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鳩の豆拾い  作者: 青波鳩子


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【6】A I について



学校教育時代から今に至るまで、

ずっと「個性」を重んじられてきたように思います。

またそれぞれも、自身の「個性」を主張してきたと感じています。


それと今のAIの在りようは、逆行しているような気がします。

アルファポリスでは、AIで作成したと思われる、

美麗な表紙を付けている小説がたくさんあります。

全部同じに見えるだけではなく、描き込みが「差し引き」されていなくて

ただ情報量の多い絵になっているように見えます。


Yahooニュースでは、オチの無い「誰かの体験」が

やはりAIで作られた1コマ漫画を文章の中に適当に配置したものが

たくさんあります。

絵柄は全部同じように見えます。


小説も、主人公より心情が書かれている婚約者か夫が、

ふわふわと「わたくし、そんなつもりでは…」と言うだけのBot女性に惹かれ

そんな婚約者か夫が、謎の公務から手を引いた有能過ぎる主人公がいなくなって

しくじりを重ねていくのを、何故か主人公の侍女だか兄だかがリアルタイムで把握している報告を聞いているお話が増えたように感じます。

直接使用とタグがある場合もあります。


謎の公務から手を引いたけれど、地位が高く見目も良いのに何故か婚約者や妻がいない、

そんな男性に「仕事の結果ではなく自分を見てくれた」という理由でかつてと同じ仕事も男性の思惑も受け入れます。

これらの話の、似たような流れである以上に人間味の無い主人公が不気味です。

相手へのあらゆる情…恋情も友情も同情も感じられないのに、

自分が手を引くことで相手がすべて失うのを分かった上で淡々と観察している。

怖い。めっちゃ怖い。

もう壊すために仕事を引き受けてたとしか思えないですが、

シゴデキ令嬢なのに損な役回りを自分の時間を使ってやっていたことへの疑問。

この部分の答えに相当する地の文がない。

何をAIに喰わせたら、この主人公が誕生するのかは少しだけ興味があります。


AIによって「画一化」されたものばかりになることは、

個性を重んじる社会で受け入れられていくのでしょうか。

もう個性が負けているようにも感じています。

「何が幸せか」を自分の中から見い出すのではなく、

他者との比較で決めてしまう。

「幸せそうに見える」結果さえあれば、そこに至る時間や努力は要らない。


私が投稿しているジャンルは「異世界恋愛」で、

恋愛というのはAIと相性はそれほど良くないと思っていました。

「感情」という、己でさえ時にコントロールできない形の無いものを扱うジャンルで、AIが作ったテンプレは面白いのでしょうか。


私が読みたいものも書きたいものも、それではないです。



大きなフォントでは言えませんが、話を読んでいると書き手のかたが苦しんだ箇所がなんとなく解ることがあります。

何度も書き直した文章は、その前後100字くらいの中から浮かびあがることがあります。

自分の書いたものからも、今でもそこだけ「違う」のが何度読んでも分かります。

でもそれを修正しようとすると、かなり直さなくてはならないので苦渋の決断でそのままです。


読みながら、自分ならここを何と書くかと思うのです。

思いつく文章は、どれも書き手のかたが最終的に残したものには敵わない。

書き手のかたが、苦しんでそれに決めた文章はすごく好きな場面になります。

ぎこちなく思えるところこそが人間味であって、

それは主人公のそれでもあり、書き手のそれでもあります。


言葉は、これまで生きて感じてきたもの、

読んだ本から感銘を受けたもの、

誰かの言葉を自分の消化管で消化したもの、

それらが言葉になり言葉が集まって文章になる。

そういう話を読みたいし書きたいです。

書いたもの描いたものが「お金になる」のは結果であって、

最初からそれを目的にしたものは、どこか線引きされていてほしいです。



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