表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/241

第十八章 またいつも通りの日々に

本当は私が目覚めるまで待っていたかったらしいけど、早急に王都へ報告しないと、王都で心配している仲間達を、これ以上不安の中で待たせるわけにはいかなかったんだとか。

その心遣いは、まさに兵士『長(人の上に立つ存在)』の思想だなぁ。

でも、そんな事情がある中で、私一人の目覚めをこの家でずっと待っているのも、多分苦行だろう。彼の選択は、正解だったのだ。

それが分かった私は、ようやく安心する事ができた。中盤、ちょっとヒヤヒヤしてしまったけど、どうにかこの一件は無事に幕を下ろしそうだ。

でも、私は自主的に山へ行く事を、数日間やめる事にした。これくらいしなと、ちょっと・・・申し訳ないというか・・・

まぁ、里にいても暇なわけではない。色々とやらなくちゃいけない事はいっぱいある。今はそれに集中しながら、山への接し方を改める。

・・・それにしても、里の近くでモンスターが屯していたなんて、全然知らなかった。

私が学校で大人しく授業を受けている間、中庭ではヤンキーが先生達とバチボコにぶつかり合ってた・・・みたいな感覚。

知らなかった方が良かったのかもしれないけど、いざそれを事後に知ると、ますますゾッとする。

でも、里に何の知らせもなかったのは、ただ単に里の住民を不安にさせない為・・・というのもあるかもしれないけど、多分里の存在自体を把握していなかったから・・・だと思う。

此処は山々に囲まれた里、分からなくても仕方ない。そう考えると、あの兵士長さんが死を覚悟したのにも納得できる。

人なんて滅多に通りかからない山の中、身動きも取れない状況で激痛に苛まれていたら、発狂しても不思議ではない。

山に慣れていない人なら尚更、自然の恐怖や脅威で、すぐに精神がボロボロになりそう。まぁ、私ならこの山の中で何晩も野宿できるんだけどね。

父から聞いた話によると、山はモンスターだけではなく、『やましい行為』を行った人間が隠れる場所として、うってつけの場所なんだとか。

そう思うと、私が助けに行ったのが善良な人で助かった。

もし悪意のある人間に手を出されていたら、せっかくの平穏な人生がとんでもない形で幕を下ろしてしまう。

前世の世界でも、今の世界でも、『恐ろしい人間』は必ずいる。

『良い人間』もいれば、『悪い人間』もいる。

その常識がすっかり頭から抜けていた。これがいわゆる・・・平和ボケ??

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ