す装置をはじめ、帝都のさまざまな設備に利用されている。

太陽を失った現在、人類が都市を暖め、照らし、文明を維持できているのは、日色金を利用する技術の存在が大きい。

ただし日色金そのものが何でも自動的に魔法のような現象を起こすわけではなく、礼装や変換装置など、適切な機構の中で利用される。


■ 霊子/魔力


この世界の生命や神秘現象に関係する力。

人間を含む人類は体内に霊子を持ち、礼装などを使用する際には、それを自らの身体から送り込む。

作中人物が「魔力」と呼んでいるものも、基本的にはこの力に関係する。

無尽蔵ではなく、高出力で使用すれば身体に相応の負担がかる。大量の霊子を扱った場合、肉体の温度が上昇し、最悪の場合は発火に至る。



【魔術・道具】

■ ルーン文字


魔力を利用して特殊な現象を起こすための文字。

単なる図形ではなく、霊子をどのように流し、どのような現象へ変えるかを決定する機構の一部である。


力を持つルーン文字を刻むことができるのは森人。

そのため森人の技術は、帝都の生活、産業、戦闘の各所で利用されている。

ルーン文字が刻まれた武器へ魔力を流し込むことで、刃の形状や性質を変化させるといった使用法も存在する。


■ 礼装(れいそう)


ルーン文字を利用して魔力によって駆動する道具の総称。

本編では武器としての礼装が多く登場するため誤解されやすいが、礼装は武器だけを意味する言葉ではない。

携帯端末、自動車、工具、生活用品などにも、同じ技術体系が利用されている。


使用者が魔力を流し込み、それを刻まれたルーンによって変換、制御することで、衝撃、熱、切断、構造変化などさまざまな現象を起こす。

礼装を利用して起こす神秘現象が、一般に「魔術」と呼ばれている。


■ 魔術


魔力を一定の方法で操作し、現象として外界へ表す技術。

炎や衝撃だけではなく、物質操作、生体への作用など、その用途は幅広い。


礼装へ魔力を流せば誰でも同じ結果になるというほど単純なものではなく、使用者の適性や技量によって出力や扱える術に差が出る。


そのため、同じ礼装を持っていても、その使い方や戦い方は人によって異なる。


■ 宝物(ほうもつ)


礼装とは異なる、個人専用の神秘的な道具。


小人の技術によって作られる。

完成した宝物は所有者自身と深く結びつき、その人物に適した形と性質を持つ。

礼装が比較的汎用性のある技術であるのに対し、宝物は個人の性質や心象と強く結びついている。



【生物・災害】

■ 幻獣


人類以外の動物たちの総称。

運搬や生活にも利用されており、三光烏をはじめ、帝都の中でも普通に見ることができる。


■ 魔獣(虫追症に罹患した個体を指す)


呪いによって異常な変異を起こした生物。

元が幻獣である場合もあり、呪いが進行することで肉体が黒ずみ、角や異常組織が生じ、通常の生命とは大きく異なる姿へ変化していく。


通常の幻獣とは比べものにならないほど危険で、人間の生活圏そのものを脅かす。

魔獣を討伐し、人類の生活圏を守ることが狩人の主要な役割である。


太陽が健在であったころ、魔獣化は〝虫追症〟と呼ばれていた。太陽が砕かれた後に爆発的に蔓延し、人類と幻獣の大半を失う要因となる。次第に虫追症に罹患した個体を、怖れと嫌悪から魔獣と呼ぶようになり、魔獣化と呼ぶのが一般的になった。

初期症状として、視界に入った虫を追う行動がよく見られる。このため、虫追症と呼ばれるようになった歴史がある。


■ 呪い


生物を魔獣へ変化させる何か。

赤黒い肉片や異常組織として存在し、生物へ付着・侵入すると内部で増殖し、肉体を変質させていく。感染した生物は徐々に魔獣化し、さらに呪いの断片そのものが周囲へ広がることで、新たな魔獣化を引き起こすこともある。



【成霊体】

■ 霊薬


正式には「レイゾニック化合体」と呼ばれる、狩人を生み出すための特殊な物質。

これを人体へ投与し、適応に成功した者は通常の人間を大きく超える身体能力と霊子運用能力を得る。

ただし誰にでも安全に使用できるものではなく、成霊化そのものが人体へ大きな負担を与える。


作中では、この霊薬を許可なく使用することが極めて重大な犯罪として扱われている。

成霊体を生み出す技術そのものが、国家によって厳重に管理されているためである。



■ 成霊体(せいれいたい)


霊薬によって成霊化した肉体を指す言葉。

通常の人類とは炭骨や霊子反応が異なり、高出力の礼装や魔術に耐えられる。



【組織】

■ 対魔局


帝和における魔獣・霊子災害への対処を担う国家機関。

魔獣を討伐するだけでなく、以下の役割も担っている。


1.成霊体の生成

2.成霊体の訓練・管理

3.礼装の運用

4.魔獣発生時の指揮

5.霊子災害への対応


特に重要なのが、成霊体を生み出す技術を国家の管理下に置いているという点である。


霊薬を無断使用して成霊体を作ることは認められておらず、白枝会が行っていた非正規狩人の運用は、この原則へ真っ向から反するものだった。

作中後半で対魔局が透たちを「救助」ではなく「確保」するのも、この事情による。


大規模な魔獣災害が発生した際には組織的な救助・制圧を行い、帝都を実際に守っている。


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