らぶトモ 第64話 【しちゃったよ】
「んん・・・朝?・・・は!!」
ガバッと起きた。布団なの中に入ったらそのまま寝ちゃったんだ〜。
じゃあ昨日の晩は何も・・・なかった・・・。ふにゅう・・・。絶好のチャンスだったのに〜!
奥手のお兄ちゃんがちょっと心が揺らいでたのに〜。
はああ〜。久しぶりにお兄ちゃんの顔を胸で挟んであげて、ちょっとお兄ちゃんの反応がいつもと違うから
ついにいつもより仲良しになっちゃうと思ったのにな〜。
でもこの格好・・・さすがにアホな・・・。下着もつけないで・・・あ、パンツは履いてたよ。
良かった。パンツ一枚なんてすごく大胆にしちゃたからな〜。
「お兄ちゃん・・・一緒のベッドで寝てる。かわいい寝顔・・・お兄ちゃん・・・奈々・・・。
本当にお兄ちゃんのこと・・・す・・・なの・・・。奈々、何度考えても、ほんとバカだよね。
兄妹なのに・・・。変態だよね・・・。でもね。本当に本当に奈々は・・・」
奈々は、お兄ちゃんのこと・・・本当に・・・。
寝ているお兄ちゃんを奈々は、優しく抱きしめ包み込む・・・。そして・・・。
「これは秘密だよお兄ちゃん・・・」
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「お兄ちゃん・・・」
「奈々・・・」
「とうとう奈々とお兄ちゃんは、いつもより仲良しになったんだね」
「ああ、そうだ」
「ちょっと、あれだけど・・・奈々嬉しいよ」
「ああ、俺もだ」
「お兄ちゃん・・・」
「奈々」
「は!!」
俺は見知らぬ天井を眺めた。何この厨二の目覚め方・・・。
しかもさっきの夢落ち・・・。
うわ〜〜恥ずかしい!バカじゃね?バカだな!バカすぎだろ!ばかやろ!バカバカバカ〜!!
なんなの?なんなの?なんだよ!!なんだよ〜!
最低の夢落ちだ。
そうか、風呂に入って上がったらベッドに入ってそのまま寝たのか。
昨日はだいぶ働いたな、疲れたんだな。
ん?あれ?奈々がいないどっかいったのか?
ぐるっと部屋を見渡したがいない。
風呂の方にまわってみた。
「奈々だと?」
「お、お兄ちゃん!きゃあああ」
「ご、ごめん!」
「う、うううん、私、ジャグジーちょっとやってみたかったから、お兄ちゃんが寝てる間にって思って」
「あ、ああそうだったのか。すまないな」
「お、お兄ちゃん恥ずかしいから、あっち行っててね」
「あ、ああそうだよなごめん」
奈々の背中とか昨日ドレス着てるの見てるのに、真っ裸の、しかも風呂に入ってるってだけでなんでこうも見え方が違うんだ?
ほんのり紅くなった背中、水滴...色っぽく見えて仕方ないぞ!
仲良しになりたくてたまらなくなったぞ!
抑えろおれーおれおれおれー!
ーー奈々視点ーー
お、お兄ちゃん起きちゃったよ。やっぱジャグジーは音大きいよね。考えが行き届かなかったよ。これもリゾートのせいかな~。
お兄ちゃんが入ってきたらどうなるかと思ったけど、部屋に戻ってくれて良かったよ。心の準備できてないし。
でももし入ってきちゃったら...触られちゃうのかな...。ウキャーウキャー!
「奈々なに騒いでるんだろ?」
読んでくださりありがとうございます。
ちょっと大胆なお話にしてしまいました。
リゾートなのでいいですかね?
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