被告はいちごちゃん。(四人用。男女比兼任不問あり/1:1:2)コメディ
いちご:男女不問
パパ・検察(弁護でも良いよ):男性
ママ・弁護(検察の兼任でも可):女性
裁判官:男女不問
※どのような経緯でこの裁判がひらかれ、今後どうなるかを考えだしたら負けです
裁判官:開廷します。被告、前へ
いちご:はーい。皆さん、こんにちはー。今日は、いちごちゃんの出荷の日って聞いたから来ましたー
(傍聴席より)
パパ:そうだよ、いちご。何で君だけ箱詰めから逃げ出したんだ!!
ママ:いちごちゃんは丸々と太って、このままじゃ熟され過ぎちゃうからすぐに帰ってきて!!
いちご:うん、いちごちゃんも早くパパとママのお家に帰りたーい!!
裁判官:静粛にっ!!被告は住所氏名を
いちご:えっと、いちごちゃんです。お家は、パパとママのビニールハウスです
裁判官:被告、君の種類はいちごです。ですから名前はいちごちゃんではなく、いちごでしょう。もう一度聞きます被告、氏名は?
いちご:いちごちゃんです。
裁判官:ちゃんは不要です
いちご:でも、いちごちゃんはパパとママにいつもいちごちゃんって呼ばれてるから。いちごちゃんは、いちごちゃんだよ
裁判官:はぁ。先に進みます。検察側、罪状を
検察側:「洋菓子だけでなく和菓子まで進出したことについて」だそうです
パパ:あ、刑法第何条とかじゃないんだ
ママ:それって何の罪なのかしら
いちご:いちごちゃんのお友達はきっとパパとママに行ってらっしゃいって見送られてお出かけしただけじゃないかな
パパ:だろうね、買主さんが和菓子だろうが洋菓子の職人さんだろうが関係ないからね
ママ:そうよ、お金さえ払ってくれたら私たちが大切に育てたいちごゃんを誰にでも売り渡すわよ
裁判官:えっと、傍聴席の農家の男女。黙って!次、騒いだら出て行ってください!!
(二人とも小声で)
パパ:はい
ママ:わたしのいちごちゃん……
いちご:あのぉ?アボカドさん、いちごちゃん気になる事があるんだけど
裁判官:確かにワタクシはアボカドです。しかし今、ワタクシはここでは裁判官として存在しています。だから今後、ワタクシを裁判官と呼びなさい。
ところでなんですか?
いちご:えっと、アボカドさんは果物さんなんですか?
裁判官:今ここでは関係ありません!!
裁判官:はぁ、まったく。えーでは弁護側なんとかして
弁護側:はい確かに検察側の言う通りです。
被告のいちごは洋菓子のショートケーキ、和菓子のイチゴ大福などと全菓子界へ進出しています。
しかし、以前からサクランボ、最近ではぶどうも罪を犯しているという意見もあり
いちご:あのー弁護のお豆さん!
罪って言われてもイチゴちゃんも、他のサクランボさんやブドウくんなにもしてないじゃん。
勝手にその筋の職人さんに選んでもらっただけでしょ
弁護側:はい、わたしも被告が罪を犯したと思っていません。だから、わたしは被告の弁護しているんです
いちご:あとさ、そっちの検察側とかいうドリアンさん!!
あなた当たるとハマるほど美味しいらしいけど、狭いお部屋では臭いよ!!
とりあえず、ビニールか何かに入ってでもいいからあなたの激臭なんとかして!!
検察:な、何と失礼な!!そのような無礼者だからお友達の果物さんたちから訴えられるんでしょうな
いちご:いちごちゃんは、かわいいだけだもん。はっはーん、訴えた果物さんたちってもしかして、いちごちゃんの可愛さへの嫉妬?
パパ:ひゅう~~~♪(口笛の音)
ママ:いちごちゃん、さすが自分の魅力を理解しているわ
(二人同時に)
裁判官:だまらっしゃい
検察:うるさい
いちご:第一さ、いちごちゃんはいちごちゃんなの!
ショートケーキに入ろうがイチゴ大福になろうが、いちごちゃんはいちごちゃん。
いちごちゃんのこと勝手にお菓子にしないで!!
弁護:そうなんですよ。ですから
いちご:お豆さんは、大豆ってことでいいんだっけ?
弁護:え!?ええ。そうですね大豆です
いちご:ドリアンさん、弁護のお豆さんが一番迷惑じゃない?
検察:はい?
いちご:だって、お豆さん、枝豆になったりしてずんだのお餅、小豆になったりしてお菓子界に入り込んでるらしいじゃん
検察:今は大豆の裁判ではありません。いちごの裁判です
弁護:そうです、私の話ではありません
いちご:面倒だなぁ。いちごちゃんはいちごちゃん。それだけだよ
裁判官:最も面倒に感じているのは裁判官であるワタクシでしょうね。
もうね、今日は閉廷!!
いちご:パパー、ママー。お家に帰ろ~~~




