表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
wonder! とある2人の恋愛事情  作者: かなたん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/23

第7話 ソロデビュー②

1週間後


「おはようございます。」

「おぉ、おはようユキちゃん。覚えてきた?」

「何とか覚えられました。難しいですね。」

「作曲家がおかしいよね。俺歌えないもん。」

「ですね。」


 喉の調子もいい。体調も万全だ。レコーディングなんて久しぶりだけど、やるしかない。髪を結び気合いを入れる。


「結依ちゃんポニーテール似合うね?」

「そうですか?気合い入れる時はいつもポニテですよ。」

「いいね〜.。じゃあレコーディングスタジオ行こうか」

「はい。」


 レコーディングスタジオまで事務所から30分。wonderの時よりも豪華だ…。


「平澤結依さんだね、エンジニアの木村です、よろしく。」

「よろしくお願いします」

「とりあえず発声練習しようか。」

「はい。よろしくお願いします。」


 1時間後。発声練習が終わった。喉も開いたし、体も柔らかくなった。今ならいい曲が歌えそう。


「レコーディングルームにお願いしまーす」

「はーい」

「頑張ってね、結依ちゃん!」

「はい。」


 レコーディングには2時間掛かった。私がとことん詰めたからだ。


「1番のBメロ声到達してないですね。1音低くなってる。もう一回1番録ってもいいですか?」

「構わないよー」

「…うん。大丈夫です。ありがとうございます。」

「なんかさ、結依ちゃんすごいよね。語彙力が無くて申し訳ないけど。」

「すごくないですよ。wonderの時に教えて頂いたことを生かしてるだけです。」

「流石。じゃああとはエンジニアさんたちがやってくれるから帰ろうか。」

「皆さんありがとうございました。」

「お疲れ様ー。」


 事務所に帰ると、見知らぬ男性が座っていた。


「どなたですか?」

「ラジオ局の担当者だよ。」

「ラジオ?」

「ま、とりあえずお弁当食べよ。お弁当食べながら話聞いてよ。」

「は、はい。」


 お弁当は焼肉弁当だった。豪華!


「結依ちゃんにラジオやって欲しいんだって」

「私まだCD出してないんですよ?」

「wonderでの実績もあるし、復活してからドラマ出たりしてたでしょ?大丈夫だよ。」

「でも…」

「大学に支障が無いように収録日は調整します。だから何とか…」

「どう?」

「うーん、分かりました。」


 こうして、ラジオが始まることになった。でも杏が怒りそうだなぁ。あ。


「そしたらお願いがあるんですけど」

「何何?何でも聞きますよ。」

「wonderの市川杏ちゃんとコンビ組むって難しいですかね。」

「あー、そう来たか。どうです?」

「それ面白そうですね。早速あちらのマネージャーにアポ取ってみます。」

「お願いします。じゃあ今日はこれで。」

「あ、結依ちゃん送ってくよ。」

「いいんですか?」

「女の子1人には出来ないよ。じゃあよろしくお願いします。」


 その後、高山さんにも話が行き、杏との合同ラジオになった。


「また結依と仕事出来るなんて!嬉しい!」

「そうだね。立場は違うけどね。」

「立場なんて関係ないよ。結依と一緒に仕事が出来るのが私は1番嬉しいの。ね?だからいいラジオにしようね」

「…うん、いいラジオにしようね。」


 あれやこれやと話が進み、第1回目の放送が始まる。杏は緊張しているらしい。さっきから一言も話してない。


「大丈夫?杏」

「だだだ大丈夫よよ」

「震えてるよ?」

「手、握って…」

「はいはい。冷たいね、手が。」

「緊張してるから…」


 私は周りを見渡した。誰もいない。そして杏を思い切り抱きしめた。


「はわっ!?」

「大丈夫大丈夫。」

「うん…」

「治った?」

「うん。ありがと。」


「始まりまーす」

「行くよ杏」

「うん。」


「平澤結依と」「市川杏の」「「ワンダーナイト!」」


「最初こそ震えてましたけど、市川さんスムーズに進行進めてますね。」

「そうですね。市川はこういう機会がなかなか無いですからね。持田さんのおかげです。声かけていただいてありがとうございます。」

「いやいや、結依ちゃんの方から、杏ちゃんとやりたいって言ってきたので。結依ちゃんのおかげですよ」

「そうなんですか…」


「感想やお便りはハッシュタグワンダーナイトを付けてポストして下さい。こういうのをやってほしいってリクエストも受付中です?」

「今疑問系になったね。受付中なの?」

「受付中です!!それでは今夜は終了です。また来週お会いしましょう!さよなら!」

「さようなら〜」


 ラジオが終わり、杏に抱きしめられた。


「緊張した…」

「よく頑張ったね。」


 頭を撫でる。あ、ここラジオ局だ。杏を引き剥がす。


「また後でね。」


 そう言って私はマネージャーの元に向かう。杏も高山さんのところに向かった。


「じゃあ高山さん。今日はありがとうございました」

「こちらこそ。ありがとうございました。また連絡します。」

「では。」


 車に乗る。持田さんがお茶をくれた。


「ありがとうございます。」

「いやいや。喉乾いてるでしょ?」

「はい。ありがとございます!」

「今日ラジオ良かったよ、スタジオのスタッフもみんな笑ってたよ。」

「ならいいんですけど…」

「大丈夫だよ。自信持って。」

「はい。」

「お、着いたよ。」

「ありがとうございます。また明日事務所伺います。」

「うん。じゃあ」


 持田さんの車が去っていく。家に入ると既に杏が帰ってきていて、私を抱きしめた。


「今日はありがとね杏」

「私、また結依と仕事出来るなんて夢にも思わなかった。嬉しかった。これからレギュラーで結依と仕事が出来るのが嬉しい。ありがとう結依。」

「どういたしまして。私もすごい嬉しい。良かったよね、お互い。」

「うん。結依好き。」

「ふふ、私も。」


 今日のお夕飯は持田さんがくれたお肉でしゃぶしゃぶにした。きのこ類が多いのは私の嗜好だ。


「お肉美味しい!」

「すごいね、口の中でとろけるね。」

「私、こんなお肉食べたの初めて!」

「私も。良かったね。」

「うん。やっぱり結依と付き合えて良かった。お肉だけじゃなくて。」

「私も一緒だよ。杏に会えて、付き合えてよかった。」


 そう言って2人で笑う。お肉はもう茹で上がっていた。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ