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〜らぶ トモ〜 LOVE TOMORROW  作者: にのみやみのに
仲良いふたり編
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らぶトモ 第5話 【奈々と泉水の作戦会議】

今回も泉水の部屋からお送りします。

 奈々はお兄ちゃんより背が高いから、上目遣いでキスするのは無理なことがわかってもう大変なの!

 だから次の日も、泉水ちゃんのお部屋で作戦会議をすることにしたの。


「だから、冷静に考えてみれば、奈々が屈めば済むことであろう?兄上にひとりの女性として意識してもらう為に、

わざわざ上目遣いや斜め45度から胸の谷間をチラチラ見せる作戦にこだわる必要はなかろう?」

「でも、ほら見て泉水ちゃん、今回見てるサイトの男子のアンケートはやっぱり胸と、首に、谷間って上位で人気だし、昨日見てたサイトもやっぱり上位5位以内に入ってるよ」

「しかしだな、これまでずっと兄上にそのようなアプローチを仕掛けてみたものの、悉くかわされておるではないか。


 泉水ちゃんの言う通りなんだけど・・・。でもだからって諦めないもん!


「ではまず、これまでの作戦を少し振り返ってみよう。過去の反省から何かを見いだせるやもしれん」

「うんそうだね。予習復習は大事だもんね」


 すると泉水ちゃんは、部屋の窓、カーテンを閉めてエアコンを快適な温度へ設定しました。

そして、会議用の白い手袋、濃い色のサングラス、学ランのような制服を着て、テーブルライトを点け、肘をついて、

奈々の正面に座ってます。


 ニヤリとした泉水ちゃんは話し始めました。


「まず夏休みに計画を実行した、

【薄着でドッキリ♪ 体のラインがくっきりわかるよ!ちびTシャツでお胸をアピール!!】だったな」


 この時のちびTシャツなんだけど、正面にひよこがプリントされてるやつだったの。でも、着てみたらひよこの体が

すっごく伸びちゃって、ひよこに全然見えなくなっちゃんだよ〜。胸も苦しいしたいへんだったよ。

「兄上は多少胸元を見てはくれたが、ひよこの無残な伸び方が気になって、他のを着たらいいんじゃないか?と、

目的から話が逸れてしまったのだったな。まさか、キャラクターの心配をするとは、兄上は優し過ぎだ」

「お兄ちゃんは、すっごく優しいよね〜。だから奈々大好きなんだよ〜」

「そこでノロケんでもよい」

「は〜い」

「うおっほん!では次の薄着作戦は、チュニックスタイルワンピースだったな」


 あの格好、だいぶ肩や首元を見せてたから、すっごく恥ずかしかったよ〜。


「でもあの格好みたらすぐ、【そんな恰好してたら風邪引くぞ】っていって上着持ってきてきさせてくれたの」

「結果、露出が少なくなり、ドキドキさせられなかったな。

 そしてこの間の抱きつき作戦で、朝はバスタオル一枚&夕飯を計画中に冷蔵庫での不意打ち、背中抱きつき

Fカップ押し付けバージョンでも、兄上殿はさほど顔色一つ変えず奈々をあしらうという結末に終わったのう」

「でもちょっとだけ喋り方が、ぎこちなかった様な気がするの。でもほんのちょぴっとだからわかんないけど。

それでね、奈々思うんだけど。泉水ちゃんが言ってた、男子はおっきな胸が好きだっていうのは、奈々的に勘違いじゃ

ないかなって思うの」

「しかし見てみろこのグラフを。男子にとって、女子の胸の膨らみは何よりも目を向けてしまうものだと結果がでている」

「でも100%じゃないよ。80%だよ。てことは、お兄ちゃんは残りの目を向けない20%に入るてことなんだよ」

「う〜む、奈々よ、目を向けない20%の方に兄上が入ってはいかんのではないか?」

「あ、そっか、えへへ」


 う〜んと考え込む様に泉水ちゃんは、天井を見上げながら、

「おかしいな・・・私の調べだと、体育の時間女子の方をちらちら見ていたという事実があるのだが・・・」

「えええ?お、お兄ちゃんはそんな嫌らしい目で女の子見る人じゃないもん。な、何か間違いだよ〜」

「奈々が動揺してどうする。まあ、女子を見ていたというのは、同じクラスの男子から証言を得ているのだが・・・

だが、兄上が体操着姿の女子の胸を見ていなかったのなら、ますます奈々への目を向けさせるのは至難ということになる」

「なんで?」

「わからんのか?女子の胸に目を向けるくらいはしてもらわんと、奈々のそのFカップも宝の持ち腐れというものだ」

「お兄ちゃんもしかして胸のおっきい女の子嫌いなのかな?」

「いや、そうも言い切れん。別の理由があるかも・・・ん?奈々、もしかしたら兄上はこの可能性もあるぞ」

「どういうの?」

「このアンケートだ。巨乳の彼女を持つ彼氏50人に聞いたところ、初めの頃は意識したが、だんだん慣れて、

目線を胸に向けなくなった、と」

「ええ?そうだったらどうしよう!奈々お兄ちゃんとずっと一緒に暮らしてて慣れちゃったってこと?」

「常にFカップが目の前で揺れているのに、慣れるものなのか?男子はそんなに、胸を気にしないのか?

ということは、私も少しは需要があるのか・・・」

「泉水ちゃんなにボソボソ言ってるの?」

「あ、ああいやなんでもない。ではこれはどうだ?化粧をしてみるのだ」


 泉水ちゃんは、お化粧の初心者サイトを開いて見せてくれた。

「お化粧?でもどうやったらいいかわからないよ。このサイトの本格的なのもってないもん」

「それは大丈夫だまかせておけ」

「うん。大丈夫かな?」

「では今度の連休で決行するぞ!」

「ええ!来週じゃない!時間短いよ?」

「心配いらんと言っているだろ?私に任せておけ。早速、計画を立てるぞ。ふふふふふ、こういうのを考えるのは本当に楽しいぞ」

「いづみちゃんその笑い方怖いよ」


 そしてすぐに泉水ちゃんから計画を実行に移す様に言われて帰りました。

 奈々がやらなくちゃいけないこと、それはお兄ちゃんをデートに誘うことです。


 泉水ちゃん、ハードル高すぎるよ〜〜〜〜!!恥ずかしいよ〜〜〜!



最後まで読んでくださりありがとうございます。


次回もよろしくお願いします。


ブクマなど是非お願いします。

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