第三十八話 貴方達の話し合い
「―――ついに来たな」
エン達5人は今、ケルトの王城ダグザの王室の扉の前に立っている。
「やっぱり緊張するな、どう思う?ペルセウス?」
「お前も緊張するんだな、エン、まぁとりあえずどうどうとしていればいいと思うぞ」
「そうだな・・そうする」
「さぁ、入りましょ、そのために私達は来たんでしょ?」
「アタシは楽しみだなーどんな人がこんな国のトップなのか」
「・・・扉の前で騒がしいですね」
5人が扉の前で喋っていると、扉が勝手に開いていく。
「うおっ!、これは凄いな」
扉が開ききると、そこには玉座に座る鎧を着こんだ白い髪のルーらしき男の右隣に長い金髪のポニーテールで白い肌の男、左に腰に2本の剣手には赤い槍と黄色の槍を持つ美しい容姿の男がルーを護るように立っている。
「今日は優勝をしたので、話し合いをさせてもらいに来ました」
ミントが前に出て、ルーに話しかけてきた。
「そうだな・・とりあえず、右にいるのがフィン・マックール、左にいるのがディルムッド・オディナ、私直属の騎士だ」
「はい、俺がフィンです』
「そして、私がディルムッドだ」
(フィンにディルムッドか、元々はフィアナ騎士団であったが・・闘技祭に姿が見えなかったのは、成る程、直属だったのか)
「それで、話し合いに来たのだろう、近くに来い」
「・・わかっ――わかりました」
エン達はルーの近くに寄っていく、すると、5人分の椅子が突然現れる。
「・・・これって転移のルーン?」
メデューサが質問をする
「あぁ、床に転移のルーンをあらかじめ描いておいて、お前らが近くに来ると発動するようにしておいた」
「へぇー、それは便利ね」
エン達は、それを聞くと、椅子に座った。
「・・それでは、ゼウスの質問を答えてやろう」
「そうだな、それじゃあ俺が質問しよう、優勝者だしな」
「エンか、では話せ」
「それじゃあ1つ目、クーフーリンが襲ってきたのはルー貴方の仕業ですか?」
「答えはいいえだな、やつにはそんなこと頼んでいない」
「じゃあ2つ目、貴方達は、こちらに敵対する意思はあるか」
「ないな」
「そうですか・・・まぁこれでゼウスから頼まれた質問はこれだけなんだが・・」
「それじゃあこれで終わりか?」
「いいえ、今度は俺からの質問だ、クーフーリンをスパイだと思っているが、貴方達はどう思ってるか」
「そうだな、今のところは保留としている」
「そうですか・・」
「ではもう1つ・・これは質問というより、前にメデューサから聞いたギルガメシュが言っていたことなんだが、近いうちに戦争が起きるとか言っていたみたいなんだ」
それを聞くと、ルーが驚きの表情をだした。
「・・・成る程な、興味深いことだ」
「ルー様、あやつらの言葉を信じるのですか?、俺には到底信じれませんが」
「フィン様、ルー様が信じるなら私らも信じるしか無いだろう」
「ぬぅ、そうだな、ディルムッド」
「それで?、これで全部か?」
「いえ、これもクーフーリンについてなんですが・・何故死んだ彼が生きているのですか」
「・・・私にもわからない、だが、ああやって生きているのだから、何らかの方法で生き返ったのだろう」
「そうですか・・それでは、俺らはこれで・・」
「では私から1つ・・優勝おめでとう」
「ありがとうございます、それでは」
エン達5人は、椅子から立ち上がり、王室から出ていった。
「――――フィン、ディルムッド、クーフーリンを呼んでこい」
「「御意に」」
しばらくした後、王室にクーフーリンが呼び出された。
「で?、なんで呼ばれたんだ?」
「では単刀直入でいよう、貴様は何者だ」
「何者とは?、俺はクーフーリ――」
「そうだな、言い方を変えよう、貴様の生前の名はなんだ?」




