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状況把握が早すぎる元自衛官令嬢、婚約破棄を片付けたら皇太子殿下に執着されました  作者: S@Y@


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第41話:新婚九日目の夜。……殿下、マッサージでHPを全回復させたのは、この居残り残業のためですか!?


「……はぁ。状況把握、開始。時刻は午後十時。新婚九日目の夜。私は今、完全にチャージ完了した肉体をフルに活用され、ベッドの上で殿下の怒涛の総攻撃(愛の集中砲火)を全身に浴びている。状況、私の高性能レーダーが甘さで完全に機能停止メロメロね」


やってしまった。完全にルートを読み誤ったわ。


昼間の極上マッサージによって、私の深刻な筋肉痛は見事に完治した。驚くほど軽くなった身体に感動したのも束の間、ルファード殿下はその「万全になった私の体力」を100%見越して、夜の作戦計画(ベッドでの居残り残業)を容赦なく発動させたのだ。


背後からずっしりとした熱い質量に抱きすくめられ、シーツの海に何度も沈められる。

衣服をすべて戦略的パージ(全裸)した殿下の見事な胸板が背中にぴったりと密着するたび、肌と肌の境界線が分からなくなるほどの熱が脳内を蹂躙していく。


「アルティナ、身体がすごく柔らかくなっているよ。……フッ、俺のマッサージの効果が、こんなに早く最高の形で実証されるなんて嬉しいね」


耳元で低く掠れた、朝よりもさらに妖艶さを増したルファード殿下の声。

濡れた金髪が私の首筋をくすぐり、宝石のような紫の瞳が、私を完全に溶かし尽くそうとする底なしの独占欲でギラギラと輝いている。


「で、殿下……状況把握を……っ! 筋肉痛の治療マッサージから、間髪入れずにこの高負荷な実技演習へと移行するのは、明らかな過剰労働(ブラック職場)です! 今すぐ一時休戦(ベッドからの解放)を要求します!」


私が真っ赤な顔で、涙目で振り返りながら抗議する。

しかし、ルファード殿下はフッと余裕の笑みを浮かべると、私の顎をすっと持ち上げ、そのまま有無を言わさぬ深さで唇を奪ってきた。


「んむ……っ、ん、はぁ……っ」


息ができるわずかな隙間に、殿下は私の耳たぶを優しく甘噛みしながら、さらに低い声で囁く。


「休戦など認めないよ。君が昼間に『マッサージを条件に、同席を承認(妥協)する』と言った段階で、今夜のこの延長戦(朝までコース)は確定ルートに入っていたんだ。大人しく、俺の愛を全部おねだりしていればいい」


(……ッ!? 状況把握能力が、本日二度目の完全敗北を検知したわ! この肉食獣上司、私の昼間の妥協発言の裏に、この甘いハメ手(確定ルート)を最初から仕込んでいやがったのねーーー!?)


頭が良すぎる私は、自分が殿下の完璧な溺愛ロジックの手のひらの上で、一歩も動けずに転がされていることを秒で看破した。

至近距離から放たれる本気の男の色気と熱量に、私の心臓はもはや戦闘限界を遥かに突破し、最大戦速(大バクバク)のメーターが焼き切れそうだ。


「アルティナ、もっと俺を困らせるくらい、可愛い声で鳴いてごらん?」


そう言って妖艶に目を細めた殿下の追撃は、昨夜よりもさらに深く、優しく、けれど絶対に逃がしてくれない強さで私の全てを侵略していく。


こうして、新婚九日目の夜は、天才皇太子の「計算され尽くした甘々包囲網(無限2ラウンド)」によって、朝が来るのが絶望的になるまで何度も全面降伏を迎えるのだった。私のものぐさスローライフへの戦線は、夫の重すぎる独占欲によって、今夜もベッドの上で跡形もなく溶かされていく。


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