襲撃の後
SIDE--リオン
最後の一人が倒れて、後ろに居る人は安心したように 透明な壁を解いた。
オレはその人達の所に向かい、もう終わったて彼等に告げる。
一人の女性がオレの名前を聞きに来た。
あの女性はなんだかお母様に似ていて、物凄い美人で、人妻である事にも関わらず思わずドキッとした。
オレは気まずそうに頭を掻きながら リオン と答えた。
リオン で名前に彼等は物凄く反応して、あの美人の人は今にも泣きそうな顔をしてる。
あの美人の人がオレに近付きまたしてもドキッとしたが、美人の人は直ぐにあの旦那様に止められ、旦那様の後ろに下がった。
あの旦那様はオレに向けて質問をしてくる。まぁ、襲撃に遭ってばかりだから、疑うのは当然と思い正直に答えた。
彼の最後と言う質問に答え、何故か美人の人は気を失って、旦那様はオレの声を覆い被すほどの声を上げて美人の人を連れて離れて行った。
他の使用人と思えらしき者達も一人一人持ち場に戻り、マニスはおじいちゃんの介護しに行った。
玄関にオレだけがポカンとして突っ立て居る。
SIDE--マリア
「うっ、リオン!」
私は意識を取り戻しました、あの時の光景が目の前に蘇り私を眠りから叩き起こしたのです。
私は荒い息を吸う吐きして、徐々に息と共に心が落ち着きを取り戻しました。
私は周りを見て、今寝室のベッドの上に居る事がわかった。
私の直ぐ横に夫のジュリオが椅子に座り両手を膝の上に置いて頭を垂れて仮眠をとっているようにでした。
そんな夫を見て、私はあの時の出来事を思い返しました。思い返すと不思議に悲しみが湧きません、むしろ爽やかな気分になる。
今となっては私の中のどこかにあの時の青年が息子のリオンだと信じている。そしてきっとそうだと私の心が教えてくれる。
きっとそれは私の欲望 自分勝手な幻想でしかない、でも何故かそれを否定する気は起きませんでした。
私はベッドから降りてジュリオに毛布をかけ、寝室から出ていきました。
SIDE--ルース伯爵
「はっはっはっは、なああのジュリオで平民は昨日の誕生会を楽しんでいたと思うか?」
わしは隣に居る細い目をしている男 ミニモス子爵 に問いかける
「くくく、きっとこれまでない程楽しんでいますよう!何せこれがあの者の最後の誕生会だからですよ!」
ミニモス子爵が返答をする。実にわしの心を射抜く返答であった。愉快愉快!あの者は今やあの屋敷にいる輩諸共亡き者になっておるだろう。
あやつの死に間際の顔が見れなかったのか些か不満を感じるが良しとしよう、しかしあの女死なせたのは惜しいの。
あの顔、あの体、全てわし物になる筈だったのに、あの女わしを拒めてあのような平民を選びよって。
わしはあのメスの淫らな裸体があられもない姿を想像して、心を踊らせるのであった。
こ こ こ
「ご報告します!」
ドアの外からそんな声がした。
「入れ。」
「はっ!」
わしの指示に従い、一人の兵士が中に入る。
「ご報告します、只今あの者を襲う為に向かわせた者から連絡を頂きました。」
「うむ、言ってみろ。どうせあやつの死に様を伝えに来たのだろうな、はっはっは。」
「はっ!報告によりますと、襲撃は失敗。我等の兵の内約十名程が帰還して、その他はあの者に生け捕られた模様です。」
「わはは、やはりひとたまりもなっ、なんだとう!どう言う事だ、はっきり言わんか!」
「はっ!帰還した者達の話によりますと、彼等は襲撃の為人質を取りあの屋敷の中に居る使用人を脅し協力させて貰いました。
しかし、ある青年がやって来て人質を救出し、者ともを気絶させた。意識を取り戻した者ともは直ぐにあの屋敷に向かい、ですが到着した時には全てが終わって、向こう側に大した損失を見られず、他のも全員気絶してあの者に生け捕られてしまいました!」
「くっぬう、おい!貴様等、どう言う事だ!貴様等の話とは違うじゃないか!あれだけの金を払ったんだ、何とかしろ!」
わしは荒れた。あの者を殺せなかった事が何より気に食わぬ!わしは部屋の隅にいるローブを着てその上にフードを被った変人に当たる。
「クフフ、面白い。いつから貴様が我々に指図出来るくらい偉くなったのがね!」
フードから見える血のように赤い瞳が恐怖の嵐を見せる。わしは足が竦めて崩れるように座り込んだ。
「クフフ、身を弁えたようだね。そこの君、詳しく教えて貰えないかい、なんか面白い匂いがするから♪」
あの変人は報告に入ってくる兵士に詳しい説明を要求した。
皆さん、あの クフフ を見た時は誰の笑い声が耳元に聞こえて来たんだろう(°▽°)
ネタバレをすると、あの笑い声はとある赤ん坊がヒットマンでとある中坊をとあるマフィアの十代目にしようとする漫画の中でとあるパイナップル頭の人の笑い声を参考しました(╹◡╹)