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外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
33/90

33 合成

「とりあえず、このダンジョンはオーシャニアに場所を特定されてるかを聞きたい」


「当然、私の部隊にいた通信魔術師がオーシャニアに通信済みよ。ついでに言えば、ここにDM(ダンジョンマスター)は居なくて、本拠地は別にあるって事も報告済みよ」


俺の質問に迅速に答えるクロニーサ。


「では、南にあるダンジョンも発見されてしまう可能性があるって事か?」


「いえ、このダンジョンの場所は報告したけど、南に本拠地があるなんて知らなかったし、このクレーターを見てキングクライムボムの爆撃が収まればオーシャニアからの探索隊の派遣は終わると思うわ。それに、西のDM(ダンジョンマスター)の魔物の防衛でオーシャニアにそんな余裕は無いわ」


「ふむ、ではひとまず南のダンジョンに向かおう」



俺たちは南のダンジョンへ向かった。


ナイナイムのおかげで、いきなり眷属にダンジョンを任せる危険性が良く分かった。


しばらくはダンジョン運営の補佐としてクロニーサを育成し、いずれはダンジョンを任せたいと思う。


クロニーサと唯一残ったキングクライムボムを連れて南のダンジョンに戻ると、いきなりメッセージが出た。


<進化限界に達した魔物が同階層に2種以上存在します。合成しますか?>


<YES>

<NO>


<YES>←

「ピコッ」



<合成する魔物を選択してください>

<キングクライムボム>

<アイアンマリーン>




<キングクライムボム>←

「ピコッ」

<アイアンマリーン>←

「ピコッ」



ドゥルルルル♬ドゥンッ!♪


<パトリオットボム>が誕生しました。



えーっと

どう見てもミサイルなんですが・・・



メタルメッキの固そうな表皮。

明らかに危険度が高そうな<ボム>という名称から爆発する事が予想される。

口を大きく開け、海水ごと餌を喰らいながら身体の後部に複数開いた穴よりジェット水流を出し高速で移動する。


パトリオットボムは、ダンジョン第1層を自由に泳ぎ周りながら、どんな餌でも捕食し体長10mを越えたところで2匹に分裂していった。


分裂繁殖がメインの繁殖生態と考え餌を大量に設置。


ところが20匹を越えたあたりからメタルカラーがシルバーの個体とゴールドの個体が現れ出す。


個体情報を引き出しても両方とも<パトリオットボム>としか表記が出てこない。


しかし明らかにシルバー色の個体はスレンダーに、ゴールドの個体は豊満になっていく。


ある日、ゴールドの個体が大量のツブツブを臀部より吐き出した。

すかさずシルバーの個体が真っ白なモヤを吐き出し、しばらく二匹はツブツブの周囲をグルグルと回遊する。


3日後、大量の<プチパトリオットボム>が誕生。


どうやらある一定以上に個体数が増えてくると分裂繁殖から卵生繁殖に生態変化するようだ。


ここでクロニーサが驚きの育成ノウハウを発揮してくれた。


どうやら基本的に人魚の生態に非常に近しいらしい。


数カ月後、10万の<パトリオットボム>を抱える大ダンジョンに成長した段階で次の一手を考える為にクロニーサと打ち合わせを行った。


基本方針はこうだ。



まず、このダンジョンを起点に放射線状にダンジョンを拡大。


ダンジョン線上を通過する船体を発見したら、パトリオットボム数体とクロニーサを転移。


船を沈め、残党を処理し、事後処理をクロニーサとダンジョン内通信で打ち合わせし、DP(ダンジョンポイント)やアイテムを回収した時点で拠点に撤収転移。


強力なDMK《ダンジョンマスターキラー》に場所を特定されたら撤収転移後にダンジョンを崩落させる。


単純な放射線状にダンジョンを作るとDMK《ダンジョンマスターキラー》に拠点を把握される危険性が上がるのでグニャリグニャリと迷路要素も取り入れる。


拠点部分になる中心部は15階層まで作り、拠点が発見され最悪発見され10階層まで攻略された場合には、いずれかの放射線状に出来たダンジョンの先端部分に避難転移してダンジョンを崩落し逃げ切る算段を整える。


「完璧ですね」


「ああ、俺たちは最強だ!」



クロニーサとガッチリ握手をし、放射線状にダンジョンを作成し始めた。


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