らぶトモ 第29話 【デビューするよ】
いつも読んでくださってありがとうございます。
お兄ちゃんと一緒に電気街でデート、すっごく楽しかった。
コスプレも楽しくて、着替えたりするのちょっと新しい刺激でクセになりそう。
「ほほう、クセになりそうか。ならば、もう一度コスプレをさせてやるチャンスを与えようではないか」
「泉水ちゃん、何か計画立てる時のそのニヤニヤするの怖いよ・・・」
「近々都内のイベントスペースでコスプレイベントが開催される。それに出場するのだ」
「ええ〜!いきなりそんなイベントに参加するの?大胆すぎるんじゃない?」
「奈々よ。兄上にいいとこを見せて見たいとは思わんか?」
「う〜んどうしようかな〜」
「この前の兄上の反応を思い出してみよ?」
「奈々・・・可愛いぞ」
ふみゃ〜〜〜!思い出したら嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちが一緒になっちゃったよ〜!!
顔が真っ赤になっちゃったよ!自分でわかるよ〜!熱いよ〜!
「ふふ、よほど嬉し恥ずかし朝帰りの状態だな」
「朝帰りはしてないよ」
「そこは冷静に聞いているのだな」
「奈々も少しは成長してるってことだね」
「それは置いといて」
「置かれちゃった・・・」
「さあ、どうする?出場するか?」
「う、うん、頑張るよ」
「そうこなくてはな。何より、兄上が喜ぶのだ。しっかり兄上の好みをより探らなければなるまい。
今日は、奈々の家にお邪魔させてはくれまいか?」
「どうして?」
「直接兄上の趣味を聞き出すのだ」
「今回は直球だね」
「兄上の趣味を暴き出す絶好の機会だからな。それにこれまでのアプローチからすると、直球の方が
兄上に効果があるようだからな」
「そっか。そうだね、お兄ちゃん滅茶苦茶鈍チンだからね」
「では、放課後だな」
「うん」
教室のドアが開き、みっちゃんが授業開始の挨拶を促した。
【奈々初めてのコスプレの大会に出るんだ・・・。緊張するよ〜。でもまたお兄ちゃんが喜んでくれるなら
一生懸命やるよ!】
奈々は新しい境地へと向かうよ!
そんなに大それたことではないぞ?
随分寒くなりました。お体ご自愛ください。
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