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鳩の豆拾い  作者: 青波鳩子


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【1】人生で最初に書いた話




RPGをプレイしていて、「YES」と「NO」の選択肢が出てきたら、

とりあえず「NO」を選んでいました。

「NO」と答えた場合の回答を見たうえで、本命の「YES」と答えてゲームを続ける。

そうやっていろいろなゲームをやってきました。


あるゲームであまり考えずにいつものように「NO」を選択したら、

1人の人物が消えてしまいました。

ある人物を助けるか助けないかの選択肢でした。

これはダメなやつ!と気づいてすぐに電源を切りましたがオート保存。

夕食も喉を通らないくらいに落ち込み、己の浅薄さを罵り壁に頭を打ちつけても後の祭り。


東日本で4番目くらいの馬鹿だと自覚して私がやったことは、その後ものすごい勢いで最後までプレイをして、その人物が消えなかった「物語」を書いたことでした。

何故か、もう1回初めからプレイする気にはならなかったのです。

このゲームは私のせいで1人欠けてそのままエンディング。

もうこれでいいと思いました、ゲーム的には。


エンディングを見届けたあと、3万字くらいの話を書きました。

これが私が初めて書いた話です。いわゆる二次創作にあたりますね。

ある人物があの場面で消えることなく、普通にパーティに存在し続け主人公を助け、楽しく旅を続けた話です。

ちょっとゲームとは内容を変えて、その人物が重要な役割を担う話。

この世で私だけが救われた話。


今、猛烈に読み返したいのですが、ありません。

ノートに書いたもので、いつの間にか消えました。

あの人物のように。


これを、「私の始まりの物語」とするとカッコいいような匂いがしますが、

東日本で4番目くらいに馬鹿だったところが私の「何か書く」ことの出発点ですから、少しもカッコよくありません。



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