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激情MAXの少年?
その男は最初から激情がMAXだった。はっきり言って暑苦しいと感じた。
けれども、なぜか嫌いじゃない。
「蛍乃ちゃんなんんて、かっこいい名前だね!」
きれいだねとか、時代がかってるねとか言われたことはあるけれども、かっこいいねと言われたのは、佐内くんが初めてだ。
「次、どこ行こうか!」
初デートだけれども、はにかみという単語は彼には無かった。
「ホタちゃんて呼んでいい?」
「芸人みたいだから、ちょっとヤだな」
「じゃあ、ホタルちゃんは?」
「えー。なんかドラマのキャラみたいでそれも恥ずかしい」
「じゃあ、やっぱり”ホタルノちゃん”だね!」
どうしてもわたしを名前で呼びたいらしい。そして、佐内くんはそうした。
佐内くんの名前は、奈人 というちょっと変わった名前。”ナトくん” とか親しみやすい呼び方かなと思ったけれども、恥ずかしいのでわたしは ”佐内くん” のままだ。2人とも同じ大学の4年生同士だし、お互いにシューカツ先の内定も貰っているから、具体的な将来像を描いたお付き合いというイメージで彼の告白を受けた。だからという訳じゃなく、わたしは緊張している。
恥ずかしながら、これがわたしの人生初のデートだからだ。




