らぶトモ 第11話 【太助からの誘い】
都庁には、展望室があってレストランとかもありますね。
見学者の方とかいて、観光スポットでも賑わってますね。
公務中に、観光客の方に見られる部署の方もいて、
邪魔にならないか心配して見てました。
心配するわりにけっこうガン見する私・・・。
ごめんなさい。
学校のチャイムが、本日の授業が全て終了した知らせを告げる。
それから数分後にHRが行われて、
「では、気合いと根性で帰りのロングホームルームを終了してやろう!
それから、明日から、ハッピーなマンデーで連休だ!
元気、達成、勝利で必ずや楽しく過ごすのだ!
もしぐだぐだな連休だったら承知せんからな、分かったか〜!?」
「イエッサー! ミスター角田!」
みんなゲンナリだ。
「解散!」
がら!ピシャン!!と勢いよく開閉を行い立ち去る角田。
あの先生、若い時からずっとなんなのだったのだろうか。
彼の同級生たちはさぞ、大変な学校生活だったであろう。同情します。
「ふう、やっと解放された〜ですね〜。っていうか、先生はもっとデオドラントに気を配った方がよくない?
一番後ろの僕の席まで汗の臭いが漂ってきたよ」
「同意だな」
「ところで大吾。連休は暇かい? そうかそうだね、暇だよね〜。というわけで連休僕と一緒に
バケーションしにいかないかい〜?」
「お兄ちゃん〜、終わった〜?」
「おう奈々! 悪い太助ちょっと待っててくれ」
「YESYESご遠慮なく〜」
「奈々、今日も一緒に帰るか?」
それにしても、あの都庁レストランのHAPPYDAYから数日、奈々ちゃんが大吾を見る瞳は、
これまで以上にLOVE光線が連射されている。これはこれで一応の変化と言っていいのだろうか?
大吾を少しは変わらせるプロジェクトだったと思うのだけど。
「待たせたな。じゃあ帰ろうぜ」
「おお!一緒に帰っていいんですか?ミーと?マジで?」
「ああ。奈々今日は友達に呼ばれてるから先に帰っていいてさ」
「そうですか。では遠慮なく」
「なあ太助・・・お前に頼みがある・・・・聞いてくれるか?」
え?、え、なに?、なんなの?何このミュージック?どこから流れてくるの?ねえ、ちょっと?
「太助・・・お前にしか頼めないことなんだ」
「だ、大吾・・まさか、君・・・もしかして」
な、なんて情熱的な瞳なんだ・・・。ああ、このままでは、MEは・・・MEは・・・。大人の階段を・・・。
「太助」
「ああああ、あああああ〜〜〜」
「安いよ安井yo〜!! スーパー安井のタイムセール!たまごがなんと今の時間だけ10入りLサイズが98円〜!」
ええ!そうでしょうとも!こういうネタでございましょうね〜。
売り場の掛け声がラップ・・・。なんというお店なのでしょうかね。
「いや〜助かったよ。1人一パックしか買えないから、奈々が一緒に買いにいけないって言われた時には
がっかりしたんだよ。さすが太助、付き合いいいな」
アブノーマルな世界になるかと思いましたよ。良かったで〜す。
その頃奈々は、
「明日から連休だな。前回の反省を振り返り、今度は家の中で、兄上を驚かせようと思うのだがどうだ?」
奈々は友達の山縣泉水の家にいた。
「まあ、前回は頬にキスをして2人の仲を縮めるという最大の計画が、まさかの手の甲にキスをするとはな」
「だ、だって〜!!目を瞑ったお兄ちゃんがすっごく可愛くって、ドキドキが止まらなかったし、
お兄ちゃんの手がすごく優しくて、すごく大好きになって、すごく愛おしくなって・・・エヘヘヘヘ」
「すごくが連発して出てるが、他の表現が出ないくらい、トキメイてしまったという事だな」
「そう!それを言いたかったの〜」
「奈々は本当は、アホな子なのではないかとたまに心配になる」
「アホの子って、ヒドイ・・・」
「まあそれはさておき」
「置かれちゃうんだ・・・」
「それで今回の作戦というのはだな・・・」
会話は戻って、俺と太助。
「大吾〜、明日は久しぶりに2人で出かけませんか?」
「どこ行くんだよ?」
「もちろん、大吾のお好みのところで〜す〜よ」
俺の好みのとこ・・・それは・・・。
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