らぶトモ 第30話 【ニヤニヤニヤニヤ】
本日2回目の更新です。
奈々とそのお友達の山縣泉水ちゃんがうちに遊びに来るという。
いつも奈々が遊びに行かせてもらっているので、断る理由もない。
いつも世話になってる奈々の友達は、大事にしないとね。
「一緒に買い物まで付き合ってもらってしのびないね」
「構わんよ。奈々がいつも晩御飯の話をするときは、いつも海老マヨのことばかりなのでな。
ずっと興味があったのだ。突然の申し出で許してもらえるのはありがたい」
山縣さんは武者のような話し方なので、特徴がある。
それにしても、この子は俺より小さい。奈々と隣り合って歩いてるのを見ると、同じ年には見えない。
見た目も五月人形のような整った顔立ちだ。
実際自宅は裕福だそうだ。それなりに苦労もあるのだと、本人が言っていた。
2人の背を見ながら自宅へ向かう。
仲良く話している2人を見ていると、なんか癒される。
「さて、荷物運んでくれてありがとう。重かったろ?」
「大したことはない」
「お兄ちゃんの方が思いのいっぱい持ってるじゃない。2人で一緒に持ってたから軽かったよね」
「ああ、容易いな」
「そっか。じゃあこれから晩御飯食べるから、奈々の部屋で遊んでてよ。奈々案内してあげてくれ」
「うん。海老マヨ楽しみにしてるね。泉水ちゃん行こう」
「ああ。では兄上、後ほど」
俺は、2人を見送って、料理を開始した。
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「さあ、奈々よ。料理ができるまでに、兄上の趣味を調査するのだ」
「あれ?直接聞くんじゃないの?」
「もちろん聞くぞ。まずは、兄上の素を見たいのだ」
「勝手に入ったら怒られるよ」
「大丈夫だ。痕跡を残さないの得意だ」
「そ、そうなんだ・・・」
そういうの得意とかって・・・。コメントに困る・・・。
「むむ奈々見てみろ!この紙袋!」
「なに?」
「この隙間から見えるのは、服のようだ。お!これはメイド服ではないか?」
「えええ?お兄ちゃんもう一着持ってたの?」
「なに?二着も持っているのか?」
「ううん。奈々に買ってくれたのしか知らないよ。」
「ほほう。兄上はきっと、奈々にいつかメイド服を着てほしいと願っていたのではないか?」
「そうかな」
「他に着せる相手はおらんだろ?」
「そうだね・・・。お、お兄ちゃんたら、言ってくれれば奈々着たのに」
「流石に、妹よ、俺のためにメイド服を着てくれって頼む・・・。憚れるだろ?」
「お兄ちゃん恥ずかしがり屋だから」
「それにしても、このメイド服は、抑えるところをきっちり男性に好まれる作りなっておるな。
しっかり絶対領域を見せるように作られておるぞ」
「そうなの?よくわかるね」
「何を言っている。このサイズ。わからんのか?奈々のサイズにピタリと合うぞ、ほら、前に重ねてみろ」
「ほんとだ・・・ぴったりかも」
「愛されとるのう」
「うう・・・恥ずかしい」
こんなの持ってるのに、なんでロリ写真集持ってたのかな。
「それは葛藤だ。兄上は奈々を大切に思っておる。それでロリ貧乳の写真集。自制心を持とうと思っているのだ。
ということは、材料は揃ったな」
「材料?」
「これまでのアピールは無駄ではなかったってことだ。すでに兄上は奈々を意識ているということだ」
「ほんとに?ほんとにほんとにほんとに?」
「そんなに繰り返さんでも良い。ほぼ確定だな」
「そっか〜そっか〜お兄ちゃん、奈々のこと女性として見てくれてるんだ〜エヘヘヘヘへへへへ」
「さてそろそろ出るか。バレてはかなわんからな」
「うん。えへへへ。うん出ようね。うふふふふふ」
「ほれ!しっかりせんか!ここで兄上に変に思われてもつまらんぞ」
「そ、そっか・・・でも、えへへへ」
「これは、しばらくは浸らせてやるか」
その後奈々の部屋に入っても、奈々、もうお兄ちゃんのことばっかりで、顔がにやけまくりで、
泉水ちゃんとの話もあんまり聴けなかった。
あとでそれを後悔することになっちゃたの・・・。
ニヤニヤしながら書きました。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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