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外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
18/90

18 晒す

魔物達をダンジョン入り口に大量転送するには、あまりにもDP(ダンジョンポイント)の無駄遣いなので、ダンジョン内の視察も兼ねて、第10層から第1層まで、順番に階段を登っていく事にする。


予定では、第6層、第7層の魔物の半数を連れ出す予定が、ダンジョン入り口に到着する時には、ダンジョンの半数の魔物が俺のあとについてきた。

念話で命令しなかったら全数がついてきたかもしれないが、万が一の為に、半数はダンジョン内に残しておきたい。


DP(ダンジョンポイント)の半分を使って、各階層に餌を補充して出かけようとすると、入り口で俺を呼び止める声が聞こえた。


「マテェェェェアアアアアアアア!!!!……」


イクイゴがケースの中から俺を呼び止める。

そして、そのまま気絶したらしい。

俺はケース横のパネルに手を当て、少量のDP(ダンジョンポイント)を注ぎ込む。


<晒し停止>

<晒し再開>

<解除球化>


<晒し停止>←

「ピコッ」



ケース内に眩い光が降り注ぐと、イクイゴの傷がみるみる癒えていく。

全軍の見守る中、イクイゴが意識を取り戻した。

イクイゴの足元の卸し金も停止している。


<何か俺に用事でも?>

念話で話しかけてみる。


「う…あ……お、お前、俺にこんなことして後悔するぞ。この借りは数千倍にしてでもかえ」



<晒し停止>

<晒し再開>

<解除球化>


<晒し再開>←

「ピコッ」


「ぇすかアァァァッァグウァワァァァワァアア!!!!」


足元の卸し金が再起動し、ゴリゴリとイクイゴを削り上げていく。


吊り下げるように全身を拘束した布のようなモノは光り輝き、イクイゴから何かを吸収している。


イクイゴの足元にはイクイゴおろしがうず高く削り上げられていく。


「グアァァ!!!ゴホォァァアァ!!!!」


俺の事を睨んでいるのか?

ただの苦悶の表情なのか?



「クソソォオオァァァァァァ!!!……」


意識を失うと、再度、先ほどイクイゴから吸い上げたのと同じ光が、イクイゴへと降り注ぐ。


<晒し停止>

<晒し再開>

<解除球化>


<晒し停止>←

「ピコッ」


ケース内の半身のみとなったイクイゴが再生されていく。

徐々に目が開き、意識を取り戻していく。


「うううう、俺はみんなの仇をうちたいだけだ…約束を…」


ん?

意識が混濁してるのか?


<おい!俺に用事が無いなら行くぞ?>


「お、お前は!クソッ!なんだこの拘束は!?うおおおおお!!ドーラのっ!ラインのっ!ローザのっ!エレンの無念は俺が絶対にはらし」


<晒し停止>

<晒し再開>

<解除球化>


<晒し再開>←

「ピコッ」


「テミィィィィァアアアアゥゥゥゥゥ!!」


もうコイツは駄目だな。

晒しオンリーでいこう。

忠誠とはなんたるか。

我が軍の統率を見て、思い知るが良い。


ちなみに、イクイゴが仇がどうの、無念がどうのと言っていた仲間たちは、ウォーリッチの手によってゾンビとして蘇り、しっかりアンデットとして我が軍の末席に連なっている。

今回は、ゾンビ&スケルトン軍団として衛兵や冒険者たちにも活躍してもらうつもりだ。


<全軍に告ぐ、今夜はお食事パーティーだ!思う存分むさぼるが良い!>


GUOOOOAAAA!!!!

UGYAOOOO!!!


魔物達の雄たけびが闇夜に響いた。






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