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第十九章 突然の来客

コンッ コンッ


「「「・・・???」」」


私たち家族全員、一斉に顔を見合わせた。何故なら家の戸からノックが聞こえる。そもそもノック音なんて、数年ぶりに聞いた気がする。

何故なら里の住人は、ノックなんてせずにそのまま戸を開ける。


・・・つまり・・・

今、私達の家を訪ねて来たのは、里の住民・・・ではない・・・??


「道に迷った旅人さんかもね。」


確かに、母の考えも零(0)ではない。此処には時々、人間の旅人も迷い込んで来る。

この前の一件もあって、私達家族はちょっと警戒心が強くなってしまった。別に助けた男性が悪いわけではないんだけど、ちょっと・・・ね。

母は「はーい」と言いながら、迷わず戸に駆け寄り、ゆっくりと戸を開けた。

そして戸の向こうにいた人物に、私も父も、思わず声を上げて驚いてしまう。


「すいません、此処は・・・〈フシミの里〉でしょうか?」


「えぇえ?!!」


「あっ・・・貴方は・・・!!!」


その美しい顔立ちに、茶髪の綺麗な長い髪。この前は唸り声しか聞かなかったけど、その声色は、紛れもなく・・・


「あ・・・あぁ・・・」


「・・・お礼を言いに来ました。」

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