22話:全裸を見た記憶の抹消を賭けて決闘!?
僕を助けに現れた紳士もまた、全裸だった。
鍛え抜かれた筋肉と腹筋が印象的な紳士だった。
大切な部分はバスタオルっぽいもので隠されていた。
全裸! そう、ここは限りなく全裸な世界!
なんて狂気に満ちた世界観なんだ。誰も彼もが平気で全裸でうろつくなんて。
そうじゃない!
冷静に考えるんだ! ここは温泉だ! 誰だって全裸になるに決まってる! そうじゃなかったらむしろおかしい!
――おかしいのはここが混浴なことだ!
エルフっ娘は全裸の紳士を見るなり、心底驚愕した様子でのけぞった。
「なっ、先生!? どうしてここに!?」
「君はここが混浴だと気づいていなかったのか?」
どうやらこのエルフっ娘と紳士は知り合いらしい。というか先生とか言ってるので、多分、教師と生徒なのだろう。
教師と生徒が混浴に入るのは事案になるのだろうか。いや、多分、事案にはなるまい。どうもこの2人はこういう事態に慣れてるようなので不問なのだろう。多分。
「ところで何事だ、この状況は」
「そっ、それは――」
エルフっ娘は改めて自分の状態を客観視すると、頬を赤らめた。僕に全裸を見られたことをようやく理解したようだ。
エルフっ娘は、真っ赤な顔で慌てて僕を指差した。
「――温泉を泳いでいたら、このデカブツに当たっちゃったのよ!」
「またか」
呆れたように紳士が頭を抱える。
「温泉では泳ぐなと何度も言っただろう」
そーだそーだ、どいつもこいつも温泉を泳ぎやがって! 僕だって泳ぎたいんだよ!!
「ちょっ、何をスルーしてるのよ! 私、このデカブツに体を見られたのよ!?」
「自業自得だろう。次からは気を付けることだ」
「納得がいかないわ! そうだ、こうしましょ!」
エルフっ娘は全裸のまま、ビシ☆ッと効果音が鳴りそうな感じで僕を指差した。
「決闘よ、そこのデカブツ! 私が勝ったら、あんたの魂から私の全裸を見た記憶を消す!! いいわね!!」
おい
おいいいいいいいいいいいいいい!! なんでそうなる!?
●ステータス
名前:カーン・オケ
本名:佐藤孝一
LV:1
種族:人工闇竜・幼生体
職業:無職
称号:人殺し、忍耐の精神、守護の精神、巨乳美女を警戒する、古代兵器級
隠し称号:神帝から観察されている
スキル:存在同化領域、自動翻訳、情報把握・強、火属性耐性、地属性耐性、味見、素材発見LV2、素材採取LV1、毒耐性、休憩LV1、傲慢LV2、同化存在解放、剣化、甲殻虫の飛翔、晶化斬、潜伏LV1、炎破、受け流しLV4、二刀流、熟練度把握、発想値把握、闘気制御、生物知識・基礎、ゲーマー魂覚醒LV1
存在ストック:リスタルサーク、リスタルサーク
存在ストック上限:2/8
パーティ:フェリスのパーティに所属
隠し効果付与:神帝の観察
スキル 発想値
『《スキル交換》 50/100』
『《スキル譲渡》 50/100』
『《???》 ???/100』




