表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〜らぶ トモ〜 LOVE TOMORROW  作者: にのみやみのに
学園生活編
46/139

らぶトモ 第42話 【堪能するよ】

都会の街に行って来ました。

そこでのシーンを話に盛り込みました。

 仮装行列の当日が来た。都内の繁華街は平日、祭祝日関係なく賑わうセンター街だそうだ。

 昼から準備のためと、少し観光的にみんなで街を楽しもうとなった。

 メンバーは、俺、奈々、泉水ちゃん、付き添いの桜庭さくらさん。

 ここまでの道のりは、桜庭さんの車に乗せて来てもらった。

 遠足気分の奈々と泉水ちゃん。


ーー車内ではーー


「奈々は、忘れ物ないか?この間も、体操着の上忘れて、担任の美弥子教諭のウエアを借りてたではないか」

「ちょっと泉水ちゃん、それはここでカミングアウトしないでよ〜。お兄ちゃんもさくらさんもいるのに〜」


 桜庭さんのことを名前で呼ぶ奈々。いつの間に親しくなったんだ?

 女子の謎の1つ。


「奈々さん。お気になさらずに。よくあることです」


 桜庭さん。体操着の上を忘れるのはそんなによくあることではないと思う。

 もしかして、桜庭さんなりのフォローなのかな?


「でもね。みっちゃんのウエア胸が苦しいの。大人のサイズのはずなのに」


 ん?大人のサイズで苦しい?・・・・汗


「よ」

「ウヒいいいい!なにするの〜?」

「ふむ。ここの肉が摘めたぞ」

「ぐわあああああん」


 泉水ちゃんが奈々の脇の下を摘んだようだ。

 しかし、あれだけ胸が育ってるのもあるが、さすがに周りも育ってるということか。

 女子の葛藤の部分だな。

 大きくなりたいけど、無駄なお肉はつきたくない。

 

 女子は本当に複雑ですね。


 プチ女子会の会話を車内で繰り広げられ、ほぼ無言の俺と桜庭さん。

 たまに「はい」「ええ」「なんですが」などあいづち的に発するだけ。

 俺も同じ。

 クラスの中で2人はこんな風に話しているのかと思うと和んだ。


ーーセンター街ーー


 車を降りた俺たちは、センター街の中心を歩いた。

 俺たちの街ではなかなか無い店が多い。

 ブランド物の店。家電屋など。

 しかし一番は、食事をする店が多い。


「ねえ、あそこのスパゲッティ屋さん良くない?」

「ふむ。ここは・・・。銀の皿でケチャップパスタを出すのか」

「泉水様。なんか給食のパスタに見えますね」

「うむ。懐かしさを売りにもしておるのだろう。兄上はどうだ?」

「そうだね。せっかくだし、ここで昼食べようか」

「やった〜賛成〜」

「では参ろうか」

「皆様、地下の階段が急ですのでお気をつけて」


 店内に入ると、カウンターにテーブル席が6セットある奥にL字に広がっているフロアだった。


「壁に昔のポスターがいっぱい貼ってあるね」

「ふむ。カレー、ラムネ、駄菓子、ヒーロー系、牛乳?なのか?ポスターに昭和の趣があるな」

「俺こういうの見るの初めてかも」

「私の故郷にこのカレーの割烹着来た女性が住んでました」

「マジか!!」「ほんと?」「ふむ!」 3人でハモらないけど同時に驚く。


 桜庭さん、実は結構レアな話題持ってそうだ。

 食券を買って食べたい量をチョイス。

 席について、食券を渡して待つだけ。


 しばらく待っていると普通盛りで大盛りと言っていい見た目のスパゲッティがやって来た。


「これはすごいな!」

「よかった〜少ない量頼んでて」

「ふむ。大盛りとかやばそうだな」

「もうお腹いっぱいになり過ぎてしまいますね」


「「「「いただきます〜」」」」


 見た目に驚かされたが、すごく旨い!

 ケチャップのこってり感をソーセージのみじん切りがアクセントでこってりさを忘れさせてくれる。

 一口を入れるたびに、すぐにフォークを持っている手がスパゲッティを掬いあげる。

 しんなりとなった玉ねぎが千切りになっていて噛むと玉ねぎの甘み、少し焦げた香ばしさ、

 ケチャップの他に塩胡椒がピリッと刺激して、食欲をより増幅させる。

 女子3人を見ても、口の中で良く噛んでいるが、奈々と泉水ちゃんは顔を見合わせてニコニコしている。

 桜庭さんが、おとなしくケチャップが跳ねないように食べている。なんとも優雅だ。


 ここのお店は気を利かせてくれていて、紙ナプキンを配っている。

 跳ねた油やケチャップなどをガードできるから、スーツの人たちも気兼ねなく食べている。

 驚いたことに女性のお客が多いことだ。

 この量のスパゲティを難なく食べ尽くす。

 箸も置いてあるので、箸づかいの人は食べる早さがスムーズだ。


「「「「ごちそうさまでした」」」」


 繁華街のセンター街侮りがたし!

 このいい意味でのB級グルメ感が俺たちを安心させた。

 あまりこういうとこに来ないから緊張してたけど、これで少しは都内を楽しめそうだ。


 3人も俺の意見に同意してくれて、食べた後はゆっくりウィンドーショッピングやデザートを食べて、

 笑顔が絶えない時間だった。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。


下に方に、ブクマ、評価がありますので、是非ポチッとお願いします。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ