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〜らぶ トモ〜 LOVE TOMORROW  作者: にのみやみのに
学園生活編
47/139

らぶトモ 第43話 【参加したよ】

センター街のお話続きます。

 初参加の仮想練り歩き。どこからともなく人々が集まって来た。

 駅の近くの公園からスタートして、駅をぐるっと周って現地解散というルールだそうだ。

 道路交通法は守らないとね。


「人がいっぱいだね〜。それに、あっちのお姉さんすっごくセクシー!おっぱいバインバインで布少ない!

 ああ!あの男の人どっかの勇者ですよ?ダンボールでできてるんだよね?細かいな〜。

 おお!あの背のちっちゃい子、本当の妖精さんみたいだよ〜。背中にちゃんと羽生えてる〜!!」


 奈々のこの食いつきよう・・・。案外あっちの世界に順応できるのでは?


「兄上。奈々が逸れぬように見張らんとな」

「ああそうだな。ところで・・・」

「ん?」

「桜庭さんがいない」

「なんだと?」


 まさか大人の桜庭さんが逸れるとは・・・・。


「ええ〜!!さくらさんがいなの?」

「ああ、申し訳ない。だが駅の終着場にいるだろう。彼女も大人だからな」

「そこは信頼するしかないか」


 迷子になってる時点で、終着場に向かうかも怪しいけどね。


「とりあえず、この人混みじゃ探しようがないから、終着場に行くか」

「そうだね。さくらさんが心配だよ」

「そうだな」

「ひ、ひいいいいいいい」

「だ、だめだあの女。トチ狂ってる」

「なんだあの男たち?」

「トチ狂った女?」

「まさかね〜」


 男たちが走って来た方向に向かってみる。

 終着の場所の非常用の公衆電話に寄りかかってる桜庭さんを見つけた。


「あ、いたいた」

「あ、皆さん。良かった。だめですよ、勝手にどこかに行くのは?」

「「「あんただ!」」」


 終着場で仮装を見せ合い、見知らぬ人たちとの交流だったが、とても一体感があり、

 楽しかった。


ーー奈々ーー


 お兄ちゃんは仮装してる私のことずっとチラチラ見てて、ちょっとドキドキした。

 狼になったんだけど、どう見ても犬にしか見えないってずっとからかうし!

 でもやっぱり、谷間とか太ももとか出しすぎちゃったかな〜。

 水着とかなら全然恥ずかしくないのに、

 街の中で薄着になるのは恥ずかしいねやっぱり。


 狼だから、お兄ちゃんにガブガブ!とか言いってわざと噛み付いたりして遊んだけど、

 その度にお兄ちゃんが真っ赤な顔してるのとか、面白くって悪ノリしちゃう。

 肘とかおっぱいで挟んであげたりすると、す〜ぐおっぱいチラ見するから、

 えっちだな〜とか思うけど、お兄ちゃんに見られるとすっごく嬉しいんだ〜。

 クラスの男の子とかに見られると、たまに睨みつけたりしてるし、嫌だな〜って思う。


 お兄ちゃんは奈々より小さいからぎゅうってするのが気持ちいいの。

 仮装もずっと見てたいくらい可愛いから心のアルバムに永久保存したよ。


 泉水ちゃんも仮装がすごく似合ってて、「我には我の需要があるのだ。それなりに供給してやらんとな」

 とか言ってたけど、なんのことだかわかんない。

 でも泉水ちゃん楽しそうだからいいよね。


 さくらさん見つかって良かったよ。

 まさか自分が迷子になってるって思わないなんてスゴイ人だね。

 本当にわからなかったみたいだから、私たちが迷子になってる気持ちなったよ。


 それにしても、男の人たちにナンパされてるって気づかなくて、話しかけても、

 論破してたみたい。

 お姉さんどこの人?って聞かれたら、異次元より舞い降りし天使の化身です。とか、言ってたみたい。

 さくらさんなりの断り方みたいだったみたい。

 最後には、冥王様を降臨し、あなたたちの家族までも奇病に犯すぞ。って言ってたみたい。

 さくらさん、巷で言う、【厨二】の人と同じだったんだね。これがいわゆる、右斜め上って言うのかな?

最後まで読んでくださってありがとうございます。


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