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〜らぶ トモ〜 LOVE TOMORROW  作者: にのみやみのに
学園生活編
34/139

らぶトモ 第32話 【いっちゃうぞ】

夜更かしにどうぞ

街からいくつも電車を乗り継いで、3時間ほどでようやく着いた

その場所は、国内のコスプレイベントでも年3回しか行われない

というコスプレイベントの聖地だ。

外国人も含めたイベントは、同人誌即売会兼用で開催されている。ビッグイベントだ。

俺を含めた奈々、山縣さんとで会場にやってきたのだ。


「あ、あの、この人混みの中、全部俺が荷物を運ぶのは無茶ですよお二人とま!」

「なにを根をあげておるのだ兄上よ。この程度の荷物を息を

荒立てずに運べないとは情けない」

「ごめんねお兄ちゃん。みんな持たせて」

「さすがに持ってくれないかな」

「いいよ、奈々持つよ」

「だめだ、奈々よお前はこれからあの大衆のなかに突っこみ、

それをかき分け、会場の控え室にいかなければならぬのだ。よ

けいな体力を消耗するのは得策ではない。最後まで戦えないぞ。

はじめての大会だという緊張もあるだろ。

兄上よ!妹の晴れ舞台に水を指さぬように、頑張って荷物を運

ぶのだ!」

「はいわかりました」


いつもの話し方に凄みを加えて饒舌に語る山縣さんには、叶わないと悟り、おとなしく荷物を運ぶことにした。

俺をちらちら気にして奈々が手を合わせながらごめんなさいのポーズでテヘペロしてくる。

兄として、頑張らねば!


時間を遡り、数日前。


「なんだって?コスプレイベントにでるって?」

「ああ、そうなだ、奈々の可愛らしさを皆に見てもらうのだ」

「奈々、お前は承諾したのか?」

「うん...お兄ちゃんもコスプレイベントに観に来てほしいの」

「俺も?」

「そうだ。奈々の気持ちがわかるだろ?妹が頑張りたいと思う

ことを、兄上にも応援してほしいと願う健気な妹の願いだ、

無下にすることはなかろう?」

「でも人前で、コスプレするだなんて」

「おや?兄上よ。反対なのか?」

「だ、だって」

「たってなんだ?」


だって、奈々が人目にさらされる。どんな格好かわからないけど

あの可愛いコスプレした奈々を人に見せる?そんな...こと...

でも奈々は、やりたいっていってるし、俺を会場に誘ってるくら

いだから、観てほしいのだろう。


「り、理由はなんなんだよ」

「あのね、奈々は、成長した奈々をお兄ちゃんに観てほしいの。いつもお兄ちゃんの後ろにくっついてたけど、少しでも、

お兄ちゃんに安心してほしいから」

「だからって、人前で肌を見せるとか...」

「夏でもプール海、露出する季節はいくらでも巡るだろ?

コスプレごときで、なにを心配しておるのだ。

今も奈々が言ったこと聞いとらんのか?

兄上に自分を観てほしいのだわかるだろ?」

「うううん」

「お兄ちゃんに奈々の護衛をしてほしいのもあるの」

「護衛を?」

「そう。奈々心細いし、都会苦手だし、お兄ちゃんいれば迷子にならないだろうと思って」

「そうか、そこまで、言われたら兄として、お前を守るよ」


と言ったものの、本当は、奈々がどこか遠くに行ってしまうのではないかと不安になったから、駄々をこねてしまった。

イベントで有名になったら...。だって奈々可愛いから、スカウトとかあるかもしれないし。

寂しいんだな、俺...奈々が大人になるの...。


というわけで、国際展示場まで、やっとたどり着いたわけた。


「では、奈々、兄上よ、参ろうではないか!」

「はい」「おう!」

ありがとうございます。


読んでくださるから、励みになります。


是非これからも、読んでくださいね。



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