第八十一話 決戦 VS ゲル&ヘルムヴィーケ 後編
(あの一撃は・・土の壁では防げそうにないな)
エンはなんとか、横に跳んで避けようとするも、間に合わず、腕を切り落とされる。
「痛っ――たぁぁ!!」
「へぇ♪、土の身でも痛みがあったのか♪、じゃあ次は首いってみようかな♪」
「・・・さすがに出し惜しみをしてるわけにはいかないか、できれば、ギルガメシュ戦にまで使わないようにしてようと思ったんだけど・・」
「へぇ♪・・良いね♪、見せてよ♪、貴方の本気♪」
「とりあえず・・」
切り落とされた腕が動きだし、エンのほうに飛んでいって、エンの身体にくっついた。
「ふぅ、こういうことができるから、この身体は便利だよな・・さて」
エンは剣を振り上げ、目を瞑った、その瞬間、エンのまわりから茶色のオーラが現れる。
「ほぅ♪、面白いねぇ!♪」
待ってくれるわけがなく、ヘルムヴィーケは大剣をエンの胴体を横一閃・・しかし、それは当たらなかった。
「・・なるほど怖いね」
先ほどまでいたエンの姿がそこにはなかったからだ。
「どうした?、リズムにのった言葉はどうした?」
ヘルムヴィーケは声が聞こえた後ろに振り向くと、剣身が伸びた剣と先ほどまで無かった不思議な模様が腕に現れていた。
「なにそれ・・」
その様子をキシャルは目を見開き、ヨルムンガンドもまた・・少し笑っていた
「・・もうそこまで」
「ふふふふひひ!、早すぎだろ!・・あれって確か・・」
「えぇ・・紛い物ではあるけど神力ね」
「・・ちぃ!」
ヘルムヴィーケは今出せる最高速度で動き回り、大剣の威力と、相手を翻弄する、そして再び後ろから大剣をエンに振り下ろすが・・今度は片手の剣だけで、それを防いで見せた。
「・・はは、攻撃力どんだけ上がってるんだよ」
「確か・・測った時は―――32000」
「・・はは♪、化け物め♪」
そのまま大剣を真っ二つにして、振り向き、ヘルムヴィーケの腹に一発拳の痕ができるほど強く殴り、そのまま何回か跳ねた後、場外に出て落ちていった。
「・・やっぱり日頃から頑張ってこれを身につけたかいはあったかな」
あのアポロンが勘違いをした一件後、エンはアポロンのところに通っていた、昼は宿があるから、夜に来ているが。
「・・何故お前に神力解放のしかたを教えなきゃならない」
「別にいいだろ?、それにお前、俺を殺しかけたじゃん」
「むぅ・・はぁ、わかったよ、とりあえず武器はあるな、ヘパイストス製のやつ」
「ん?、あぁ持っているぞ」
エンは腰の剣を抜き、アポロンに見せた。
「・・・どうやら真の姿ではないようだな、お前の武器は」
「真の姿?」
「アルテミスみたいに武器の姿が変わるだろ?、一定の量の魔力を込めると変わるやつ・・そうだな、今のお前なら武器を真の姿にもできるかもな・・とりあえずきっかけを作ってやるか」
アポロンはエンの剣に触れて、
「・・我慢しろよ、めちゃくちゃ痛いからな」
「は?」
一気に魔力を流し込んだ。
「ぐっ・・・ぐぁぁぁぁ!!」
「神力というのは自身に眠る、魔力の奥底にあるもの、普通のやつは少量しか持っていないが、お前なら・・」
「ぐぅ・・おぉぉぉぉ!」
次の瞬間、エンの身体から天高くまで茶色の光が上った。
「ほぅ・・茶色か、それにこれは・・紛い物か?、それにしてはなかなかのものだな」
「はぁはぁはぁ・・おお!、なんだこれは!」
光はおさまって、アポロンのようなまわりに纏われる感じになった、だが、エンが驚いたのは・・伸びた剣・・でもなく、腕の模様であった。
「なんだ、それは・・模様?」
「いや、俺も知らないけど・・まぁいっか」
「いいのか・・はぁ・・、とりあえず神力解放おめでとう」
「おう、ありがとうな・・で、どう戻すんだ、これは」
「・・イメージで押さえ込む感じだな」
「なるほど」
そんなこんなで、エンは神力を会得してのであった。
「結構大変ではあったな・・くっそ痛かった・・」




