らぶトモ 第84話 【決闘だよ④】
ふう...お兄しゃんにお弁当食べてもらえてよかったぁ。
それにあげん褒めてもらえた。
これって、わたしんこと好かんやなかよね?
でなきゃ、一緒にご飯とか食べんちゃろうし。
奈々ちゃんの手前、仲良うしぇないかんって思われとーかもって心配したばってん、
あん入試ん時ん優しか感じは今も変わらん。
【園子、美味しいよ。これからも作ってほしい】
とか、言われたら本当に作り続けてしまうばい。あげん優しか笑顔見たことなかし。
男子はうちんことからかう対象でしか見らんて思うとった。小学、中学は、ずっとそうやったし。
勉強頑張ったんやって、今ん高校に入れればなにか変わるーかもって思うたけんだし。
本当にパンフレット通りになるなんて思わんかった。
うちが受験した理由は、パンフレットん、
今ん自分に満足か?
自分ば変えようて思わんか?
こん言葉に牽かれたけん。
どこにでんありそうなフレーズだばってん、
なしてか自分に言われとーような気がした。
それだけ焦っとったんやろうか。
わたしんことば誰も知らん。
同じ中学から誰も受けとらん学校ば探して入って、今ん自分ば受け入れてくるーお友だちば見つけたかった。
そしたら学校も楽しゅうなるって信じて。
本当に夢みたか。
奈々ちゃん。泉水ちゃん。お兄しゃん。太助しゃん。
会えて良かった。大切なお友達。
初めてん恋。
本気ん恋。
木村大吾...。
お兄しゃん。
恋んライバル。
ペルシャ。
あん娘も本気や。
初めてん恋にいきなりライバルもおる。
ばってん、わたしはお兄しゃんば諦めん。
絶対諦めん。ばり好いとーもん。
こん気持ちは誰にも負けんもん。
頑張らな。
こん決闘が終わったら、
ペルシャと仲良うなりたかね。
最後まで読んでくださって有難う御座います。
もう少しこの話は続きます。
お付きあいくださいませ。
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