らぶトモ 第14話 【下準備】
本日２回目の投稿です。
話は少し遡り、二連休前の学校の放課後からです。
「よーしお前ら、明日から連休だが好きなことばかりして堕落するんじゃないわよ」
「みっちゃんのイケズ〜」
クラスのみんながみっちゃんに返事をした。
「担任をみっちゃんって呼ぶな！ さ、学級委員！」
起立、礼、さよなら ーーーHRではいつもやっています。みっちゃんは、美都子って名前です。みんなから
すごく親しまれています。
「さて、終わったか。おい奈々」
「なあに泉水ちゃん」
「連休中の兄上へのアプローチを考えたのだが、これから時間あるか？」
「え？たまには2人で遊びに行こうと思ってたんだけど」
「そうか、奈々も自分で誘うようになったか」
「違うよ。泉水ちゃんとだよ」
「私と？それは私のことを気遣ってのことだろ？気持ちだけ受け取っておこう」
「ええ、泉水ちゃんとも遊びたいよ。お友達だもん」
「いい娘だな奈々は。私は奈々に友達と思われていて嬉しいぞ」
「えへへ、それは私もだよ〜。泉水ちゃ〜ん」
「うぐ！！」
は〜久しぶりに泉水ちゃんを抱っこしたよ〜。
このすっぽり胸に収まる感じがお兄ちゃんと似てて癒されるんだよね〜。
「ヒャう〜」
「ぷは〜！あ〜死ぬかと思った」
「泉水ちゃんなんてことするの？」
「それは私の台詞だ。お前の胸で窒息死するところだったぞ」
「ご、ごめんなさい気がつかなかった」
「何度も合図したが、トリップしておったからな、仕方なくくすぐりの刑を執行したのだ」
「そうだったんだ」
「そんなことはいい。それで話を戻すとだな、実際連休中には夜に家の会社の方のパーティに出なければならんのだ。
だから、昼間は、家にいなければならないのだ、色々準備があってな。外へ遊びに行くのは無理なのだ」
「え？そんなに長い時間必要な計画なの？」
「まあ、詳しくは家で話したいのだが、時間はあるのか？」
「あるけど。じゃあ今度は一緒に遊ぼうね」
「ああ。ほら、兄上へこの後のことを話してこい」
「うん、言ってくるね」
というわけで、お兄ちゃんのクラスに急いで来たの。
「お兄ちゃん〜、終わった〜？」
「おう奈々！ 悪い太助ちょっと待っててくれ」
「YESYESご遠慮なく〜」
「奈々、今日も一緒に帰るか？」
「それがね、お友達が連休中、用があって外で遊べないから今日一緒に遊びたの。行ってきていい？」
「おう、構わないぞ」
「じゃあお兄ちゃんは先に帰ってていいよ〜。晩御飯までには帰るよ」
「ああ。じゃあ気をつけてな」
お兄ちゃんの許可も取ったし、泉水ちゃんのとこ戻ろうっと。
それからすぐ泉水ちゃんの家に行って、泉水ちゃんが計画したことを実行するために、
スパルタ教育が待っているとは、この時点で想像してませんでした。
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