↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
82/90

14 サッグ

サッグに乗せられて岸まで向かう。


サッグ泳ぐの速い!メチャ快適です。


「主様、申し訳ないですオイラ陸は上がれるんですがチョット苦手なのでココまでで良いでしょうか?」


「オッケーオッケーありがとう。それじゃ、明日にでもまた来るからここいらに生えてる青い海藻採れるだけ採っておいてくれる?」


「かしこまりました」


「よし、じゃぁ頼んだよー」



俺は血まみれの足を引きずりながら冒険者ギルドへ戻った。



冒険者ギルドでは、依頼の継続とキズの治療について聞いてみたところ、登録直後の冒険者の怪我や死亡というのは多いらしく出世払い的な事で治療を行ってくれるようだ。

併設された治療小屋のような所でキズの治療を行い、そのまま冒険者ギルド脇の路端でその日は眠った。



朝起きてサッグのところに向かう。


海岸に青い海藻の山がこんもりと出来ていた。


「あ、主様、そろそろこの辺では青い海藻が見当たらなくなってきたのですが…」


…サッグすげぇな想定していない量だわ


「分かった、ではちょっと周辺の検索を頼む。この海藻良く集めてくれたな」


「ははっでは行ってまいります」


サッグが去った後、冒険者ギルドに行って海藻の回収を運送の手配、換金を行った。

借金が帳消しになったのと、ギルドランクというものがアップしたらしい。

どうやって集めたのかを聞かれると思ったのだが、そういうのは冒険者の利益を阻害するのか、マナー的なものなのか何も聞かれなかった。





数週間後、俺は汗まみれになってタコ焼きを焼いている。


これもギルドの依頼を受けて行っている。


俺がタコ焼き屋手伝い、サッグが海藻の回収と着実に金銭の取得に繋がっているが、拠点の確保には程遠い。


金銭による拠点確保による侵略拡大という路線がそもそも間違っているのかもしれない。

これでは侵攻速度が遅すぎるし、眷属拡大の能力も活かしきれていない。

この数週間でオレが行ったことと言えば、キズの予後のメンテという意味でタコ焼きに磨り潰した青い薬草を入れて食べていたところ、非常に美味だったために薬草タコ焼きがメニューとして正式採用されたという事ぐらいかもしれない。


街中で人気のタコ焼き屋の為に、海藻の需要も一気に高まり報酬が少しアップしたのと、メニューの開発貢献として特別報酬が少し出たぐらいだろう。


業務を通して、この街の人の動き、うわさ話、その裏付けなどなど人間社会の情報もかなり集まった、この情報が一番の収穫とも言える。


「あざっしたー」


業務終了後、店主に挨拶をして、サッグのところに向かうと既に海藻が山となっていた。


岸では目立つので、岩場にある洞窟内に集めてもらっている。


先日購入した台車までえっちらおっちら往復して運び、ギルドに納品して宿へ戻る。


宿もギルドに紹介してもらた格安の宿に泊まっている。


職場のまかないでタコ焼きをたらふく食べられるので、素泊まりだ。


名称 花咲く王

レベル 5

世界侵略率 10/100

能力


調理 25

狩猟 15

剣技 3

耐毒 20

念話 30

取得可能能力


解体 1

特攻 1

詐欺 1

耐酒 1

釣り 1

噛み付き 1

罠設置 4

水泳 5


念話のスキルが凄く成長している。

どうやらサッグとは念話という形で会話しているらしい。

水中のサッグと何故話せるのかチョット疑問ではあったんだ。

さすがに眷属以外とは話せないらしく、何度か水中に見える魚影に「こっち来い!」と念話で話しかけたが完全に無視だった。


さすがに海岸付近の青い海藻は採りつくしてしまったようで、最近は海岸付近の海底洞窟内まで青い海藻を採りに行ってくれてるようだ。

そんな中サッグが採ってきた赤い海藻なのだが、ギルドに持ち込んだら猛毒を含む海藻らしく青い海藻に混入させないように強く注意された。


現在、保管場所の洞窟の手前には青い海藻。


洞窟の奥の方には、混入してしまった赤い海藻が選別されて山積みになっている。


眷属は疲れ知らず食事いらず睡眠も必要無いからだろうもの凄い労働量をサッグ一匹でモクモクとこなしている。


「サッグ、お前の同類などは海にたくさんいるのか?」


「へぇ、主様オイラの仲間達は元々は遠くの海に住んでいたんですよ。ところがそちらの海でだんだんと魚がとれなくなって来たんで皆でこちらの近海に泳いできたんです」


「皆って何匹ぐらいなんだ?」


「え?いっぱいです」


…そんな飽食なやつらがたくさん来てる割には漁師たちは毎日大漁大漁と喜んでるんだよな。


「そんなにいっぱいで来たらこの辺の海も魚いなくなっちゃうんじゃないのか?」


「オイラ達は皆で協力しあって少しづつ少しづつ輪を小さくしてきてるんで食べつくすには時間もかかるし海はとっても大きいし深いから食べ尽くすっていうのは時間がかかると思いますよ」


「そんなもんかねぇ?」


「あ、でもオイラたち魚だけじゃなく人間も大好きなので、もうちょっと輪が小さくなって岸辺にまで到達したら雨の日にでも陸地の人間も美味しくいただくと思いますよ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。