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心の鎧甲  作者: 鴉山大樹
第04章 獣と鳥と新たな出会い
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第48話 新しい助っ人

野田達が、鳥人の集団に襲われた頃。

ミオーズに変化していた倉山は、ホムンクルスが元の髪の毛に戻りそうなので。ティータイムをパパッと終わらせて、大急ぎでミヤト達に合流しようと走って向かっていた。


「まさか、本当に毛に戻るなんて!?てか、まじで免許欲しいな!」


走りながらも愚痴をこぼしていた。

だけども、本当に間に合うかどうか不安であった。


「ちょっと止まって」

「え?あ、アンタは!」


だが、向かう途中で倉山をいきなり呼び止めたのは、昼に食べに行った。ラーメン屋の狐型獣人の店員であった。


「ラーメン屋の店員さん…俺に何か?今急いでるんだけど」

「あ~~~やっぱ気づいてないのね」

「はぁ?一体何の?」

「ちょっと、来なさい」


狐獣人は無理やり倉山の腕を引っ張って、人気の少ない所に連れてくる。


「あの~~~こんな所に連れ込んで…一体何を?」

「全く、こんなバレバレな印象なのに、まだ気づかないの?」

「印象って…ん!?もしかして…!」


改めて倉山は狐獣人を観察し続けて、ある結論に入る。


「まさか……アンタ!?」

「そう!」


すると狐獣人は指を鳴らすと、レイガの姿になった。


「やっぱりお前か!!」

「正解♪でもびっくりしたな。アンタ達もこの国に来てたなんて」

「てかお前、始からこの国に居たのかよ!」

「もちろん、私って色んな国でバイトを掛け持ちしてるからね♪」

「だったら俺達に協力してくれれば!」

「だって、さっきまでの私はバイトを優先してたから」


あまりにも自分勝手なレイガに、倉山は怒るのを通り越して呆れる。


「とりあえず、お前も一緒に来て貰うからな!」

「え~~~バイトも終わったから、これから家に帰ってプラモを作る予定なのに…」

「そんなもん!後の楽しみにしとけよ!!」

「う~~~酷い~~~」


不満そうにとても嫌な顔になったレイガを、無理やり連れて行こうとした。


「だったら、せめて彼らを呼んでからでも良いでしょ」


するとレイガが9本の尻尾で、地面に魔法陣のようなものを描いて、次に懐から緑色の液体が入った瓶を取り出して飲んだ。


「それは?」

「私が開発した人工魔力を液状にしたものだ!これを飲めば、私は魔法が使えるの!!」


その時、彼女の全身から魔人の持つ刻印のような、模様が出てさらに地面に描いた魔法陣も光だし。

そして突然魔法陣から現れたのは、ヘグラーパーとディグットとブロドンとパメラの、レイガの部下兼使用人であった。


「ご主人様、いきなり我々をお呼びだなんて?」

「一体、なにがあったんですか?」

「別に…ただ帰りが遅くなりそうだけど、アンタ達に手伝ってもらおうと思って」


レイガはヘグラーパー達に呼んだ訳を話した。


「それじゃあ、早く終わらせて帰らなきゃ!」

「待ちなさい」


すると突然彼らの前に現れたのは、姫カットの長髪の女だった。


「アンタは?」

「…アイツらの保護者みたいなものだ」











その頃、ミヤト達もアジトを調べ続けていた。

ベルゼブブが使い魔蟲からの視覚を、自分の目と同調させて中の様子を探っていた。


「で、中の様子は?」

「どうやら中には1人もいない。きっと、地下室があってそこに潜んでいるかもな」

「じゃあ、これからどうする?」

「とりあえず、武器を用意した方が良いわ」

「分かった!それじゃあ!」


するとこれを待ってたらしく、アザゼルはすぐに保管用異空間の入り口を開けて、そこからたくさんの武器を取り出した。


「これだけあれば、十分か?」

「こんなにも持っていたとは、驚きですね」

「ところで、なんだこれは?」


とアザゼルが取り出した武器の中に、等身大の人形10体も混じっていた事にダイゴが気づく。


「知らないのか?これはクグツネットっていう、呪い魔法で動かせる人形だ」

「あっ!それだったら、私も聞いた事あります」


アスタロトがクグツネットの説明をしている内に


「これは!」


どうやらベルゼブブは使い魔蟲を通して、何かを発見した。


「どうした!人が居たのか?!」

「いや、どうも地下室への扉が発見し、うわ!?」


さらに突然ベルゼブブが叫ぶと、右目から血が流れ始めていた。


「ベルゼブブ!血が!?」

「おい、ベルゼブブと言ったが、どうしたんだいきなり!?」

「どうやら使い魔がやられたみたいだ…だが大丈夫だ!」


ハークスオンがすぐに治療に入った。

じつは普通使い魔が傷ついたり死んだりしても、主人の魔人にはなにも影響はない。だが、先程のように視覚や聴覚などを繋げた場合は、今のように身体の一部に影響が出たりする。


「それで、最後に何を見たんだ?」

「……狼の獣人だった。顔に火傷の負った」

「顔に火傷って…まさか!?」

「「みんな!避けて!」」


メラッテとローキグが危険を感知して叫んだ瞬間、扉を突き破ってミサイル弾が発射された。


「「「うわっ!?」」」

「「「きゃあ!!」」」


全員は爆発に巻き込まれたが、なんとか無傷ですんだ。

しかしアジトから何十人もの武器で武装して、さらに兜を身につけた獣人が屋敷から出てきた。

その内の1人が再びバスーカ砲を全員に向けて、またミサイル弾をぶっ放した。


「まずい!」


すぐさまアザゼルが自分以外の時を止めた。

しかし時を止めていられるのは、7秒間なので急いで、ミサイル弾の位置を上空に向けた。


「はい、これで」


手を叩くと同時に7秒たったので、向きを変えたミサイルは上空に飛んで、そのまま爆発した。


「あれ!?さっきのミサイルは?」

「これは、アザゼルのおかげだな」

「なっ!一体なにが!?」

「とゆうか、なんで魔人まで!?」

「取り乱すな!」


突然の出来事に武装獣人達は慌てだして、さらにリーダーらしき狼の獣人が前に出た。

しかも顔には酷い火傷の痕が半分もあった。


「マグーム!やっぱり、マグームなの!?」

「ん?誰なんだ?」

「獣人軍の総隊長を積めていて、あの戦争でも英雄と呼ばれるほどの猛者!そしてかなりの戦争好きの戦闘狂だって噂もあるの!」

「前から気に入らない奴だと思ってたけど、アイツがクーデターの首謀者だったのね!」


セドールはマグームという名の獣人が、戦争を起こそうと企む黒幕だと分かると、すぐに武器を手にする。


「貴様ら、ハクホスの同僚か?なるほど…つまりアイツは貴様等に捕まったのだな?使えねぇ」

「何よ!アンタがハクホスを誑かしたんでしょ!?」

「いや、奴は自分から仲間になったんだぜ。まっ、どうせ使い捨てだからな」

「コイツ…絶対に許さねぇ!!」

「ああ、全くそのとおりだぜ!」

「おっ!やる気か?でもなぁ、これでもか?」


すると屋敷からは何百という戦闘ロボットがたくさん現れた。

さらには戦闘用乗り込み型ロボットまで、50機ぐらい地面から出てきた。


「あれってもう捨てられた筈じゃあ!?」

「まだ、こんなにも残ってた…いや、正確には新たに取り寄せたかもね」

「あはははははは!そうさ、いくら妖怪や魔人が居ても、この大群じゃあ骨が折れるだろうな!」


勝ち誇ったかのようにマグームが大笑いすると、手下の獣人達は一気に武器をダイゴ達に向けた。

すぐさまミヤト達は戦闘体勢を取った瞬間、その時地面が突然光り始める。


「なっ、なんだ今度は!?」

「この光って、時空魔法の転送!?」


そして光から現れたのは倉山とレイガとヘグラーパー達の他に、さっきの姫カットの女性であった。


「倉山!それにレイガも!?」

「レイガって、九尾のレイガなの!?」

「おぅ!ダイゴにスミレ!なんとかコイツに協力を頼んだよ!」

「ていうか、なんでレイガを縛ってるんだお前!!」


どうやら倉山はレイガが逃げないようにと彼女の縄で縛っていた。

ちなみにヘグラーパー達は、始は主を守ろうとして、倉山に襲い掛かろうとしたけども、甘やかすのはいけないなどと、必死に彼らを説得したのだ。


「すみません。いつ逃げるか怪しくてつい…」

「だったら、早くレイガさんの縄を解きなさいよ!!」


そのまま言われたとおりに、レイガを開放した。


「私は真っ直ぐ帰りたかったけど……」

「まぁまぁ、ご主人様」

「終わったらラーメンか蕎麦かうどんを作ってあげますから」


だけどレイガは未だに文句を言い続けて、ヘグラーパー達がなんとか彼女のご機嫌を取ろうとしていた。


「あれが…伝説の九尾!?」

「なんか威厳なくすなぁ?」


ルシファーやセドール達は、九尾の妖弧であるレイガが、創造とは違うことに戸惑っていた。

だが、ルシファーは姫カットの女に近づく。


「てか、リリスさん。なんでアンタまで?」

「アンタ達が心配だからよ」

「ところで、彼女は?」

「リリスさんっていって、私達の先輩なの」


このリリスという名の女はアンリュウと同じ魔人らしいが。


「先輩って魔人だよな?でも…」


と魔人の最大の特徴である刻印がリリスの全身にはないのだ。


「私はハーフなのよ。魔力は有るけど、刻印がないの」


じつは魔人が別の種族との間に子供を生んだ場合、魔力を宿す代わりに魔法に必要な刻印が、その身体に刻まれていないのだった。

そしてレイガとリリスの登場で、ミヤト達はすっかりレジスタンスの存在を忘れていた。


「あの…ボス、なんか人が増えてきてませんか?」

「なんだアイツら?突然現れたと思ったら、俺達の事を無視して!!」

「そうだな……おい、その隙にもう一発かましてやれ!」

「了解!」


戦闘ロボットAが頭部を大砲にして、彼に目掛けてぶっ放した。


「おっと、そうはいかない!」


しかしすぐさまルシファーが、水の壁と蔦の壁を出した。


「バカめ!そんな軟弱な盾が、俺の砲撃に耐える筈が!」


と戦闘ロボットAは勝ち誇ったかのようにみえてが、砲弾は見事に水と蔦の壁に弾かれてしまった。


「あっ、あれ?」

「どんなに破壊力のある砲撃でも、こういった柔らかいものが、衝撃を包み込むってデータに入ってなかったか?」


ゲイ・ボルグを手にしたルシファーは、さっきまでとは違った眼差しで、レジスタンス全員に宣言し始める。


「貴様等に、俺とコイツの本当の力と姿を見せてやるよ」

新キャラでハーフ魔人のリリスを登場させました。

さらにレイガが魔力剤を飲む事で、魔法が使えるんです。

そしていつか番外編をやろうと思いますので、待っててくださいね。

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