表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〜らぶ トモ〜 LOVE TOMORROW  作者: にのみやみのに
学園生活編
51/139

らぶトモ 第47話 【増えちゃった】

妹って本当に可愛いです

「ただいま〜」

「おかえりお兄ちゃ〜ん」

「ヌグ!!」


 うおお、久しぶりの奈々の抱きつきだ。


「ん?お兄ちゃん。どっか行ってきたの?」

「え?」

「クンカクンカ・・・。珈琲の匂いしてる」

「そっか香りが残ってたか。今日買い物行ったら、その中に新しい珈琲ショップがあってさ。

 そこ行ったら、あのモールで会った目の見えない子覚えてるか?」

「ああ、あの子?」

「その子が、その珈琲店のオーナーの娘がペルシャなんだ」

「ペルシャ?なんで呼び捨て?なんで嬉しそうに話すの?むむううううう」

「あ、いや、嬉しいのは、再開できたから。呼び捨てなのは、ペルシャがそうしてほしいって言ったからで」

「泉水ちゃんはちゃん付けなのに、言われたからってそのまま受け入れるなんて〜!!」

「べ、別にやましい気持ちはないよ」

「あっちゃダメに決まってるでしょ〜!!」

「なに怒ってるの?」

「怒ってないもん!」

「怒ってるじゃないか」

「ううう、もう!お兄ちゃんのバカ!!アホ!」

「あ、奈々!!」

「晩御飯できたら呼んでよね!!」


 行っちゃった・・・。

 奈々のやつ、なんでいきなり怒るかな?

 わっけわからん!


 でもちゃんとご飯は食べるんだよな・・・。


ーー晩御飯ーー

「お兄ちゃんさっきはごめんなさい」

「ああ。もういいよ。俺も怒鳴って悪かった」

「えへへへ」

「うん」

「ねえ、それで?ペルシャちゃんって、お店でどんなことしてるの?」


 と言うことで、週末にペルシャのいる珈琲ショップに奈々と泉水ちゃん、太助の4人で行くことになった。


「あ、あそこだよ」

「おおおお、ビューティホーな佇まいですね〜」

「この商店街にまさかこんなモダンな店ができるとはな」

「すご〜い!お兄ちゃんが教えてくれてたけど、モダンな感じだね〜。イギリスの人か〜。

 すっごく楽しみ」

「しかし、イギリスの人イコール紅茶のイメージなのだがな」

「YESYES!MEもそう思いましたよ」

「言われてみれば確かに」


「お邪魔しま〜す」

「奈々、何故にお邪魔します?」

「あはは、なんかお家に入るみたいな感じだから」

「いらっしゃいませ」

「ようこそマルシェへ」

「あ、お兄さん」

「「「え?」」」

「あ・・・っちゃあああ」


「どうぞ、アロマンティ珈琲です」

「ありがとうございます」

「こちらは、キリンマン珈琲です」

「ふむ。楽しみだ」

「マッキンリー珈琲です」

「YESYES!」

「ラテ・・・です、お兄さん」

「ありがとうペルシャ」

「ぬう・・・」


「「「「うまい」」」」

「すごいですオーナーさん!」

「これほどとは」

「デリシャス」

「2回目だけど旨い」


「みなさん本日は本当にありがとうございます。お会いできて嬉しいです。ペルシャの父のロバートです」

「ククク、皆の者、よくぞこのマルシェに参られた。私はウエイトレスで闇の眷属、東田透子だ。

 今回は特別に人の名前を教えてやろうククク」

「ペルシャです。奈々さんこの間はありがとうございました。太助さん、泉水さんよろしくお願いします」

「ペルシャちゃん、MEも君に会えて嬉しいですよ〜」

「ふむ。なんと出来た娘さんだ。物腰が柔らかく話していて癒されるな」

「と、ところでペルシャさん、1つ聞いてもいいかな?」

「はい、なんですか?奈々さん」

「どうして、お兄ちゃんを、お兄さんって呼ぶのかな?」

「あ、それはその・・・」


 ペルシャ?なんでそこで顔を紅くするのかな?


「お、お兄さんは私のことを助けてくれて、それで・・・私にすごく優しくしてくれて・・・。それで・・・」

「あ、お兄ちゃんが優しくして助けて・・・それでお兄さんなの?」

「あの、えっとその・・・。お兄さんが、本当のお兄さんだったらいいなあ・・・って思ってお願いしたんです」

「ほほ〜。それをお兄ちゃんは、許可したと?」

「はい・・・」

「お・に・い・ちゃ・ん」

「はい」


 めちゃくちゃ怖い・・・。


「後でそのことについて家族会議しましょうね」

「はい・・・」

「あ、あの、いけませんでしたか?」

「え?ううんいけなくはないんだけど・・・その・・・なんて言うか・・お兄ちゃんのこと、お兄ちゃんって呼んで

 いいのは、奈々だけって言うか・・・」

「でも、泉水さんも兄上と・・・」

「うぐ・・・そうだった・・・」

「奈々、諦めろ」

「わかったよ〜。認めます〜、お兄さんって呼んでいいです〜」

「よかった・・・ありがとうございます」


 本当に嬉しそうだ。

 でも奈々は不機嫌 MAXだ。


「兄上、まあ奈々はあっちの隅に行ってしばらく立ち直れんからほっとくとして」

「そ、そうだね。なんか灰になってる・・・」

「ぷクククくく、ほんとこの兄妹面白いですね〜」


ーー閑話休題ーー

「ふむ、ところでつかぬ事を聴いてもいいかな?」

「はい」

「その眼、いつから?」

「はい、小さい時に交通事故で」

「そうか。いや立ち入ったことを聞いてすまなんだな」

「いいえ。みなさんと仲良しになりたので話をしたんです。逆に聞いてくださって話しやすかったです。

 お兄さんのそばにもっといたいんです」

「そうか」

「大吾は罪な男の子ですね〜」

「そんなおおごとじゃないぞ。ペルシャが一緒にいたいのならいつでも遊びに来るし。もう仲良しだぞ」

「兄上・・・」

「本当にアホですね〜」

「お兄さんは結構女子を辱める人かもしれませんね」

「ええ?」

「「「あはははは」」」



「オーナー。良かったね、ペルシャがあんなに笑ってるよ」

「そうだね。あ、透子くん、普通に喋れるんだね」

「あ、お客様だ、いらっしゃいませ〜」


「あ・・・あははは・・・お兄ちゃんに妹が増えた・・・あは、あはあは・・・」


 奈々は帰りまで灰のままだった・・・。

最後まで読んでくれてありがとうございます。


ブクマが増えました。

本当にありがとうございます。


これからも是非!!お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ