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心の鎧甲  作者: 鴉山大樹
第01章 出会いと誘拐
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第8話 ホルの過去

「はい、お茶」

「……ありがとう」


氷真家のリビングには新しい服に着替えて、ソロリックとホルが向かい合ってお茶を飲んでいたけど、彼ら2人の間にはとても重い空気が漂ってた。それは当然かもしれないけども。


「ゴメンね、勝手に覗いて……」

「こっちこそ……かなりキツイのを見せて……」


2人はそれぞれ謝る。ソロリックがホルの着替えている所をみてしまい、ホルもまたソロリックに自分の全裸を見られてしまったので。


「ところで、あの写真は?」


ソロリックが棚に飾ってある電子写真立ての、小さい頃のホルと赤ん坊のホロを抱いてると人型の女の雪と、雪だるま型の男の雪と人型の雪の少女の写真だった。


「僕の父さんと母さんと弟のホロ……」


ホルは懐かしくも悲しい顔になる。


「……それで、お父さんとお母さんは?」

「2人とも死んだよ。ホロが小さい時に事故で」

「え?!」


ホルもソロリック動揺に両親を亡くしていた。


「じゃあ、この子は?」


雪の少女にも訪ねると


「彼女は、幼馴染のテミ……僕の憧れの人なんだ。」


すると話し始めた。


「僕とテミは両親が親友で、家も隣だからよく遊んでいたんだ」


ホルは懐かしい雰囲気に浸して話し続ける。

ちなみに語っていないけどテミの両親も、麻井とは親友同士でよく会っていたのだった。


「テミはね 妖魔将軍と一緒に、妖怪達の支えになるのが夢で、たくさん勉強して努力していたんだ。僕はそんなテミに憧れて……彼女の手伝いをするのが僕の夢だけど」

「ん?その、もしかして……」


するとホルは悲しそうに頷き


「テミは重い病にかかって余命は(人間の年)2年だから、当然僕もテミもその両親もショックを受けて……」













それは当時ホルが(人間年齢)16歳の頃。

ホルが毎日病院でテミのお見舞いに行って、残された時間を過ごして来た。


「テミ!死なないでよ!!」


だがついにその時が来て、ホルは涙を流しながら必死で叫ぶ。


「ごめんね……私はもう……」


テミはもう諦めかけた声になる。


「お願い……約束して、私の代わりに……」

「もちろん!僕が君の代わりに夢を!!」

「約……束……よ……」


するとテミは優しく微笑んで溶けて消えてしまい、ホルは静かに泣き続けた。















ここで昔話が終了。


「そして……約束した僕はテミの夢を受け継ぐ事にして、だから女装してテミがどんな気持ちで、夢に向かっていたか考えたんだ」


これがホルが女装し始めた原因だった。


「別の学校に女子として転校して、なんとかバレないように、卒業しようと苦労したけど、結局野田くんに……」














ホルが野田の通ってた高校に転校して、しばらく静かな日々が続いたが、ホルがスミレと資料を運んでいた時。


「すみません、手伝ってくれて」

「いえいえ、何事も助け合いですから」


お礼を言うスミレに少し照れる。


「なにやってんの?」


そこに野田が現れる。


「見て分かるでしょ?資料の整理よ。」

「たしかにな、ところでスミレさっき先生が呼んでるぜ」

「え!でも……」

「ほら、俺が代わりに持つから、行けよ」


野田がスミレから資料を持つと、スミレは頭を下げてすぐに先生の所に向かった。


「ほら、早く片付けに行くぞ」

「う、うん。」


資料室に着くとさっそく2人で整理する。


「相変わらず汚いな。ちゃんと綺麗にしとけよ」

「文句言わないの!」


ぶつぶつ文句言う野田に、脚立に上がって整理するホルに叱られる。


「全く…うわ!?」


するとホルはバランスを崩して、床に叩きつけられそうになった。


「危ねぇ!!」


がすぐに野田が受け止める事に成功した。


「ん?!」

「あ!///」


なんと野田は偶然かホルの股間を掴んでいた。


「降ろして」

「ああ……」


すぐにホルを床に降ろす。


「お願い……私が男だというのを、秘密にして///」

「分かってるよ」


2人は資料室を出て自分の教室に戻った。















ホルの昔話はここで本当に終了。


「つまり、これが男の娘キャラ誕生秘話ね」

「そうそうって、全然違うよ!!」


ボケるソロリックにホルはツッコミを入れる。


「でもまさか、そんな理由で女装するなんて」

「僕って、何事も形から入るタイプだから……」


ホルは恥ずかしそうになる。


「でも、まさかここまで本気なんて、凄いね」


優しく微笑むソロリックにホルは見とれてしまう。


「ありがとう。なんか……すっきりしたって感じするよ。」

「よかったね♪」


楽しく会話が進んでいってしまう。


「楽しかったよ♪」

「僕もだよ」


しばらくするとホルは途中まで、ソロリックを送る事にした。


「ここまでで良いから、またね♪」

「じゃあね♪」


こうしてソロリックとホルの、2人のほんのひと時な1日が終わった。

と今回明らかにされたホルの過去ですが少しベタでしたか?

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