らぶトモ 第55話 【楽しいよ】
少し間をいただきました。また続いていきますのでよろしくお願いします。
12月になって上旬、奈々と泉水ちゃんは、進学希望のテストを受けることになった。
中高一貫だが、現在の学力をみるためにテストをするのだ。俺もやったしね。
成績が芳しくないなら、補習を基本として年度替り前には全員の学力を高める意味合いも含んでいる。
進学希望テスト当日。俺や太助など高校生組は試験休み。俺はペルシャに会いにきていた。
「この前は大変できたね」
まだ少しドキドキが収まらないペルシャ。
泉水ちゃんと桜庭さんの喧嘩。《仲良し》をより深める結果で終わって良かった。
「女子のやり取りは、男子にはキツイね〜」
ロバートさんもドキドキしている。意外だ、あんな体型して。
ちなみに体型は、めっちゃムキムキマッチョだ。
マッドサイエンティストの角田教諭は、ボディビル大会にも出場するくらいのマッチョだ。
でもなぜだ・・・。ロバートさんの方が清潔感がある・・・。
「ククク、あの程度でビビっているようでは、闇の眷属としての威厳が保てんからな。私は別になんとも
ながっだぞなもし、てにゃんデイバーロ畜生め」
闇の眷属もあの2人の緊張感は半端なかったのだろう。
ーーーーと解説している俺も、どうかと思うーーーー
「へい大吾〜。やっぱりここにいましたね〜」
太助か。こいつのテンションでこの前の場面に出くわしていたらどうなっていたか・・・。
恐ろしい・・・。
【オヤ〜、お二人は喧嘩してるんですね〜♩ のほほほほ、若気の至りは通る道ですよ〜】
とか言っちゃって、2人にボコスカにされそうだ。
「お兄さん今日はお昼から来てくれて嬉しいです」
「今日は奈々と泉水ちゃんが、進学希望テストで高校組は休みなんだ」
「進学希望テスト?」
「YES!一貫校ですからね。中学3年生の学力をチェックして、アドバイスをくれるですよ」
「すごい勉強できるなら、もっと勉強できる学校を教えるし、勉強苦手な生徒がいたら補修して学力アップしてから
高校に上がらせることも含んでるんだよ」
「なるほど〜。優しい学校ですね」
「そうだな。確かに優しいよな」
「私は学校へは定期登校なので、なかなか体験できないことなので羨ましいです」
「ペルシャちゃん〜、羨ましがることないですよ〜。ペルシャちゃんが高校へ行きたければ、
支援学校もあるじゃないですか〜?」
「はい、私はもう推薦合格してます」
「さすがペルシャだな。真面目だからな」
「お兄さん、真面目って褒め言葉じゃないですよ。勉強は当たり前のことですよ」
「そっか、そうだな。ペルシャは頑張り屋さんってことだな」
「ククク、この2人のやり取りは、遠くから眺めていないと、私の眷属としての力が弱まってしまうぞ」
「確かに、闇の眷属者には〜。あの天使の笑顔は脅威ですよね〜」
「あははは、ペルシャはいい子だな〜」「うふふふ、さすがお兄さんです」
「ああ〜ペルシャ・・・。お前も大人になっていくんだね・・・」
「ここは父親としてキツイところですね〜」
「ククク、父としての超えねばならんことだからな」
「こんにちは〜」「ふむ、来てやったぞ」
「おつかれさん、2人とも」
2人ともまずまずの感触だったらしい。これなら無事に高校へ上がれるだろう。
無事にみんな、年を越せそうだ。
「お兄ちゃん、みんなで仲良く。すごく楽しいね」
「ああそうだな」
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