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〜らぶ トモ〜 LOVE TOMORROW  作者: にのみやみのに
学園生活編
52/139

らぶトモ 第48話 【頼まれたぞ】

いつも読んでくださり感謝です。ありがとうございます!

「いらっしゃいませ~」

「こんにちは」

「あ、お兄さん」


ペルシャと知り合ってから、俺は晩御飯の買い物がてら、ペルシャのとこに珈琲を飲みに来ている。


「お兄さんいつものですか?」

「ああ、頼むよ」

「はい、かしこまりました」


可愛い返事のあと、てきぱきと仕事をこなす。


「ククク、よくぞ来たな、青少年よ」

「こんにちは、透子さん」

「ペルシャの眷属となったお主はできた男よな」


取り合えずスルー。


「それにしても、ペルシャは目が見えないのにここの仕事できるようになるなんてすごいですよね」

「ククク、侮るなよ青少年。ペルシャの努力は並みの人間より遥かに凌駕しておるのだ」

「はい。それは見てわかりますよ。ペルシャの努力は他のお客さんにも伝わってるから、いいお客さんばかりですもんね」

「ククク、ペルシャの魅了の力は、なにもせずとも溢れ出てしまうのだ。目が見えぬとは思えん動きができるゆえ、人間どもはペルシャを応援してしまいたくなるのだ」

「確かに、目のこと知らなくても、ペルシャの動きを見てればペルシャの魅力はみんなわかりますよね」

「わかっておるではないか、青少年」

「まあこれでも、ペルシャの兄貴ですから」


「はい、お兄さん」

「お、きたきた...うん、旨い」

「よかった」

「心配しなくても、ペルシャの煎れる珈琲はいつも旨いよ」

「あ、ありがとうございますお兄さん」


ぱあっと明るく笑顔になる。ペルシャから、お花がぽんぽん咲いてる感じだ。


「そういえば、ロバートさんは?」

「流行りのインフルエンザになってしまって」

「え?それはヤバイですね」

「オーナーは、ひ弱でいかん」


東田さん、いたわってあげて。


「お父さん、部屋でひとりになるのやだって、朝もただをこねてました」

「あはは」


ロバートさん、だいぶカミングアウトされてますよ。ちょっと想像してしまう。


【お~、ペルシャ行かないで~】

【はいはい】


ロバートさんのイメージを崩したくない...。


「二人ともファイトだ」

「はいお兄さん頑張ります」

「ああーもうだめた。ふらふらふら...パタリ」


ん?なんだそのわざとらしいリアクションは。


「どうしたの?透子さん」

「ペルシャには、言ってなかったけど、オーナーが居ない分、闇の力を使いすぎて、目眩がしてたのだ。あー、なんか体がダルい」

「そ、それはいけません!休んでください」

「そうしたいけど、ペルシャをひとりにするわけにはいかない。それに、お客さんもこれからもう少し来るはずだし」

「じゃあお店はお休みしましょう。無理してより体を悪くしてもだめです!」

「ククク、ペルシャ優しいな。あーどこかにわたしのかわりになる、力強い頼れる若い男性はいないであろうか...あーわたしはふがいないナー」


なんというわざとらしさ...。


「おや?わたしの目の前に頼れそうな男性が見えるぞ」

「え?誰?」

「制服を来て、いつも妹の晩御飯を作っているから料理はできる。そしてなんとここの常連でペルシャも気に入ってる男性が見えるぞ」


あーこの展開はわかりましたよ。


「え?それってまさか!」


ペルシャ、君はなんて純粋なんだ。

そんなに驚いたリアクションしたら、東田さんの大好物だよ。


「そう!ペルシャの前にいる、木村大吾だ」

「お、お兄さんに?え、え、でもでも~」


でもとか言いながら、顔を赤らめてくねくねしてる。可愛い...。

しかし、体調悪いふりしてずいぶん力説してるのにペルシャはそこは気がつかないらしい...。

なんて優しい娘さんだ。


「あ、あのあの...お兄さんがよければなんですけど...お手伝いしてもらっても...というか、してほしい...というか」


最後はぼそぼそいってるけど、いいたいことはわかりました。


「じゃあロバートさんがいいっていたらな」

「はい!ありがとうございます!お兄さんとお仕事...お兄さんと...」


東田さん、そのぺこちゃん顔で親指突き立てないで。

最後まで読んでくださりありがとうございます!


少しでも楽しんでいただけていたら、ブクマ、評価お願い致します。

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