らぶトモ 第85話 【決闘だよ⑤】
「はあ・・・。今日は本当に緊張したし恥ずかしかったな〜」
私はお風呂に入りながら今日のことを考えていたんです。
お風呂は気持ちいいし、物思いに更けることができるところも好きです。
体を泡でいっぱいに覆いながら・・・。
今日のオムライス初めてお兄さんに食べてもらったけど、
【ペルシャ料理上手いじゃないか。これならいい嫁さんになれるな。将来有望だな。俺がもらいたいぐらいだよ】
↑ご注意:ペルシャの勝手な言葉の変換です。
「ふふふ、お兄さんたら〜。あんなに喜んでくれるなんて。もう私どうしたらいいのかしら〜。
えっと、手を浴槽にかけてっとゆっくり右足から浴槽に・・・ふうううう気持ちい〜」
いいお湯加減。
1つだけ心残りがあるんです。
それはどうしても恥ずかしくてできなかったこと。
「ラブラブキュンキュン、私のハートが届きますように〜!ラブきゅん!・・・・・
ぎゃあああむ〜り〜〜〜ぜったい無理〜〜〜!!」
手先でハート作って、自分の胸に手を当てて、相手に向けて腕を伸ばす・・・。
そんなことしたら変な娘って思われるよ〜。お兄さんの趣味全部知ってるわけじゃないのに。
透子さんのあの知識はどこから出てきてるのかしら?
【ペルシャ〜。人間の男なんてちょろいぞ。モジモジしながらお願いしたり、話途中で止めて、やっぱり止めた〜
とか言うとずっと気にしてるし、ちょっと手作りしただけで大喜びだぞ。
だがなペルシャよ気をつけるのだ!人間の男言うのは、ちょっと気を許せば付け上がる。
恥ずかしいことさせたがる。風呂覗くし、トイレも覗く!下着は盗むし、使用済み下着を通販するし!
それからそれから〜】
透子さん・・・昔になんかすごいことがあったのね・・・聞けないけど・・・。
【うちん方がお兄しゃんのことばり好いとーもん】
は!・・・うううう。
園子さんのお兄さんへの想いは本物。あんなに真剣な顔・・・。私勝てるのかな・・・。
あ〜ダメダメ!弱気になっちゃだめ!
運命のあの人に、せっかく会えたんだもん。大吾お兄さん・・・。違う。大吾・・・さん。
大吾さんは私も大好きだもん!菜々さんよりも大好きだもん!
園子さんにだって負けないもん!
でもこの決闘終わってから、園子さんと仲良くできるかな?
同じ男性を好きになってしまった私達・・・。
きっと気が合うはず。
それにあんなに可愛くて、一生懸命で、見習いたいって思う。
言葉遣いにコンプレックス持ってて、私も自分の目にコンプレックスあるし、
すごく似てるところがある。
そんなお友達も滅多に会うことないもん。
私は贅沢なのかもしれない。
でも、ワガママ言いたい時もあるもん。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
もう少し決闘編続きます。