表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〜らぶ トモ〜 LOVE TOMORROW  作者: にのみやみのに
お手伝い編
95/139

らぶトモ 第91話 【レバーブローだよ】

「あ、お兄ちゃ〜ん」

「ふむ、兄上もあがったか」


 ぱたぱたとスリッパを鳴らして小走りに近づいてくる奈々。

 湯上りで熱いのだろう2人とも半纏はんてんを腕にかけている。


「もう髪の毛乾かしたのか?」

「うん。すっごいよ〜、があああああって勢い良かったよ」

「最新式のドラヤだ。イオンで髪はツヤツヤだ」

「ほんとだ、二人とも、頭に天使の輪ができてる」

「いいでしょー」


ごくり。奈々がよりよく頭を見せたがったのか、屈んで見せてくる。

ゆ、浴衣って首もと緩いよね。

頭を見るだけなのに、重力に逆らえないお胸が下にいくでしょ?屈むから、膝の上に手がのるでしょ?そしたら胸を二の腕が寄せるでしょ?

たっぷりの谷間が盛り上がってくるやん?

風呂上がりだから髪はアップにしてうなじも見えるやん。目を離せなくなるやん。俺はドキドキするやん。じーっと見るやん。


「お兄ちゃんどうしたの?」


つて、上目遣いになるの必須やん!

アワアワするやん!

なんでアワアワするか、気づくやん!

二人でドキドキやん!

二人でうつむくやん!


「てや!」

「「あ、イター」」

「二人ともお決まりの、お約束のリアクションを長くやり過ぎだ」

「だからって、脳天チョップはイタイヨー」

「いつもより重さを感じたぞ泉水!」

「二人の世界に入りすぎたといっておるのがわからんのか?」

「「すみません」」

「わかればよいのだ。

よ、余談だか、我も...その...浴衣着ておるのだぞ」

「うんわかってるけど...」


あ、なんかいつも無表情だから感情が読み取れないけど、今の泉水は、わかりやすいな。

顔を紅くして胸の前できゅっと手を結び、なにか言いたそうだ。


「風呂上がりだからなのかな。大人っぽく見えるな、泉水も」

「ふん。今頃誉めてもダメだ。ダメダメの兄上だ、奈々、行くぞ」

「あ、待って~。もっとお兄ちゃんに誉めてもらおうよー」

「大吾様、デリカシーないですよ」

「う!」


鋭い突っこみ...というかレバーブローを喰らったような感覚だ。


「レバーブロー入れましたから」

「り、リアルレバーブローでしたか...」


ぱたり...俺は...女子の気持ちの痛みを体で教えられたのだった。

女子をいっぱい誉めないとね。男子は大変だ。


最後まで読んでくださってありがとうございます。


まだまだ続きます。

お付きあいください。


うなじ...ちょっと無防備に感じさせちゃいますよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ