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その頃、王都にて(9)

ついにギンは

決断を下すのであった・・・

「確かに、ウジミヤを襲ったモンスターの群れはまだ発見されていない上に、討伐もされていない。

 だが、だからと言って足踏みをするわけにもいかないだろう。私だってそれなりの実力がある、自分の

 身を守るくらいはするさ。」


アン殿下は、応接の間に飾られてある狩りの戦利品を見ながら笑みを浮かべている。その数々の戦利品は、アン殿下の実力を物語っていた。

貴族や王族の中には、狩りを趣味にしている人もいる話は聞いているけど、アン殿下の腕前は、もはや趣味でもなさそうだ。

それは、殿下の腕前の品々を見れば、大体分かる。毛皮には傷一つ無い上に、角や牙も綺麗なまま飾られている。

無鉄砲に動物を仕留めてしまうと、毛皮や角に傷がつく。城下町の市場でも、傷や欠損のある毛皮は安値で取引される、逆に傷が無い品は相当な高値。

俺は里で暮らしていた時、動物は極力狩らないようにしていたけど、やっぱり生きる為には、どうしても動物を狩らなくちゃいけない時が必ずある。

そうゆう時にしか動物を相手にしなかった俺でも、アン殿下の腕前が分かってしまうのだ。

それられを見せつけられてしまうと、こっちの言い分は全然説得力がなくなる。

論破されて唖然とする私達を前に、アン殿下は誇らしげに笑っていた。


「・・・だが、さすがに私一人だけで行く事は許されない。そこで、兵士長とギンには道中の『護衛』を

 務めてもらいたいのだが・・・」


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