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外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
10/90

10 魔人

<悪魔契約仕方>

<悪魔契約する>


<悪魔契約仕方>←

「ピコッ」


「契約方法」

契約依頼が来たら承認し、契約者と繋がった念話にて、契約内容を決めてもらう。

契約者の了承が得られれば契約成立。



「契約内容」


<魔力譲渡>

DP(ダンジョンポイント)の譲渡により肉体強化

DP(ダンジョンポイント)の譲渡量は決められる。

譲渡量が多いほど強化される。


肉体強化度 小

DM(ダンジョンマスター)への従順度 小

契約者自我 大

 


<魔族転生>

一度死に、ダンジョンで魔族として転生復活

保有するDP(ダンジョンポイント)の全てが必要となる。


肉体強化度 中

DM(ダンジョンマスター)への従順度 中

契約者自我 中



<魔物融合>

ダンジョンの魔物との融合により大幅な肉体強化 

保有するDP(ダンジョンポイント)の全てが必要となる。


肉体強化度 大

DM(ダンジョンマスター)への従順度 大

契約者自我 小




念話ねぇ。


<少年よ、力が欲しいのか?>


俺は少年に念話で語りかけた。


<誰だ!?>


<お前に力を与えられる者だ>


<誰でも良い!姉さんと母さんを救う力を!父さんの恨みを晴らす力を!>


<ふむ、力を与えるにも種類があってな>


<何でもいいっ!姉さんがっ!>


サルシュが急に押し黙った少年に気付くと、ライルに声をかけた。


「ふむぅ、急に静かになってしまいましたねぇ。一番盛り上がるシーンなんですが、ライルさんちょっと君も母親に油をかけて参加しなさい」


「待ってました!」


ライルは血走った目で迅速に服を脱ぎだす。


「そんな!母さんをこれ以上傷つけないでっ!私だけで充分でしょ!」


姉が声を上げるが、聞こえないかのように粛々と準備を進める悪党共。


<早く!早くしてくれっ!>


<では、手短に、まず、あなたに力を与えるには3種類の方法がありまして、それぞれ段階をあがるごとに強さが上がっていきます>


<一番強い力を!あいつらを止めさせてくれ!父さんのかたきを!>


<強くなるということはそれだけリスクもあります、リスクの説明もさせていただきますね>


「良い尻をしている、たまらんなぁ」


「い、いや!やめてぇ!」


サルシュがいよいよ実食直前だ。


「旦那!こちらも準備オッケーですぜ!」


「ロウ…私恥ずかしいわ……」


ライルの準備も整ったようだ。



「うおおおおぁあああああ!!!やめろっぉおおおお!!!」


少年は叫ぶ。そして念話でも叫ぶ。


<早く!早くしてくれ!とにかく最強の力を俺に!>


まぁ、本人の希望だからもう説明は良いでしょう。



<悪魔契約仕方>

<悪魔契約する>


<悪魔契約する>←

「ピコッ」


<魔力譲渡>

<魔族転生>

<魔物融合>



<魔物融合>←

「ピコッ」



<ブラックスライム>

<ガラスビー>

<マイクロワーム>

<エビルフェアリー>

<リリスナイト>

<ギガントオーガ>


ちょっといたずら心で、ガラスビーやマイクロワームと融合してしまう事も頭をよぎったが、DP(ダンジョンポイント)を全損してまでいたずらする気は毛頭無い。


望み通り最強の力をプレゼントフォーユー!



<ギガントオーガ>←

「ピコッ」


「姉さんから離れろぉぉぉ!!ああああ!!!があぁぁぁ!!!グオフオオオフウウオオワワワ!!!ォォォォォォォォォォゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」


融合が始まったようだ。

通常のオーガで全長7mのところ、その巨大種であるギガントオーガは体長15mになる。

赤く筋肉肥大した身体は硬い皮膚に覆われている、動きは遅いが力は極大、もちろんかなりの攻撃にも耐えうるタフネスさもある、さらには地面を殴りながらの土魔法アースシェイクまで使ってくる俺のダンジョンでも最強の魔物だ。

そんなギガントオーガと少年との融合が進む。


真っ先に異変に気付いたライルの表情がひきつる。


「だ、旦那…あいつ様子がおかしいですぜ…」


「なんだ?珍しく怖気づいたのか?」


そう言って少年を見たサルシュの表情もポカンとした表情で固まった。


全長2mになった少年の右手にはダウの頭部が、左手には足先がブラーンとぶら下がって、大量の内容物を床にぶちまけていた。


少年の肥大化は止まらない、そして頭髪を突き破って4本の鋭い角が頭部より突き出ていた。


「グルアァァァァ!!ゴオオアアア!!」


咆哮をあげた少年の口には鋭い牙が何本も見える。


「ひぃひぃぃぃぃぃぃ」


腰が抜けたサルシュが床にへたり込む。


今や、少年の全長は5mになり、辛うじて腰を曲げて室内に収まっている状態だ。


「ウガァァァアアアア!」


少年は、姉と母親を繋ぐ鎖を千切り取ると、鎖ごと窓の外に放り投げた。


俺は空中で姉と母親をキャッチする。


「あああああ、あく、あくま…」


俺のカッコいい黒光りするデーモンの姿を見て悪魔と呼ぶ姉。


ザシュッ!ゴフヒュ!ザシュッ!ゴフヒュ!


ダンジョンの拡大によりDM(ダンジョンマスター)としてもレベルアップした俺にとっては、伸ばした爪でちょっと突いて、首を捻じ曲げるだけの簡単な下処理で済む。

既に剥き身となり、旨そうな姉と母を食しながら俺は少年の活躍を見物する事にした。


融合が完成したようだ。


<魔人 レント>


4本の角、黒い頭髪、ぎらついた目、全長25m、俊敏そうな手足。

良い駒に育ってくれたようだ。


「ウガァァァァ!」


足の一撃で館が半壊する。

同時にDP(ダンジョンポイント)がかなり流れ込んでくる。

今の一撃で、直撃、間接的を問わず

屋敷内に居たかなりのサルシュの一派が崩落に巻き込まれ

しっかりとエネルギー変換されたようだ。


「ウオオオ!!ガアアア!!ウファ!!」


3撃ほどで、建物は全壊した。

建物の下敷きになったか、館にいただろうたくさんの冒険者の姿も見えない、だけどDP(ダンジョンポイント)だけがどんどん流れ込んでくる。


「ウガッ!ウガッ!ウガッ!ウガッ!ウガッ!ウガッ!ウガッ!ウガッ!」


崩落したサルシュの館を何かの想いをぶつけるように、必要に粉微塵にしている魔人に俺は満足した。

極上の晩餐を食しながらDP(ダンジョンポイント)がどんどんと流れ込んでくる、この感覚は病み付きになりそうだ。


辛うじて建物の下敷きを免れたり、虫の息で生き残った奴らに容赦ないダメ押しを魔人はしてくれている。



優秀な魔人だ。


そして最高の晩餐だ。


重畳、重畳。

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