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心の鎧甲  作者: 鴉山大樹
第01章 出会いと誘拐
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第7話 雨の日の会話

「お疲れさん」


バイトが終わった野田は家に帰ろうとする。


「なんか……いやな天気だな?」


雲が掛かった空を見上げながら歩く。


「あ!」

「あら?」

「お?」


その途中でホルだけでなくソロリックと出会う。


「ホル!それにソロリックも……」

「野田さん、また会うなんてね」


野田とソロリックはなにか良い雰囲気になり始める。


「あの……野田くん、彼女は?」


ホルは戸惑いながらも思わず尋ねる。


「はじめまして、ソロリック・ホルトラントです。アナタは?」

「私は氷真ホル。よろしくお願いします」


自己紹介するといきなり雨が降ってきた。


「うわ!雨かよ!?」


三人はすぐに雨宿りする所を探しながら走って、大きな木を見つけると3人は木の下に隠れた。


「ふ~~~いきたりの雨でびっくりした~~~」


3人の身体はかなりずぶ濡れになってたので


「全くだぜ。ほら、2人ともハンカチ使えよ」

「ありがとう」

「それじゃあ、悪いけど使わせて貰うね」


野田は2人にハンカチを渡したので、2人は顔や頭を拭いて絞ったりする。


「本当にありがとう。それで野田さんは?」

「別にいいよ。濡れた女をほっとく訳行かないし」


思わずカッコつけるけど、実は野田もホルが男だと知っていた。


「ところで野田さん、あんまり見ないでね///」

「え?ああ、分かった」


ソロリックとホルの服が雨で透けているので、少し恥ずかしそうに胸を押さえて注意する。


「ちょっと、話し変わるけど」

「え?」


ソロリックはホルの方に顔を向ける。


「アナタってもしかして雪?」

「ええ。そうだけど」

「たしか雪は殆どが雪だるまの姿だって?」


不思議そうに尋ねてみる。


「弟と父さんがね。私と母さんは人型なの。」


するとホルは寂しそうな顔になる。


「そういえば、最近雪はだるま型が多くなって、人の姿は少なくなってるらしいけど」

「うん。元々雪は私のような人型だったの……」


ホルは説明し始める。

妖怪界にいた頃の雪は全て人型だったけど、900年前の世界融合で環境が変わったせいで、身体がその環境に馴染めず溶けて死んでいった。

それはまさに地獄絵その物だったらしい。


「絶滅の危険を感じた雪の長老や研究者は、耐久に強い身体の研究して……」

「その方法が雪だるま化と言う訳なの?」


ソロリックの質問にホルは頷く。


「そして初めから耐久に優れた雪を残して、他はみんな雪だるま化したのよ」


これがだるま型の雪が誕生した秘話である。ちなみにだるま型の雪は、ジャックフロストと呼ばれていた。


「最初はみんな同じ数だったのだけど、時代が進むだけに雪だるま型が増えていき、私達のような人型は少なくなってきたの」


今では雪だるま型が星の数ほど増え続けていき、人型の雪はレアだと言われ珍しがられるが、同時に誘拐・監禁・売買のターゲットにされかけるようになる。

今にも泣きそうになるけど丁度雨がやんでいた。


「お!ホルが湿っぽい話してる間に、暖かい太陽が出て来たな」


野田が気持ちよく背伸びをして、軽くストレッチする。


「じゃあなソロリック♪」

「あっ!?ちょっとハンカチ!!」


ソロリックにハンカチを渡したまま野田は行ってしまった。


「……へクチュ!」

「大丈夫?」

「うん、濡れたからね」


くしゃみをするソロリックにホルは心配する。


「あの…私の家、近いから来ますか?」

「え?そんな悪いよ」

「気にしないで、ほら」


ホルはソロリックの手を引っ張りながら家に連れて行くが、そんな様子を木の枝に止まってく隠れてた、鳥型のロボットが居た事に気づいていなかった。














しばらくしてソロリックは、ホルの家に着いたので2人はさっそく上がる。


「はいタオル。それから今服を持ってくるから」


タオルを渡してホルはすぐに自分の部屋に行って、ソロリックの服を持って行こうとする。だけど、今自分も濡れているから


[少しだけなら]


仕方なく別な服に替えようと、ホルは素早く服を脱いで着替えようとしたその瞬間。


「あの、私シャワー浴びたい……」

「え?」


なんとドアが開けっ放しでソロリックが顔をのぞいて、何も着ていない全裸のホルの姿を見てしまい。いきなりの事なので当然二人は固まってしまう。

ソロリックとホルの出会って、雪の種類はもちろんソロリックに、ホルの本当の秘密が知られてしまいましたね。

そしてもしかしと次の話で、ホルが女装する秘密が分かるかもしれません。

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